・ 命(心臓ではない。ハートです。はい)
食べます。(コネシマさんが)
・ 吐き出します
・ ハッピーエンド
・ 腐じゃないです。
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kn 視点
ぁーー…美味しくあらへんな。
心っちゅーもんは。
別に、心無いって言われるんが嫌な訳
ちゃうけど、幹部からも部下からも
そう言われるんが嫌なだけ。見ず知らずの
人が心無いっていう分にはええんやけど。
自分の、仲間の為やから、
ちゃんと食せないとあかん。それは俺の中の
ルール。
「 …ごちそーさん 」
手と口周りには自分の色、
水色の心の汚さがついている。まぁ、
血と同じようなものやろ。
「 …ぁ、やばい。ダメや、出てくんな 」
喉から異物感が感じられる。
体が、心を食した事を許してくれない。
駄目だ。出てこんといて。俺は、前の
心無い俺は要らんねん。
ぐちゃ
気づけば吐き出していた。
俺は頭の中がこんがらがった。
床を見ればボロボロに食され、水色の
汚い心が吐き出されている。
手にも、口も、先程より汚れてしまった。
あぁ、また失敗した。心を受け入れてくれる
には、どうすれば良いのだろうか。
また心を手に取り、食していく。
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ut 視点
がたん
その音が相棒の部屋から聞こえてくる。
なんだろうと思い、ちょっとだけ
扉の隙間を開けて覗く。覗けば口と手が
水色で汚されていて、何かを食べている相棒が
居た。床も水色で汚れている、
しばらく経てば食べ終えていた。
「 は、は。やっと食えた。ぁ、またや
もう勘弁してや、朝飯も昼飯も夜飯も、
吐いたやろ。もう、胃液しか残ってへん
やめて、吐き出さんといて。俺の体から
出ようとせんといて。 」
そう体に言っている、が彼はまた吐き出した。
出たのは胃液だけで本当に吐き出している事が
分かる。
「 シッマ!!!何やっとんや! 」
「 へっ……? 」
我慢してもしきれず、相棒のドアを思いっきり
開けて中に入った。
「 は…?なんで、大先生がおるん 」
「 なんでやって…お前が心配やから
来たんや。 」
「 ……… 」
しばらく相棒はポカンとしたままだった。
「 …おいシッマ、床に落ちてる、
ボロボロのこのガラスはなんやねん 」
「 …なんやろ。 」
「 なんやろ、やないやろ。 」
「 …うん、大先生、すまん。 」
「 …別に、怒ってへんで、ほら。
おいでや。怖いんやろ?寂しいんやろ?
皆んながシッマから離れると思って、
嫌われると思って、嫌なんやろ?
僕がその心のスキマ、埋めたる 」
両腕を広げ、彼にそういう。
「 …うん、寂しいし、怖い。
…ほんまに?離れんとってな…? 」
「 うん、離れへん。 」
ぎゅぅ、と仔犬の様に抱きついてくる彼。
自然と床に落ちていたナニカは綺麗になって
消えて行った。彼の口と手の汚れも、
次第に彼は静かに寝息を立てて眠った。
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翌日 -
「 おはよー、!! 」
「 おー、元気やなあ、コネシマは 」
「 ロボロやん!!w相変わらずちっせーな!w 」
「 あぁん!???!喧嘩なら買うでぇ!? 」
コメント
3件
ほんとにニ瀬さんの作品のストーリがどんな行動や思ってることがわかりやすくて最高です!
投稿お疲れ様です*_ _) kn、無理せずに食べなさい(´;ω;`)ut先生神か?さすが相棒(இωஇ`。)
投稿お疲れ様です! 最後の平和が心に染みます... knさぁぁん!!吐き出すくらいなら無理して食べないであげてください。自分が苦しいだけです... ut先生...ちゃんとknさんの心のスキマ埋めてあげてくださいね、!