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…ち。
見逃した…この野郎。
ウヅキに「怪物って絶対不味い」って言われたんだけど
当たり前でしょうが。クソ不味いわ。
生ゴミの味がする。(?)
でもなぁ、食べるのが1番情報集めに適してるんだよなぁ。
だからよく花とか食ってドン引きされる。
食べれる花もあんじゃん。何で毒キノコ食っただけで引かれんの。
全く…何で不味いのに食べなきゃ何ないんだ…。
1番謎。本当に謎。
「…はぁ………。」
さてと、様子見に行くか。
ウヅキの匂い辿るか。因みにウヅキは…なんか、向日葵的な匂いがする。
この南方面には咲かない品種だからよく目立つ。
「……ぁ」
息を殺して、薄暗い路地裏に近づく。
そのすぐ近くに白猫、ウヅキの姿と
男女の双子の姿がいた。
スタッ…タッタッ
ウヅキが近づく。人が周りにいないからか、よく音が響く。
「…ひゃぁ!?なんだぁ、猫ちゃん…」
「ツバキ姉ちゃん、急がないと」
…ツバキ。ツバキ・スペンス。
シオン・スペンスの姉であり、13歳前後。
どうやら、私達のような者が追ってきているのは知っている模様。
よく聞こえないが、“あの”双子であることは間違いない。
「おぉ〜、よしよし。可愛いにゃんこだね〜」
「姉ちゃん…。その猫も追っ手の猫だったらどうするの?」
「ハッ…たっ、確かに!?御免猫ちゃん!」
クルッ、タッタッ…
「あぁ…可愛いにゃんこ…ゥゥ」
ち…。弟の方が賢く、周りが見えてそうだな。
面倒臭い。2人とも馬鹿の方がよっぽど良かった。
「…(幽霊造形魔法、黒い壁)」
ザンッ!!
「…え?」
「何…この壁…」
「フミャーー!?!?」
作戦成功。
後は…
「…こんにちわ。追われる双子さん」
真っ向から正々堂々と勝負だ。
いずれ殺すのだから、挨拶ぐらいは交わそう。
「みゃ!にゃにゃにゃ…」
「お疲れ様。ウヅキ」
「…誰ですか…その猫の飼い主ですか?」
「さぁ?」
さっきの私の会話は聞き逃してたの?
追われる双子。はっきりとそう言ったつもりなんだけど。
「こっちもこっちで時間がないんです。悪戯は別でしてください」
「悪戯なんかしてない。あ、ストーカーでもないから」
「…そんなこと、分かってます。この魔法は貴方のでしょう?」
「お願いですから解除してください。時間がないんです!」
…本当に馬鹿だな。
悪戯程度なら、こんなことしない。
かといって、折角捕まえた獲物を、わざわざ放す阿呆でもない。
教育というものを、全くと言っていいほど習ってこなかったんだな。
「…私は、殺されたりなんかしません」
「でも、貴方を殺したりなんかも絶対にしません」
「…じゃあ、どうするの?」
「逃げます。貴方から逃れるために」
「絶対に無理。逃げられるわけないよ」
「…え?何?その猫ちゃん喋るの!?」
「……これから死ぬってのによく呑気だね」
「あ」
………さて、いつ殺そうか?
ウヅキのせいでタイミング見失った。
「…ねぇ、せめてさ、私の愚痴聞いて?」
「何?」
「私達…植物の名前じゃん?研究所生まれだから、名前つけるのが面倒だったんだって…」
「ほんと、人じゃないよ…自分が世話する子ぐらい、しっかり面倒見てよね」
「……そう。それで満足?」
「酷いね。貴方は。共感の一つや二つ、無いの?」
「無い。あったとしても口に出さない」
「…………冷たいなぁ」
死人と話すことなんて無い。
もう時間おしてるし、そろそろ…
「変な子ー。死ぬ前の遺言が愚痴なの?」
おい馬鹿ウヅキ。邪魔するなよ。
「あはは…よく言われるの。『呑気』とか『のろま』って」
「でも、もう言われなくなる。貴方が殺してくれるから」
「ツバキ姉ちゃん…」
……………………………………。
「…はぁ」
「え、御免なさい。怒った?」
「呆れた。あんたなんか殺してどうすんの」
「えぇ…なんか悲しい。罵倒されて死んだ方がマシかも…」
…もういい…?
「…帰るよ、ウヅキ」
「へ??」
「いいから」
…いいんだ…もう、ここには用はない。
「え?ちょ、待って待って!?!?」
「…何?」
「だって…最初は敵意剥き出しだったじゃん…」
…何で、だっけ?
「意味が無い。それだけ」
違う…けど、違く無いのかも…。
「酷い。変わんないね。でも、有り難う」
「…ねぇ、ツバキ姉ちゃん。信じていいの?」
「さぁ?実際、全然信じてないんだけど」
「おい」
「ライ、この子達どうするの?」
「ずうっとここにいたら、僕たち仕事サボったってバr…いいや!!」
「また他の人達に命狙われるかもよ!?ねぇ!?」
あんたはサボりがバレたく無いだけだろうけど、確かにね。
「…じゃ、行き先なかったら明日、家きな?」
「暗殺者の家行きたく無い」
「こら、シオン」
もう、よく分かんないや。
何で、私の家にしたの?
別に、他のホテルとかで良かったじゃん。
ねぇ、何でなの?私。
何で…
「じゃあ、名前教えて!後住所!」
「姉ちゃん!図々しいって!」
「住所は××××××で、名前は…」
「私がライ、こいつがウヅキューナ」
「ねぇ!!」
ふ、いいとこだけ取ったった。
花の名前、ツバキ。
偶然つけられた、花の同級生…。
……そうだ。
「…あだ名つけていい?」
「へ?私?何の名前ー!?」
それいうなら“どんな”だけどね。
「花束の姫君。これが貴方のあだ名」
「花束の…姫君?」
「うん。それじゃあね、花束」
「あ、花束呼び?なんか変だなぁ…」
さてと…パチ達になんて言い訳しようか。
はい、遅れてすみません!!!
カンヒュというものにハマってました!!!
オリキャラ大好き!推しは神!!!
だけどカンヒュななんか違う!好きかも!!
いや多分好きなんだろうね。
雑談はここまでにして。
さようなら👋