なにも楽しくない灰色の世界で
わたしはお兄ちゃんと暮らしている
先日お兄ちゃんが捕まった
中学生の私にはまだ早いって警察の人は理由を教えてくれなかった
警察の隙を見てお兄ちゃんの部屋に入った
お兄ちゃんの部屋には
葉や白い粉が入った小袋が散乱していた
私を呼ぶ声が聞こえる
私は粉が入った袋をひとつ握り締めトイレに逃げ込んだ
袋を開け匂いを嗅いだ
無臭のような少し苦いようなそんな香り
ひとつまみ口へ運ぶ
やハり少し苦イ
でもなんダか世界ニ色がツいた気ガしタ
こンナ気持ちハジメテ
桃色のうさぎガワタシに何か言っテいる
あア。ワタシを呼ブ声ガ聞こエる
お兄チゃんの声ダもウ行かナイと
置イテナカイデお兄ちゃん
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