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《us視点》
俺に心がなくなったら「楽」と言う言葉は得られるだろうか。
感情、思考、意欲…eto
ありとあらゆる人間の本能を無くしてしまえばこの世界はもっと明るくて、暗闇をもたず、綺麗なままであり続けるのだろうか。
全て無駄、全てが悲しい
何に感化され、影響され、何を求めているのか
俺という1人の人間がわからない。
今の心情を考えてみたら
心は「悲しい」と言った。
何が悲しい?
何が足りない?
まず、足りない。そう思っているのか?
全てが悩みの種となる。
時々、何気なく携帯を触っていると、軍人の帰宅が流れる。
その映像には 国へ貢献した者だとしても、存命者だとしても、苦しく、胸を締め付けられる思いをする。
そして、今の環境に恵まれているんだ。と 自分よりも苦しい目にあっているんだから俺もこんなままで泣き言を言っている場合ではない。と
自分に鼓舞して、周りに感謝をする 心が生まれる。
そして、それも伝えられる。叶えられることがどれほどまでに素晴らしいことかとまた更に思いを重くして現状はなに不自由無いという思いを持つ。
それが悪いとは思わない。
寧ろ、当たり前を変えてくれる大切なことだと思う。
けれど、ちがう。
俺の悲しいはそんな感動的なものじゃない。
足りない。足りない。
そうやって、ただ何かが感情を激しく揺さぶる。
心に秘めて奥底に仕舞ってなにもしないがらくたの心を持つ俺に揺さぶり掛ける。
ただ、勝手に感傷に浸って涙を流すなんて心は要らない。
ここにある物は全て要らない。
心の静けさが虚しくて満たされようと明かりを追う心がいる。
どうやったら満たされるのか、俺は考えて1つの方法にたどり着いた。
『ギャァァァ……ッッッ!!!』(誰かの悲痛な叫び。)
あぁ…もう○んじゃった……
悲鳴にはその人の本音が大きな声となって発信される。
本音に触れ、心に触れることで俺の乾きは一時的な潤いを得ることができると知った。
君の叫ぶ本能がほしい。
その心に触れていたい。
俺に足りない満ち足りない心を癒して欲しい。
そう思って何度も薄暗い路地へ足へ運ぶが
苦しい…悲しい……
どれだけ満たされようとしても最後に心に残るのは空白の黒だけ。
一時的でもいいから、心を満たされたい。
何がしたいのか。
俺がしているこの行動は、 周りから見たら異常なことだろう。それは分かってる。
けれど、俺にとって必要なこと。
何をしていても、何をしていなくても心の中にずっと居座っているこの虚空を消したい。
そう切実に願って、叶えることはいつまで経ってもできない澄み渡る心のオアシスを求める。
ある朝の起床準備、鏡の前に立って俺の顔を見ると
ツゥ…っ と頬まで涙が伝っていた。
何故こんなもの流しているのか。
わからない。
何故こうも満ち足りない。
あの叫びを聞けばまた少しは心を満たすことができるのか。
あの本物の声で無くてはだめなんだ…
そう思って外出準備を始めるが、
「あぁ…違うな、今日は昼から撮影あるから駄目なんだ」
準備している内容を撮影用に切り替えて死んだ目で部屋へ戻った。
昼食を済ませたあと、4人で集まる撮影が始まる。
暫くして、休憩を取りながら雑談が開始された。
『そういえば、○○付近でタヒ体が発見されたらしいよ。しかも、いっぱい』
口火をきったのはkyだった。
gc『え?めっちゃうっしーの家に近いじゃん!うっしーなにか知ってる?』
us「え?いや何も…てか、初めて聞いた」
ky『嘘でしょ!?気をつけてよマジで!特に男性が狙われてるらしいから』
マジか…そんなこと一切知らなかった。
出歩くの少し億劫になるな
us「気をつけるわ」
身の危機を感じながら、返事を返してkyに詳しい情報を問う。
ky『それが…』
警察は犯人像すら掴めてないと言って、有益な情報はそれ以上はないらしい。
ky『俺、分かり次第逐一情報送るから』
『うっしーもテレビか何かで情報見とけよ!』
us「わかった。」
他の2人にも心配されて
その後しっかり撮影も進めて、時を流した。
翌週、そのまた次の翌週、翌週…と、何度も日を過ごすが 警察は一向に逮捕できず、死者を出し続けていた。
ky『で、今回は火炙りにされてたって』
gc『前回は多数の刺傷だったよな?』
rt『相変わらず惨いことするよね…』
軽蔑する声で言葉を交わす3人。
毎週、集まる度に彼らはこの話を取り上げた。
ky『まぁ、一番は今回もうっしーに何も起きてなくて良かったわ』
rt『だね』
gc『それなんだけどさ…』
しかし今日はgcさんが少し重みを感じるような声で言葉を紡ぎ始め、空気を変えた。
gc『今回燃焼だったじゃん?』
ky.rt『『うん』』
gc『で、先週やったゲームって燃えタヒに メインみたいなゲームだったじゃん』
