テラーノベル
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自己紹介主人公 キヨ。
相手 レトルト
俺はいつもの愛想笑いを浮かべる。それを見て、転校生いやレトさんは寂しげに笑った。
何故この人は、こんなに見ず知らずの俺にそんな寂しそうな顔をするのだろう。
後日
朝のカーテンの隙間から出る鋭い光で目が覚める。
いつもの様に制服の袖に腕を通す。
いつも通り朝ごはんも食べず、荷物を持って、音を立てないよう玄関を出る。
まだ少し肌寒い春の風を受けながら行きたくもない学校へ。
教室のドアを開けると、何処からともなく、罵声が耳を突く。
「ほら見て。今日も塵が歩いてる。」
「ほんとだキモ〜w 」
「お前放課後屋上来いよww」
「ほらホームルーム始めるぞ。
今日は転校生がいる。」
転校生ってレトさん…かな?
って何期待してんだろ。
馬鹿馬鹿しい。
もう期待して裏切られるのは嫌だ。大切な物全て壊されるなら、もう最初から作らなければいい。
「転校生。入って来て 」
密かに女子達が浮足立つ。
「今日から転校して来ました。
レトルトです。よろしゅう」
昨日と変わらないあの 一切の曇りもない瞳。
「キヨくん?」
レトさんが小さな声で俺の名前を呼んだ。
昨日ど同じ鼻声で。
何で覚えてるんだよ。
こんな俺を。何で
周りの生徒からの罵声が俺を正気に戻す。
「何であのイケメンとキヨが知り合いなの?」
「それなマジウザい。」
耳を突く醜い嫉妬の声。
「レトルト一番後ろの田中の隣な」
「はい」
一瞬期待してしまった。俺の右隣は空席だから。
期待してしまった自分が恥ずかしくなった。
当たり前だ。
人生思い通りにいくことの方が少ない。
それこそ体に叩き込まれたじゃないか……。
コメント
1件
あおいです🌷 第4話、読ませていただきました。 キヨくんの「期待して裏切られるくらいなら最初から作らない」という諦めが、もう胸に刺さって仕方なかったです…。そんな中で、レトさんが小さな声で名前を呼ぶシーン、あの一瞬の温かさと、それに期待してしまう自分を恥じるキヨくんの心理がとても繊細で、切なくなりました。周りの罵声が余計に2人の距離感を際立たせていて、続きが気になります。
みほり
867
ゲスト 気分屋
1,271
#ごほんにんさまとはかんけーありません
ᗰIYᑌ @ 🦋☁️
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