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『ある日森の中で熊さんに出会った』
ある日、目が覚めたら知らない森の中にいた。
要)「ここは‥‥?私、今までベッドの上で寝てたはずなのに‥‥」
そこは緑が茂る森の中。
どうして自分がここにいるのか分からない。これは夢だ。そう言い聞かせながら起き上がり、辺りを見渡してみる。
草木のなびく音、水の流れ、顔にあたる風、どれも夢とは思えないほどしっかりと感じる。
要)「これは夢‥‥じゃないの?」
そう呟いた瞬間。
??)「ここは夢でも現実でもねぇ。」
声のする方に振り返る。そこには中学生くらいだろうかと思われる少年がいた。その少年は木の枝の上から語りかける。
要)「君は‥‥?ここはどこなの?私‥‥目が覚めたらいきなりここにいて‥‥」
少年は木の枝から降りた。そして近づいていく。
??)「ここは‥‥」
少年が口を開いた時だった。
童話のような明るく楽しげなメロディーが聞こえてきた。
要)「何‥‥これ?童謡?どこかで聞いたことあるような‥‥」
??)「クッ!始まった‥‥!」
少年は要の手を取り急いで走った。どこへ連れて行かれるか分からないという恐怖と聞こえてくる童謡に困惑しながらどこかへと走っていく。
要)「これ!どこに向かってるの!?」
??)「うるせぇ!いいから黙ってついてこい!」
次の瞬間。
黒く、大きな塊が、走る二人の後ろを追いかけてくるのが分かった。
??)「来やがった!!!!!!」
グガ~ー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
大きな雄叫びと共に気づいた。
それは‥‥
要)「熊!!!!!!?????」
一際大きな、真っ黒い毛をまとった熊。体長は3メートルを優に越えているだろう。
その熊は2人を追いかけ続ける。
(お、追い付かれる!!!!!!)
諦めかけた時、流れていた音楽が止まった。
すると少年は走ることをやめた。
熊はそれでも襲いかかる。
??)「危なかった。」
少年は熊の方へと振り返りながら言った。
??)「もう少しで追い付かれるところだった。」
熊は少年の目の前で一瞬で消えていった。
要はなぜ熊が目の前で消えたのか、流れていた音楽が何なのか全てが疑問でまず何から聞いていいか分からなかった。
??)「そういや話の続きだったな。ここは‥‥」
要は息を飲んだ。
??)「俺も知らねぇ!」
要は拍子抜けしてしまった。
要)「えぇ~!じゃ、じゃあここは何なの!?」
??)「だぁかぁらぁ!知らねぇんだって!俺も目が覚めたらここにいた。‥‥だか、2つだけ分かってることがある。ここはあの音楽が流れてる間だけデッケェ熊が現れるっつーことと、俺たちが逃げられないようにするためか、超絶デッケェ壁に囲まれてる。」
要)「そ、そんな‥‥」
ピピピピピピピピピピピピピピピ
アラームのような音が鳴り響いた。
要)「こ、今度は何!?」
??)「なんだ‥‥この音!?」
音が止まったかと思えば‥‥
『皆さんこんにちは。』
頭の中に声が聞こえてきた。その声は続く。
『気づいている人もいるでしょうが、この森の中には熊さんが出ます。もし、ここから出たいのならば‥‥この森のどこかにある「落とし物」を見つけてください。そうしたらもといた場所へ帰れるでしょう。それでは健闘を祈ります。5人の方々。』
声は聞こえなくなってしまった。
??)「な、なんだって!?落とし物?この森の中から‥‥?」
少年は頭が追い付いていないようだった。
要)「ほ、他にも人がいるんだ!」
要は安堵した。
要)「で、でもここから出るためにはその落とし物っていうのを探さなきゃいけないんだよね‥‥せめてどういう形かとか色とかが分かればな‥‥」
??)「まぁ、ごちゃごちゃ言ってても何も変わんねぇ。とりあえずがむしゃらに探していくっきゃねぇな。それと人もな。」
要)「そうだね。あ、そういえば君の名前は何て言うの?」
「藤咲 シオン(ふじさき しおん)だ。お前は?」
