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さかな
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#WB夢
紅葉 転生
53
ナースステーションに戻ると、もう日勤組が電子カルテを操作して、早めに情報を集めていた。
楡井「あ、蘇枋さん」
仮眠から戻ってきた楡井がナースステーションのカウンターに座っていた。
蘇枋「起きたんだね。おはよう にれ君」
楡井「おはようございます。すみません、仮眠とりすぎました」
蘇枋「3時間の長期仮眠だったねー」
楡井「起こしてくれても良かったんですよ…?」
蘇枋「そうだね。
でも面白そうだからやめておいたよ」
楡井「蘇枋さん……」
午前8時。
日勤組がほぼ全員揃った頃に、申し送りが始まる。
柊「お疲れ、蘇枋」
蘇枋「おはようございます、柊さん」
小児科病棟看護主任 柊登馬。
周りの看護主任よりはるかに若く、だが腕は確かである。
常に人数不足でじゃじゃ馬を管理するこの職に胃痛が止まらないらしい。
よく効く胃薬は彼に聞くと良いだろう。
柊「今日は大変だったらしいな」
蘇枋「そこまででもないですよ。特にアクシデントとか無かったですし」
楡井「緊急入院が1件だけでしたね。ヘルプに呼ばれることもなく過ごしました」
蘇枋「にれ君が病棟の禁句を言ったから、
緊急入院が来たんだよ」
楡井「えぇ!?オレ別に悪くないですよね!」
柊「それで蘇枋。その緊急入院なんだが…」
楡井「…え、無視ですか」
柊「さっき事務の方に聞いたら、『家族と連絡が取れない』って言うんだ。
まだ早朝だから仕方ないと思うが、最悪孤児ということを視野に入れて欲しい」
蘇枋「はい。了解です」
申し送りが済んで、手伝いに呼ばれる前に急いで帰ろうとした時、
.「あ、楡井くんちょっと待って!」
楡井「…ハイ」
楡井が止められてしまった。
蘇枋「頑張ってねにれ君。オレは一足先に帰ってるから…」
.「ごめん蘇枋くんも残って欲しい!」
蘇枋「…はい。分かりました」
蘇枋の額には青筋が走っている。
笑顔で対応しているが裏では
ここでは表せないようなことを考えている。
.「ごめんね!桐生くんが遅れるみたいで回診の人数が足りないの。
今日ギリギリでシフト入れてたからヘルプ頼めるかな?」
楡井「桐生さんの受け持ちって…」
.「元々4人ね。その中の一人に今日退院なのだけど、その子は私が今日担当するわ」
蘇枋「では、ひとりで足りるのでは?」
楡井「(蘇枋さん早く帰りたくてたまらないんだろうな…)」
.「今日入院してきた子を受け持ちして欲しいの。
先生がいらっしゃるからお願い出来る?」
蘇枋「ちなみに担当医って……」
.「梅宮先生よ」
蘇枋「…ですよね」
その後先輩に頼みに頼まれ 、
結局折れた蘇枋なのだった。
回診に付き添う医師を待つ2人。
すると楡井のピッチがなり始めた。
楡井「…なんでオレだけこんなに鳴るんですかぁ」
蘇枋「禁句の効果は朝まで続くんだね〜」
楡井「まだそれ言います?
そろそろ許してくれてもいいじゃないですか」
蘇枋「まぁまぁ、出たら?」
楡井「はーい」
「小児科の楡井です」
コメント
1件
やっと仮眠から戻ってきた楡井くんに「面白そうだから起こさなかった」ってサラッと言う蘇枋さん、好きだなあ。笑顔の裏で青筋立ててるギャップも含めて、キャラが立っててすごくいい。禁句ネタも回を追うごとに定着してきて、読んでてほっこりします。桐生さんの遅刻でまさかの回診残業、次はどんな子が入院してくるのか…気になります!