ky『あぁ、まぁ確かにあった……』
『っ…もしかしてガッチさん!』
gc『わかってる!偶然だと俺も思う!他のコロし方もあったし、そんなことないと思ってる!』
『けど、凄く違和感になってるというか、嫌な予感がすんだよ』
『今回だけじゃなく、前回も前々回だって、考えてみたら俺が選んだゲームと似てるんだよ』
『お前だって少しは勘づいてただろ!?』
ky『っ!それは……』
rt『ガッチさんやめて!!』
感情的になってrtが止める。
gc『ねぇうっしー…!今から家に行ってもいい?』『そうじゃないと俺はずっと疑わなくちゃいけない』
3人とも感情が露になって、心配の声とはとは違う声で話していた。
あぁ…これは、俺を犯人だと睨んで……
察すると同時にスッとまた俺の心に静かな気持ちが流れ込んでくる。
確かにな、俺も思ってたわ
なんかコイツ、方法一緒だなって
こんな奇遇あるのかと思ってたけど、流石にな…だよな……。
良い叫びを聞くために再現しすぎたか…
俺の目は遠くにいる彼らと今をより遠くに置くようにDiscordを見ていた。
us「……だめ」
「まだ、ガッチさんをこっちに連れられない。ごめんね? 」
gc『っ……うっしー…ッッ』
ky『…んでだよ…っ!』
rt『…んで…ッ否定しろよ!ッッ!』
us「ん……ごめん…ね?」
暫く3人分の鼻を啜る声と、怒号が聞こえて、聞こえなくなった時には家へパトカーが来ていた。
警察官『詳しくは、署で聴くから』
us「はい」
潔く手を出して連行される。
us「じゃあな」
それだけを言い残して何も聞かずに家を出ていった。
刑務所に入って何年か
連行された年から何度も彼らは面会に来てくれいた。
初めは警戒してか、緊張と何か色々で、睨む視線を送ってきたが、最近では、苦しそうで今にも泣きそうな様子や、押しこらえる表情をするようになった。
こんな思いするくらいなら来なければいいのに…
そう思ったが、それももう終わりにしなくてはと思った。
看守『おい、面会だ。いつもの奴らだぞ』
牢屋へいつもの看守さんが来る。
us「………」
看守『何してんだ!早く来い!』
us「…すみません、断ってください」
看守『何故だ』
us「これからも、面会を断ってください」
看守『何故だと聞いている』
us「こう何度も面会に来られると業務に支障が出るので」
看守は一切の表情を変えずにすぐに了承してくれた。
暫くして、俺が刑務作業をしていると
その看守が俺のもとへ監視へ来た。
看守『もう規定個数は越えているな』
『次、溝の清掃だ』
us「はい」
従順に指示に従う。
看守『……いくら良い子にしたって死刑囚なのは変わらないからな』
俺が素直に云うことを聞き過ぎるので看守の足を止めた。
us『はい、わかってます』
看守『そうか…』
看守は再度無言になり、歩を大きくして案内・監視をする。
掃除用具を渡され、現場につくと、看守はまた俺に話しかけた。
看守『お前、本当にあの大量殺人犯か?あの惨さをお前みたいなやつにはできないと思うが』
us「…惨い……そうですねやり過ぎたなと思ったことはあります。」
「けれど、ここでは満たされることはない。それはよく知っているのであんなことはもうしません」
『それに、ここほど心が”楽“になれる場所はない』
歩きながら会話を続ける
看守『楽?お前はもう壊れてんだな』
「そうですね笑」
光のない眼で、俺は看守に笑い掛けた。
us「もう一生、あの日々は要らない」
「最適な場所を見つけましたので」
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お疲れさまでした🍵
結構久しぶりの投稿になってしまったのではと思います。
コメントで投稿日を把握しているので正確ではないですが、1ヶ月以上空いちゃったんじゃないかな
この内容の話なんですけど、本当は犯罪者に仕立て上げるつもりはなかったんです。
だけど、最近心が荒んでて…さつがい願望とかはないんですけど、思考がそっち寄りを求めてしまうというか…
自分、結構心情が文章に影響されやすくて前までの作品も、これからの作品も多分そうなるので余計に分かりにくい作品になってるかもしれないです。
だれか、自分はこう考えながら書いてるよとアドバイスいただける方は是非教えて欲しいです!
では、以上作者からでした
バイバイ(^o^)/
コメント
3件
いつも🔝4の小説メインで読ませて貰ってます!クイックサンド様の書く小説が私は毎度楽しみで仕方がないです笑🤭 今回も内容が深くて面白かったです!😖💕 私も小説を書いているので気分によって書く小説のエンディングが暗かったり明るかったりと変わることは多々あります…😅 ですが大体は好きな曲からのイメージ、ドラマやアニメ、漫画でいいなぁと思ったシチュ等から考えたりが多いです🤔