「私は 東陵 要(とうりゅう かなめ)。今さらだけどよろしくね。」
シオン)「あぁ。ま、短い間になるかもしんねぇがな。」
それから2人は形も色も何の手がかりもない落とし物を探していった。
時には土を掘り返したり‥‥
要)「うわ~!!!!!!???????虫だ~!?むーーりーー!!!!!!」
シオン)「虫ぐらいでいちいち騒ぐな!!!!!!」
草むらの中を掻き分けたり‥‥
要)「落とし物ってもしかしてこれじゃない!?」
シオン)「そりゃただの石だ。」
木に登ったり‥‥
要)「私、こ、こ、高所恐怖症なんだよねぇ。」
シオン)「じゃあ何で登ってきたんだよ。」
だが、2人は落とし物を見つけることはできなかった。
??)「ここ、」
??)「本当だ。草むらをかき分けた跡があるね。」
??)「誰かがいたってことだに?」
??)「そうだね。もしかしたらこの先に行けば会えるかもしれない‥‥僕たち以外の人間に」
度々流れてくる音楽に怯えながら、内心2人は焦っていた。未だ最初に熊と会ってから一回も出くわしてはいない。だがそれもいつまで続くのか。
シオン)「はぁ、はぁ、こんな森ん中で何の手がかりもねぇもん見つけられるわけねぇーーっつーの!!!!!!」
2人は諦めかけていた。どれだけ探してもヒントすらもなく、がむしゃらに探すだけでは見つけることなど不可能だと気がついた。
要)「がむしゃらに探すだけじゃ無理なのかもねぇ。そ、それに人も見つからなかったし‥‥」
シオンは何かの足音に気がついた。
シオン)「そんなこともねぇようだ。ほらよ。」
シオンが森の中を指差した。その先には‥‥
??)「初めまして。それとこんにちは。」
人がいた。それも3人。
要)「私達以外の人だ!」
榛一朗)「僕は 橘 榛一郎(たちばな しんいちろう)。隣の彼女は カペア オルゴーゼ。そしてこの子はポピー。僕達も聞いたんだ。あの声を。そこで提案なんだけど‥‥」
そういいかけると、
ポピー)「みんなで協力して落とし物探そーだにー!!!!!!」
ポピーが勢い良く飛び出した。
榛一朗)「そ、そういうことなんだけど、どうかな?」
シオン)「フッ、こちらとしても大歓迎だ。人数は多いほどいいだろ。」
シオンと榛一朗は手を握った。
シオン)「俺は藤咲シオンだ。あっちのは東陵要。」
次の瞬間。あの音楽が流れた。
その場にいた全員が身構えた。どこから来るか分からない熊に。
そして突如としてその5人の前に現れた。あの熊だ。
皆、突然のことに思考が止まった。誰も動けない。だが、熊も動かない。その中で一人動き出した。
榛一朗だ。
榛一朗)「みんな!!!!逃げろ!!!!!!」
その声を聞いたシオンが要をつれて走る。
カペアがポピーをかかえシオンと同じ方向に走り出した。
榛一朗だけがその場から一歩逃げ遅れた。
だが、だからこそ榛一朗だけは聞くことが出来た。
熊の声を。
[おまぢまざい‥‥ぢょっど‥‥おどじもの‥‥]
その声を聞いた瞬間、榛一朗は気づいた。落とし物の有りかを。その落とし物が何なのかを。
榛一朗)「そういうことか‥‥!?」
それと同時に熊は榛一朗の背中を大きな蹄で引っ掻いた。背中から血が溢れていく。榛一朗は倒れた。
熊は榛一朗目掛けてもう一度大きく手を振りかざした。
榛一朗に蹄が振り下ろされるその一瞬の間で、カペアが榛一朗をかかえ上げ全速力でその場を駆け抜けた。だが代わりに熊の蹄はカペアの腕を傷つけた。
榛一朗)「はぁ、はぁ、か、カペアちゃん‥‥ポピーちゃんは‥‥?」
カペア)「要に、預けた。榛一朗、傷つくの見えた。から、助けに、来た。」
榛一朗)「そうだったんだね‥‥。グッ、分かったんだ‥‥あの音楽はヒントだったんだ‥‥落とし物はきっとーーーー グガ~ーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
熊がついに逃げていた2人に追い付いた。カペアは熊から逃げる。熊は追う。榛一朗は重症。カペアの腕からは血が流れる。最悪な状態。
(誰か‥‥ッ!)
