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2 - 俺はいつも遅すぎる 下

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300

2022年03月13日

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注意

・誤字、脱字あり

・語彙力は遥か彼方へ飛んでいきました。

・ご都合設定

・キャラ崩壊

・季節、時間軸は改変しました。

・原作ガン無視

・流血表現

・死亡表現

それでもいい方はゆっくりしていってね。


圭「速くこいよ!紫音!」

紫「待ってよぉ、圭介ぇ」

圭「ったく、紫音はいつも遅いなあ」

紫「むぅ、圭介が速すぎるだけだもん」

圭「そうかあ?」

紫「そうだよ!もう!…圭介、お願いだから僕を置いて行かないでよね、」

圭「あ?心配しなくても俺はお前を置いて行かねぇよ」

紫「ホント?約束だからね!」

圭「おう!約束だ!」

ーーー

圭「ーーーー!」

圭「ーーーん」

圭「ーーおん」

圭「紫音!」

紫「、けー、すけ、」

懐かしい夢を見ていた。

いつの間にか意識を失くした俺は、圭介の声で意識を浮上させた。

余裕のない表情で俺を抱えながら呼び続ける圭介。大丈夫と頭を撫でたいが、思うように体が動かない。まぁ、それもそうか。圭介を刺そうとした一虎のナイフを代わりに受けたのだから。

ナイフが刺さったままのところが熱い。血が上へ上へむせ上がってくる感じがする。だけど、話さなければいけない。俺は落ちそうな意識を必死に保ちながら口を開いた。

紫「、けー、す、け、」

圭「紫音、今救急車来るから!意識落とすなよ!」

紫「けーす、け、」

圭「大丈夫だ!お前結構頑丈だから、絶対助かる!だから

紫「圭介!」

圭(ビクッ

紫「きけっ、て、(ケホッ」

圭「ッ」

なんだよ、その面、お前らしくねえなぁ。

紫「かずとら、ゆるし、て、やれよ、あい、つ、も、くるしかっ、たんだ、から、」

圭「ッああ、わかってる。一虎のことは俺に任せろ。」

紫「ん、まい、きーも、むり、しすぎる、から、そば、に、いてやれ、よ、?」

圭「ああ、1人にさせねぇよ。」

紫「あ、と、けー、すけも、かか、えすぎん、なよ、おまえ、は、ひと、りじゃ、ない、んだ、から、(ケホッ」

圭「ッああ!わかった!わかったから、もう、しゃべんな、」

紫「、けー、すけ、お、れ、おまえ、と、いれ、て、たのし、かっ、た、」

圭「やめろよ、最期みたいに言うなよ、」

紫「っご、めん、お、れ、ねむ、いんだ、ね、ても、いい、?」

圭「ッダメに決まってんだろ!?お前はこれからも俺と一緒に色んなことすんだから、ここでっ、死んだら!許さないからな!」

紫「はは、ごめ、ん、な、」

圭「ッ頼むから!頼むから、俺を、置いていかないでくれ、」

紫「、けー、すけ、」

圭「好きだ、紫音のこと好きで、愛してる」

紫「、!」

誰かの息を飲む音が聞こえる。

圭「だかー、頼む、俺ー置いて逝くー、」

ああ、やばい、圭介の声が遠い。死んだ後も耳って聞こえるんじゃなかったっけ?タイムリミットは以外と早いってことだよなあ。

紫「、け、す、け、(ガポッ」

ああ、血が肺に溜まって出そうとしている。でも、伝えなければ。

…ごめんなあ、圭介。

圭「ッ紫音!しゃべるんじゃ

紫「すき、だ、よ、」

俺はお前に、枷(愛)を遺すよ。

圭「ぇ、」

周りの声はもう、聞こえない。

紫「おれ、も、お、まえ、を、あい、して、る、」

圭「ッ!」

紫「じゃあ、ね、けー、す、け、」

圭「おい、起きろよ、紫音!なあ、おい!」

紫「」

圭「愛してるから!置いていくなよ!なあ!」


俺の耳はこれ以上聞き取ることができなかった。

俺の目は圭介の涙が溢れる1歩手前を捉えて閉じた。

俺の頬は圭介の温かい涙を蔦って感覚を失くした。


ごめんなあ、圭介。俺の愛はきっと、お前を縛るんだろうな。わかってて遺した俺は酷いヤツだな。


あのタイミングで自分の心に気づいた俺は、

あのタイミングでお前に愛を伝えた俺は、

あのタイミングでお前を愛した俺は、

遅すぎたな。


前世でも、今世でも、


俺はいつも遅すぎる。

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