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屋上の扉が閉まる音。
冷たい風が吹く。
🇬🇧「……着いてくるな」
背中越しに言う。
🇯🇵「偶然です」
静かな声。
振り向かなくても分かる。
日本
イギリスはフェンスをに背を預ける。
まだ、少し、手が震えている。
🇬🇧「……見てただろ」
数秒の沈黙。
🇯🇵「ええ」
否定しない。
🇬🇧「止めろよ」
🇯🇵「止める必要がありましたか?」
淡々とした返し。
イギリスは眉をひそめる。
🇬🇧「……ああいうの、好きじゃない」
日本は少し首を傾げる。
🇯🇵「本当に?」
風が強く吹く。
前髪が揺れる。
イギリスはすぐに押さえる。
🇬🇧「何が言いたい」
日本は少しだけ視線を柔らかくする。
🇯🇵「あなたは、逃げていました」
🇬🇧「は?」
🇯🇵「でも、完全に拒んでいるようには見えませんでした」
言葉が刺さる。
イギリスは視線を逸らす。
🇬🇧「……勘違いだ」
日本はそれ以上踏み込まない。
🇯🇵「嫌なら、もっとはっきり拒んでください」
🇬🇧「……」
🇯🇵「でなければ、あの人はまた追いかけます」
その言い方が妙に落ち着いている。
イギリスは小さく舌打ちをする。
🇬🇧「……面倒だ」
🇯🇵「ええ」
少しだけ、微笑む。
🇯🇵「ですが、逃げるばかりも疲れますよ」
風が吹く。
数秒の沈黙。
🇬🇧「……何も聞くなよ」
低く言う。
日本は軽く頷く。
🇯🇵「聞きません」
それだけ。
それ以上は何も言わない。
ただ隣に立つ。
イギリスは目を伏せる。
胸のざわつきは、まだ消えない。
でも────
少しだけ、呼吸は落ち着いていた。
次回30♡