テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2,658
73
アラスターside
〇〇「こうして今、無事にここにいられるのも・・・過去に逃げずに向き合えたのも・・・」
〇〇「ホテルのみんなの、何よりアラスターがいてくれたおかげなんだよ」
〇〇「私、貴方のことをたくさん傷つけてしまったのに・・・」
〇〇「それでも、助けに来てくれた。私を・・・信じてくれた」
〇〇「私にとって、こんなに幸せなことはないの」
ぽつぽつと気持ちを綴りながら、彼女は伏せていた目を俺へと向ける。
その顔は何かを吹っ切ったように、ホテルで見せていた自然な笑顔に戻っていた。
その表情が無性に懐かしく感じて、気づけば俺の口元にも笑みが浮かんでいた。
〇〇「だからアラスター・・・・・・ありがとう。本当に」
〇〇「私を、助けてくれて」
その笑顔の目尻に浮かんだ涙には、今は気付かないふりをした。
アラスター(―――ああ、やはり貴女はそうしているのがふさわしい)
彼女のお人好しも自己犠牲も、きっとこれから先無くなる事は無いのだろう。
しかし、それを全てひっくるめて彼女なのだと・・・・・・今はそう思える。
アラスター(それこそが、“貴女らしさ”というものなのでしょうね)
自分の中で結論づけたその答えは、すとんと胸に綺麗に納まったような気がした。
コメント
5件
今回も最高ダァ……わぁ… (語彙力が欠如してる)