テラーノベル
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「 dせんせ〜!!! 」
「 うぉッ?!…ちょ、心臓飛び出そうになったやんけ… 」
「 ごめんごめん!w 」
はぁ、とため息をつくも、嫌だと一ミリも感じなかった。
ふと、視線を窓へと向ける。
桜は既に散っており、木々は緑色へと変化していた。
緑とピンク、補色同士の関係。つまり真反対同士と言えるだろう。
そんな色同士を持っている桜の木は、よく考えてみると凄いのだろう。
「 ?どしたんd先生? 」
「 いや、もう桜散ってもうたんやなぁ…って 」
「 あー……確かに、もう桜散ってんのか… 」
shaちゃんは、何処か寂しそうな表情を浮かべながら前まで桜が咲いていた木を見つめている。
ふと、そちらの方へ目線を移動させる。
彼の横顔はとても綺麗で、男の僕でも見惚れてしまえる美顔を持っていた。
なんか、ガチガチにおしゃれしたら絶対モテる系人間やな、コイツ(確信)
キーンコーンカーンコーン…
「 ぁ…… 」
「 …授業始まるけど…shaちゃん、準備は? 」
「 出来てない☆ 」
「 あぁ…… 」
「 やっべぇぇぇぇぇ!!!!!んじゃ!また終わったら来るわ! 」
「 あ、…うん 」
shaちゃんは自分の席へ戻り、僕はノートや教科書を開く。
優等生ぶってるけど、本当は勉強なんて嫌いだ。
成績もそこまで良いのか、と言われるとそうでもない。
ノートを眺めていると、今日の朝に言われたことを思い出した。
「 ……がんばらないとなぁ… 」
また、ああなるのは嫌だな。
「 起立! 」
「 ぁっべ…… 」
今は、授業に集中しなければ。
______________
「 でな?今日の古文の授業の鈴木先生っておるやん? 」
「 あーおるな 」
「 まじであの先生怖すぎるんやけど… 」
「 いや、お前が悪戯ばっかしとるからやろ 」
「 えー……だって悪戯楽しいやん 」
「 あれで俺も怒られるっちゅー巻き添え食らっとるんやが?!?!?! 」
「 いや巻き添えと言うよりお前も共犯的立場やろ 」
「 なんやとおおお?!?!??!?! 」
「 うるせぇぇぇぇぇぇぇええええええ!!!!!! 」
「「 おまえもじゃい!!! 」」
……なんかすごい…僕の周りが賑わっておりますね。
あ、どうもutです(?)
誰が誰で誰なんやと思ったそこの貴方、大丈夫です。僕もさっきまで分かんなかった☆
なぜこうなったのか、遡ること数分前……
「 なぁなぁd先生、一緒に飯食わん? 」
「 え、いいけど……僕も一緒に食べてええん? 」
「 ええに決まっとるやん!じゃなきゃ誘わんし 」
「 …!じゃ、あ…お言葉に甘えて? 」
「 なんか固いな、どしたん?w 」
「 いや、こういうの初めてやし… 」
「 まじ?! 」
俺より陰キャしとるんちゃう?と言い放ってきたヤツの頭を軽く叩き、そのままお昼ご飯の弁当を持って屋上へ向かったんだっけ。あ、ちなみに弁当は自作なんやで、かっこええやろ!
閑話休題
─────と、ま、まぁなんやかんやあって屋上に着いてんよ。で、屋上のドア開けて、さぁ食べるぞ!みたいな雰囲気を出した時にさぁ〜……
「 お!shaやん!! 」
「 お〜、屋上って珍しいな! 」
「 お〜!え、お前らも飯? 」
「 いや、zmと俺がやらかして今逃げとんねん!! 」
「 で、なんで俺まで巻き込まれなアカンの?!? 」
「 いやぁ〜、だって生徒会やし… 」
「 次から飯の誘い断るで?ええねんな??? 」
「「 そこは許してーや!!! 」」
「 はぁ…… 」
まぁええけど、と黒髪の高身長の男が呟く。それが聞こえたのか、問題児らしき茶髪の男と金髪の男が嬉しそうな表情を浮かんでダル絡みをし始める。
僕はその様子を見て第一に思ったことがある。
こいつら陽キャか???
「 …お!お前見たことない顔やな! 」
「 ァ、ソウ……デスネー 」
「 むっちゃ緊張しとるやん!!!! 」
「 knsm……お前は声を抑えろや 」
「 あ、すまんすまん!!! 」
もうなんか訳わからん
「 あ、初めましてー… 」
でええんか?!これ最初?!
「 ええと思うで 」
「 え、声に出とった?! 」
「 むちゃくちゃ出てた 」
うっそーん……と、少し僕がしょげると、みんなが笑い始めた。そんなに面白いところかぁ?!
って、僕ここ居ったらやばい…?もしかして
「 あ!俺は捏島孝行っちゅーねん!!よろしくな!!!! 」
「 あ、お、俺、鳥井望!よろしく! 」
「 一応生徒会に所属しとる桃瀬豚平や 」
食事するとこやったんやろ?騒がせてもうてすまんな…と、黒髪で、眼鏡を掛けている青年────桃瀬が、僕の方を向いて、頭を下げる。
それと同時に、両脇にいる二人───金髪の青年、捏島と茶髪で緑色のパーカーを着ている青年、鳥井の頭をガシッと掴み、無理やり頭を下げさせる。
「 え、いや、謝らんくて大丈夫やで?! 」
「 いやでも… 」
「 はよ飯食おうや!!! 」
お前はもうちょい罪悪感とか持て!!と桃瀬が捏島の頭を軽く叩いた。
「 あ、せや!お前の名前教えてくれんか?! 」
叩かれても反省してないのか、捏島が僕の方を向いてそう問いかけた。
まじで陽キャすぎるだろ(?)
