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司朝がスーパーへ入ろうとすると…
??:待って!北浦くん!
司朝:え…?
やって来たのは…
司朝:え!?城島さん!?
城島:ハァ…ハァ…
司朝:どうしたんですか…?
城島:…金村さんから聞いたよ…。北浦くん、太一からパワハラ受けてるやろ?
司朝:え…何でそれ…
城島:昨日、2人がスーパーの前で言い争ってたのを見てたのよ…心配やったから
城島:金村さんに話聞いても、泣いてるだけで答えれそうになかったし…
司朝:城島さんって…店長とお知り合いなんですか?
城島:まぁね。同じ中学やったから
司朝:同級生!?
城島:うん。そんな話した事は無いけど
城島:アイツ…昔からあぁなのよ
司朝:あぁって?
城島:上には愛想良いけど下っ端にはめっちゃ横暴やったのよ
司朝:ひどいですね…
城島:あと、金村さんの事やねんけど…
司朝:はい…
城島:帰りに見たけどえらい悲しそうな顔してたよ?
司朝:…
城島:どうした?って聞いたら司朝に振られるかも…って言ってたから…
司朝:美玖が…?
城島:あぁ。ほんまに辛そうやった…
司朝:そんな…
城島:今から金村さんと話せるか?
司朝:勇気ないです…
城島:じゃあ俺呼ぶよ
司朝:え、いや…そんな事…
城島:ええのええの。とりあえず金村さん電話で呼ぶから
司朝:…はい…
プルルルル…
城島:あ、金村さん?今北浦くんと一緒やねんけど今から来れる?
数分後、美玖が2人の元に現れた
美玖:…
司朝:美玖…
美玖の顔色は、泣き腫らしていたのか目が赤くなっていた
美玖:…
司朝:…
城島:ほら、北浦くん
司朝:あ…はい…
美玖:…?
司朝:美玖…色々とごめん…
司朝は頭を下げる
美玖:…
司朝:俺…今スーパーでバイトしてるじゃん
美玖:コクリ…
司朝:…でも…店長からパワハラを受ける日々が続いて…精神的苦痛になってたんだ…
美玖:…
司朝:美玖にこんな顔見せたら、美玖に余計な心配させちゃうんじゃないかと思って…あんな事言ってた
美玖:…
司朝:俺は…こんなにも大好きな美玖を深く傷付けた…
司朝:俺は彼氏失格だよ…
美玖:…!バチンッ
司朝:痛っ…!
城島:…!
美玖に思い切りビンタされた司朝
そして、美玖が口を開いた
美玖:バカッ!!
美玖:そんな事言わないでよ!
司朝:……
美玖:何で自分をそうやって追い込もうとしてんのよ!
美玖:司朝、前に私に言ったでしょ!?
司朝:え…?
美玖:1人で抱え込まないで彼氏の俺に話してよ。みたいな事言ってたじゃん!
司朝:言ったかも…
美玖:私にも相談してよ!そうやって1人で何とかしようとしないで!
美玖:私も散々味わって来たんだから同じ思いさせてよ!
司朝:ごめん…ごめん…グスッ
美玖:司朝…
2人はぎゅっと抱き合う
司朝:ごめん…本当にごめん…美玖…泣
美玖:泣かないでよ…
司朝:俺が悪かったよ〜美玖…泣
美玖:大丈夫だよ…司朝…大丈夫…
美玖は司朝の頭を撫でながら言葉を続ける
城島:北浦くん
司朝:…はい?
城島:今日退職届書いて来たんやろ?
司朝:あ、はい
城島:俺が代わりに出して来るよ
司朝:いや…でも…
城島:良いから。北浦くんが出しに行くと絶対太一に刺激与える事になりそうやし
司朝:…じゃあ…お願いします
城島:おう!
城島はスーパーに突入した