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髙地side
大我に面会謝絶されて2週間がたった。
未だにLINEは既読がつかないし、Xの更新もない。ただ、時間が流れているだけだ。
今日もおれは仕事終わりに病院に寄る。
こち「すみません、面会したいのですが…」
受付「どちら様の面会をご希望ですか?」
こち「京本大我で…」
受付「すみません。ご本人様が面会謝絶しているので…。」
こち「そうですよね。わかりました。ありがとうございます。」
今日も、ダメだった。
受付に行く時に微かに感じる期待。それを打ち砕かれる日常。
…しんどい。
俺は未熟だ。みんな辛い思いをしているのに…
何もできない。
自分の未熟さにうんざりしながら、俺は車で家に帰った。
ジェシーside
大我と会えなくなって3週間。
今日もスマホを手に取ってはLINEを開く。
沢山のアカウントの中から、大我のアカウントを見つけ片手で開く。
あの日から止まっているLINE。
時を遡ってみると、おれは大我と色々なことを話していた。最近だと、買い物の話とか。
もっと昔だと、デビュー前のものとか笑
懐かしいな、と感慨深くなると同時に胸が苦しくなった。
大我に、会いたい。
慎太郎side
きょもが面会謝絶して1ヶ月。
そろそろ、ストチューブのストックが無くなってきた。
焦る気持ちを抑えながら、今日も既読がつかないLINEをおくる。
「おはよー!きょも!おれは今日YouTubeを見てたよ!!おすすめはアレン様!マジで面白いよ!」
送ってしばらくスマホを置く。
既読がつかないか、と毎日期待する。
期待すればするほど、悔しくなる。
明日から、LINE送るのやめようかなとネガティブになっていたとき、通知がなった。
おれは目を見開いた。
「慎太郎今日オフ?」
きょもからだった。
焦ったおれは「オフだよ!」と返してジェシーに電話した。
慎「もしもし⁈ジェシー⁈」
ジェ「なんだよ…」
慎「きょもからメッセージが返ってきた!」
ジェ「え、⁈」
慎「これから会ってくる!終わったらどんな感じだったかLINEするからみんなに説明しといて!」
ジェ「…わかった。」
ジェシーはおれの言葉を理解してくれて、グループラインで説明してくれた。ありがたい。
きょものLINEを開くと、
「このあと病院に来て欲しい。」
とだけ書かれてあった。
おれは「りょ!」と愛用しているスタンプをおし、緊張する気持ちを抑えて準備を始めた。