テラーノベル
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「…………」
行為後、しかめっ面で自分の腕を見つめる007n7にelliotが声を掛ける。
「どうしたの?前から知ってたけどリスカ跡あるんだね〜」
「そうなんだが……
正直、なんでやったのか覚えてないんだ」
「ふ〜〜ん、」
elliotは気付いていた。
”あの子供”と007n7には何か特別な関係があって、腕の傷はきっとその事のせいだと。
それをelliotはとても妬ましく感じていた。僕の007n7なのに、と。
現在、彼と007n7は恋仲にある。『恋』なんて言葉で表せるような甘い関係ではないが。
「…”それ”貸してよ」
「は…?」
自傷行為の跡が残っている左腕を強引に掴み取り、elliotがピザカッターを勢い良く振り落とした。
「い゛ッ…!!!??」
007n7の腕からどくどくと血が流れ出している。ベットが赤く染まっていくのを見て、elliotは満足気な笑みを浮かべた。
「ふふ、綺麗だね」
「いや、お前、何で……骨見えてんだけど………?」
「何でって言われると、うーん、思い出してほしくなかっただけ?
まぁいいや、手当してあげる」
「えぇ……」
007n7は、これから腕を見る度に自傷行為の事ではなくelliotを思い出すだろう。elliotはそれが嬉しくてたまらなくて、また笑った。
「あはは!」
「流石に今日のは引くわ〜…」
コメント
2件
アカーン‼️好みの展開すぎる😍リスカ跡を上書きするようにピザカッターを振り落とすElliot…ヤンデレの域を遥かに超えている‼️そして恋なんて甘い言葉で表せない恋仲関係…表現がうますぎる大好きです😍💖