「 あーっと……僕、はー…鬱島、鬱島大 」
鬱島か…と、捏島は僕が言ったことをオウム返しした後、満面の笑みを僕に向けて───
「 これからよろしくな!俺のことはknsmとか好きなように読んでや!! 」
「 あ、よ、宜しくな! 」
初対面の人と喋るのが慣れないせいで、ちょっとテンパったかもしれないがそう彼に返した。
ちなみにこの捏島顔は全然見れない。笑顔がなんか眩しすぎるんやけど。太陽かよお前(?)
「 なーぁ、はよ食おうや。腹減った 」
「 え、二人で食う感じやなかったんか? 」
「 まぁ元々そうやったけど… 」
人数多いほうが楽しいやん!と、shaちゃんが僕の方を向く。え、これってコイツラと食べてええやんな?って聞かれてるよな???なんか笑み怖く見えてくるんやけど(※sha本人は普通にしてるだけです)
「 ぼ、僕も賑やかのほうが良いと思うわ 」
別に嘘はついてない。でも初対面の人と喋るの気まずない?!え、みんなもそう思わん?!??!ねぇ!!!!!!!
って誰に問いかけてんだ僕()
「 ほんま?!?!?じゃあお邪魔するわ!!! 」
「 食いながら言うなや!!てかお前先に食っとるんかい!!! 」
で、今です。急展開すぎるやろ、アニメみたいな急展開で吃驚通り越して逆に真顔なってもうとるんやけど
「 ごちそーさん! 」
「 ごちそうさまでした 」
と、次々に食べ終わる人が増えていく。ちなみに僕はまだ食べてるけど。お前ら食い終わるん早すぎやろ!一番喋ってたはずのknsmも食べ終わってるしさぁ〜……
「 あ、そういや次の授業移動教室やっけ 」
と、食べ終わった桃瀬────いや、tnがknsmとzmに話しかける。僕のクラスの次の授業は古文なので、違うクラスなんだろうなぁ〜と感じた。というか違うクラスのヤツって最初から理解してたつもりではあるけども()
「 え、次の授業って体育やんな?!俺あの先生苦手… 」
「 確かになぁ〜……あの先生zmに当たり強いしな 」
「 まぁでも体育やし、zmも問題はないやろ 」
「 でもなぁ〜…… 」
体育か……多分あの青い先生の事を言ってるんやろうなぁ…(遠い目)
あの先生ちょっと威圧感あるけど結構優しい人やと思っとったんやけどなぁ〜…
「 じゃ、俺等先に教室戻るわ!! 」
ほなまたな!!!とデカい声量で別れを告げ、3人は自分たちの教室へと戻っていった。賑やかだった屋上も、少し寂しさを感じるほど静かになっていた。
「 ほんま彼奴等仲いいなぁ〜 」
「 shaちゃんはあの3人と何処で知り合ったん? 」
「 んー、転校初日? 」
え、そんな前から?!と僕は目を見開かせた。
話を聞くと、転校初日に遅刻しかけて、ギリギリ学校についたはものの職員室の場所を知らず、どうすれば良いか分からないまま校内を彷徨っていたところ、偶然あの3人に会ったらしい。
1人は同じく職員室に行く所だったらしく、そのまま連れてってもらい、職員室に着いた時に他2人が説教を食らっていたのを目撃し、そこから仲良くなったとか……
うん、どんな出会い?!?!?大体誰かを伏せても分かるのなんなん??
「 す、すごいな…… 」
「 逆にd先生知らんかったんは吃驚したわ 」
特にzmとか、先生らの間で問題児として認識されていて学校中で有名らしいで?と言われたが、僕にはぜんっっぜん分からんかった☆
うん、どれだけ孤立してるのか心が痛むほど分かった気がする。もうちょっと交流しといた方が良かったかもなぁ……
そんなこんな色々話していると、そろそろ教室に戻らないとやばいのでは?という話に至ったため、急いで屋上を去り、教室へと向かう。ちなみにご飯は既に食べ終わっています!!!
「 あ、そういやd先生! 」
「 んぇ?どした? 」
「 今日の昼休み、楽しかった? 」
そんな問いが僕の方へ降りかかったが、答えは1つしか無かった。
「 勿論、むっちゃ楽しかった! 」
「 ……!俺も、むっっちゃ楽しかった!! 」
キーンコーンカーンコーン…
「「 あ”、 」」
むっちゃエモい雰囲気出てたのに、授業に遅刻しちゃいました☆
コメント
2件
[裏話]脅威の3,000文字超えてちょっと吃驚してる。
第4話読んだわ!d先生とshaちゃんの距離が縮まってきてる感じがめっちゃいいね。屋上での陽キャ集団登場には笑った。knsmのテンションについていけずに戸惑うd先生の反応がリアルで共感したわ。最後のエモい雰囲気からの遅刻オチも草。d先生の「むっちゃ楽しかった」って素直な言葉、じんわりきた🔥 次も気になる!
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