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続き書くとか言ったけど別のやつですいません
ゼロレク前のスザルル
自分的にはスザルルって両方とも重いと思ってる
からちょっとキャラ崩壊してても許してください
ラブラブって感じじゃないです
「ルルーシュ」
静かな声が月に照らされている部屋に木霊する。
「どうした、スザク」
その声は今まで聞いたどの声よりもとても優しかった。まるで、甘い甘い果物のような。
月に照らされているルルーシュが眩しい。俺のところは暗く月の光すら入らない。この距離が、もどかしい。
今の僕にはルルーシュには近づくことができない。否、近づけない。
それでもこれが最期だから。スザクの靴音が静かな部屋へと響く。座ってこちらを見ているルルーシュの近くへと行くと、膝を折って手を取る。
「…僕は、君とならなんでもできそうな気がするよ」
「ふっ、何を言ってる。当たり前だろう?」
小声で言っているからか、少し掠れた低い声でそう答えた。僕にしか聞かせないこの声、顔全部が愛おしい。
甘く低い声は少し悲しさも帯びていた。その悲しさがなんなのかはわからない 。
そうやって手を取りながら悶々と考えていると、スザクが触っている手の反対の手でスザクの頭を撫でた。
くるくるの茶髪を指に絡めとりながら優しく撫でる。ルルーシュから撫でてくるのは珍しく、思わず目を閉じて受け入れる。
撫でるのをやめ、目を閉じたままのスザクの顔を撫でていた手で自分の目を見させるように上へと向ける。
「お前は、俺の騎士だ。」
「君は、僕の主だ。」
2人の声が交差する。
スザクが手を優しく置いた後ルルーシュの頬へ添えた。そこから静かに顔を寄せ、柔らかい感触を味わう。
ルルーシュもそれに応じるように目を閉じてスザクの髪の感触を楽しむように撫でていた。あの時とはなんら変わらないはずなのに。
変わったのは時代か、それとも僕らか。
時代が違かったら、こんな思いしなかったのかな。なんて考えが浮かぶが、すぐに消した。
だって、ルルーシュに怒られちゃうから。
向き合ってみると、愛おしいという感情が目を見てわかる。そして、ルルーシュは目を細める。
「…スザク。」
「…ルルーシュ。」
確かめ合うように互いの名前を呼ぶ。いつもは味方だった月の光も、今だけは敵のように眩しく見えた。
これは、僕らの贖罪。
ラブラブな感じじゃなくてすいません……ただゼロレク前の雰囲気を書きたかっただけなんです…
スザルルほんとに大好き
読んでくれてありがと