うーん…結構時間かかっちゃたなぁ…。
これから急いで双子さん?を探さなきゃいけないのに…。
もう、そろそろ情報来てもいいんじゃない?
頭の中で些細な愚痴を繰り返す。
こんなこと、口に出したってどうにかなるわけじゃ無い。
分かってるけど、何となく言ってみたかった。
頭の中だけでもいいから。
「…遅いな。もう8時だ」
「うん…」
パチが自分の指先を眺めながら、軽く返事する。
そこまで大事になってないし、そんな気になるかな…?
「_____来た」
「本当!?……あ」
つい大声を出してしまった。
いや、別に早く依頼終わらせたいなんてことじゃ無いからね!?
嬉しかっただけだし!?別にぃ〜!?!?
「そのまんま読み上げるから、覚えとくかメモして。
『準備はできましたか?今から、情報をお送りします。
____log in中…しばらくお待ちください。
まず、双子の情報から。
双子は、南方面にいると推測されます。
双子の画像までは入手できませんでしたが、特徴を送ります。
姉:ツバキ・スペンス
・身長1.55mほど。13歳前後と見られる。
・髪型は肩までぐらいの外はねボブ。桃色の髪に少し紫が混じっている。
・魔法は不明。杖などを持ち歩いている様子無し。
・弟と常に一緒にいると見られるが、よく分かっていない。
弟:シオン・スペンス
・身長1.54mほど。13歳前後と見られる。
・髪型は特に目立つとこは無い。水色の髪に少し紫が混じっている。
・魔法は不明。だが、何か本を持っていることは分かっている。
・時々メガネをつけていて、素顔が分かりずらい。
我々が調査し、これだけ集まりました。
次は研究所の情報をお送りします。
____log in中…しばらくお待ちください。
研究所は、東方面にあると推測されます。
ぱっと見、廃棄されたような見た目をしているので気を付けてください。
研究所の近くでは、当然、怪物が数多くいます。
位置情報を確認し合うのなら、ネイビアをお勧めします。
必要ならば、こちらで準備します。
以上が、この依頼の情報です。』
…だってさ。どう?メモできた?」
…………なっっっっっっっっっが!?!?
前半忘れてるし何なら後半も覚えてない!!
「…なんち?」
あーもうほら、アランだって混乱してんじゃん。
…なんちってどう言う意味?方言?
「一応全部メモできたけど…要約できる訳ないだろこれ」
ですよねぇ〜…。
全部が全部大事な内容なのに、クソ長い。
ボクニハムイテナイノカモ!
「…簡単に言うと、双子は南に、研究所は東にあるのね?」
「おそらくは」
「準備もできてるし、もう行くか?」
「え…早くねぇか?」
「『善は急げ』。早く行こうか」
「ちょっと…ライまで」
「いいじゃない?早く始めれば、その分早く終わるし」
僕はアランの意見に賛成だ。
…早くこんな依頼なんて片付けたいし。
何より、早く怪物を止めたい…。
「…分かったよ。みんな、準備はいい?」
「もちろん!」
「大丈夫」
「おう!」
「問題ない」
「では、お互いに…」
みんなで手を重ねて発した言葉は
不思議とまだ、頭に残っている。
…うぅん。そう簡単には見つかんないなぁ。
いくら土地が小さい南方面だけど、流石に人多い…。
僕は、普通の白猫に変身して街中を回ってる。
後ついでに、地元の猫さんたちにも話聞いてるよ。
『…ちょっと?ここは私の陣地よ?』
…うわ。少しめんどくさそうな三毛猫さんに合っちゃった。
『ごめんなさい。人を探してて…』
『…ふぅん。で、あんた他の猫にも合ったんでしょ?』
『あぁ、はい』
『話は聞いてるから。用件は?』
何だ。全然いい人(?)じゃないか!
いやぁ、土地小さくて情報回るの早い。助かる。
『ある双子の子です』
『…双子?もしかして、男女?』
『はい!どっちも1.55mぐらいで…』
『…姉と弟?メガネかけてたけど?』
『合ってます!』
『そいつならあっちに行ったわ』
三毛猫さんが尻尾で差す。
…どうやら、人が少ない他の街中に逃げたらしい。
お礼を伝えようとした時、
ブチン…
と、肉が千切れる音がした。
『……何ですか?この音…』
口では聞いているが、正直、大体予想はついてる。
『さぁ?気になるなら自分で調べて』
『有難うございました!それでは失礼します!』
『うるさいわね』
カラカラ…
何かを引きずる音も聞こえる。
やっぱりそうだ…疑いが確信に変わった。
人目のつかない路地裏に入る。
「…うッ!?」
そこで僕が目にしたのは、
……大量の怪物の死体。
しかも全部、噛み千切られた跡がくっきりと残っている。
…ベチャ
「………誰?」
「…そっちこそ」
「ライ、何してんの?」
「食ってるだけ」
素っ気ないが、目だけがこちらを見ている。
もう、この生き物が怖い。
まるで、弱い兎を喰らう狼みたいだ。
「…絶対まずいでしょ。後、双子は?」
「さっき見つけて、怪物がここにいたから狩ってた」
「そっか。先に行くね」
「うん」
…忘れかけてた。
ライ、そういえば
怪物を平然と食べるんだった…。
もう、
僕たちと怪物、
どっちがより化け物なの?
わかんないよ
そんなこと
いやぁ、やっと本格的に動きましたね!
双子ちゃんの設定作るの面倒臭かった…。
ライは元々モンスター食べるってのは決めてたんだけど、
流石にグロいかなぁ…?
通報とかはやめてね!(今更)
…髪の毛切ろうかな(?)
いや、最近伸びてきたからr(((殴
失礼しました…。
それじゃあバイバイ👋
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