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若井side
藤「若井、元貴のお葬式なんだけどさ…」
若「涼ちゃんまでどうしたの?」
藤「え?」
若「元貴は死んでないよ。」
藤「あ…」
ーーーーーー
スタッフ「若井さん、大森さんのお葬式についてなんですが」
若「元貴は死んでないです」
ス「若井さん、信じられない気持ちも分かりますが…。」
若「元貴は生きてるんです、今はただ眠ってるだけです」
ス「じゃあ…。1度病院へ行って顔を合わせてあげてください。大森さんもきっと喜びますよ」
ーーーーー
みんな口を揃えて 元貴が死んだ って
失礼じゃないか。
元貴は生きている
ただ少し過労で倒れて
病院で寝ているだけ
すぐ起きる。
スタッフが言っていたように、お見舞いに行こう。
まだ行けてなかったから
ーーーーーーーー
若「元貴ー」
大「あ!若井!」
若「あれ、もう起きてたの?元気そうで良かったよ」
大「若井だけ来たの?」
若「うん、スタッフも涼ちゃんも酷くてさ。元貴が死んだって言うんだよ。ほんとに失礼だよね。」
大「そっか、若井は少し元気なさそうだね」
若「そう?元貴が倒れたから仕事もしばらくなくてさ。全然ゆっくりしてるんだけどね笑」
大「ごめんねーほんと」
若「大丈夫だよ。」
元貴の手を握る
あれ
冷たい
脈もない
なんで、
元貴は生きてる
生きてるよ
死んでるわけない
だって今会話してた…。
あれ、でも…
噛み合ってなかった
ーーーーーーーーーーー
藤澤side
元貴は過労で死んだ
自宅で倒れていたところをスタッフが見つけた。
急死だったから最期に伝えたいことも伝えられなくて
でも僕よりも若井の方がショックは大きかったみたい。病院にも行かずにただひたすら 「元貴は生きてる」 と言っていた
病院に行かなかったのはきっと若井自身が元貴の死を受け入れられなかったから
でもスタッフに言われてやっと病院に行くらしい
スタッフに 心配だからこっそりついて行ってあげて欲しい と言われてついてきたけど
若井はずっと元貴の死体に話しかけてる。
まるで元貴からの返答があるかのような話し方。
元貴のベッドには死体が腐らないようにドライアイスが沢山置いてある
横には手紙や花束もある
でもそれには一切目線をやらず
元貴をまっすぐと見つめていた
何か話してるなぁ。
お葬式は明後日なのに、若井来れるのかな。
あ、元貴の手握った
死体は触っちゃダメって病院の受付で言われてたのに
若「元貴…、?」
あ
気づいたのかな
ーーーーーーー
若井side
若「嘘…、!なんで…?元貴は生きてたはずじゃっ…」
さっきまで起きていた元貴はいつのまにかベッドで寝ていて
顔色は悪く
体にはドライアイスがあてられていた
横には元貴宛の手紙 花束
藤「若井」
若「涼ちゃん、?」
藤「元貴は死んだんだよ。」
若「うん…。そうみたい、」
藤「最期に元貴とお話できた?」
若「できたよ。」
藤「そっか。じゃあまた。お葬式でね、元貴」
若「またね、。」