そうカペアが思った時。音楽が止まった。同時に熊も消えた。
カペアは緊張が解け、足から崩れ落ちた。
遠くから声が聞こえてくる。
「おい!」
シオンの声だ。その後ろには要とポピーもいる。
シオン)「すまねぇ。お前を置いてきぼりにして逃げちまった。その傷‥‥俺のせいだ。あの時動くことが出来なかった。お前のお陰で逃げられた。感謝しかねぇ。」
榛一朗)「アハッ。そんなに自分を責めないで。この傷は僕の傷なんだから。僕が逃げ遅れたのが悪いからさ。それと気づいたことが‥‥ゴボッ!」
榛一朗が口から血を吐いた。
要)「し、榛一朗君!」
シオン)「ダメだ話すな!!!!!!クソッ!血がこんなに!」
ヒューヒュー
呼吸が荒くなってくる。
ダメかもしれない。そんな言葉が頭の中をよぎる。1人を除いて。
「急いで傷口を圧迫して失血を防ぐだに。カペアも腕隠さないで早く見せるだに!」
ポピーだった。この状況の中、ポピーだけは冷静を保っていた。
ポピー)「速くするだに!」
ポピーの声に反応し要が服を破る。
要)「こ、これを使ってください!」
要の服の切れ布をシオンが受け取る。そして榛一朗の傷口を押さえつける。布に血が滲んでいく。
しばらくたち榛一朗の出血も収まった。カペアの腕もポピーの処置により収まった。皆ひと息ついた様子。
要)「ポピーちゃんはすごいね。あの状況で皆に適切な指示を出せて。私はあたふたしてただけで何も‥‥」
ポピー)「そんなことないだに!かなめん包帯くれただに!」
要)「ほうたい‥‥服破いただけだけどね」
ポピー)「それに‥‥」
ポピーが何か言いかけたところで要の耳に近づきながら言った。
コソッ「ポピーはすごいドクターだならこのくらいへったゃらなのだに」
要はとても驚いた様子で
「え!今のってどういう‥‥」
ポピーが要の口に手を覆い「シー」と言った。
「う、うぅ、ん」
榛一朗の目が覚めたようだ。
「榛一朗!目が覚めたのか!」
シオンの声に皆が振り返る。
カペア)「良かった。榛一朗、死んでなかった。」
榛一朗)「心配してくれてありがとう。傷の手当も。」
シオン)「礼ならあいつに言うんだな。」
榛一朗)「ポピーちゃん!?あ、ありがとう。」
ポピーは得意気な顔をした。
榛一朗)「そういえば、皆に聞いてほしいことがあるんだ。」
榛一朗の言葉に皆が注目した。
「落とし物が何か分かった。」
「落とし物は‥‥白い貝殻の小さなイヤリングだ。」
皆が驚いた。
「もしかしてあの音楽は!?」
シオンが気がついたかのように口にする。
榛一朗)「そう‥‥『もりのくまさん』だ。」
要もハッと気がついた。
要)「だから聞き覚えがあったんだ!」
榛一朗)「僕はあの時熊の声を聞いたんだ。それが歌詞の一部だった。」
ポピー)「じゃあ、その落とし物を速く見つけに行こーだに!」
シオン)「でも、歌詞の通りにいくと落とし物は熊が持ってることになるんじゃ‥‥」
榛一朗)「そ、そうなんだよねぇ‥‥。そこが問題なんだ。誰かがあの熊に近づいて、しかも持っている小さなイヤリングを取るなんてとても‥‥」
要)「私にやらせてください!」
シオン)「はぁ!?お前が?ダメだ!」
ポピー)「そ、そうだに!危険だに!」
榛一朗)「何か策でもあるのかい?」
要)「はい。『もりのくまさん』の歌詞と同じように私達が動けばあの熊から落とし物を貰えるのではと思ったんです。」
「まず1つ目が森で突然熊と出会うこと、2つ目が逃げなさいという声で熊から逃げること、3つ目が熊から話しかけられ落とし物を貰うこと。この3つを順にやっていけばいけるのではと‥‥しかも歌詞ではお嬢さんと書いてあるので‥‥」
榛一朗)「確かに‥‥僕らがさっき熊と出会った時は途中までその順番通りだったね。熊から話しかけられるのは女性でなければいけないのか‥‥」
要)「カペアちゃんは怪我をしているので私がやるしかないと‥‥」
シオン)「だとしてもダメだろ!!危なすぎる!あの熊に近づくなんて!もし違ってたらどうすんだよ!」
榛一朗)「僕はいいと思うよ。」
カペア)「じゃあ、私も。」
シオン)「はぁ!?なッ!お前ら!?」
榛一朗)「でも、近くで僕らも待機してるよ。危ないと感じたらすぐに逃げてくれ。僕らもすぐに助け出すから。」
要)「ありがとう!」
シオン)「はぁー‥‥わーったよ!でも危ないと判断したらすぐに中止な!」
シオンはしぶしぶ了解した。
榛一朗)「よしじゃあ、細かな作戦を練って行こうか」
静けさと緊張が入り交じる森の中。
要とポピー2人を木の上から見守るカペア。
そしてシオンと榛一朗も所定の位置につきあの熊を待つ。
そして音楽が流れ始める。
「よしっ!作戦開始だ!」
要とポピーの前に熊が現れた。双方まだ動かない。
『ある日 森の中 くまさんに 出会った♪』
『はなさく 森の道 くまさんに 出会った♪』
カペアが木の上から降りた。そして要とポピーの近くへと行く。
『くまさんの いうことにゃ♪』
『おじょうさん お逃げなさい♪』
「逃げるだに!」
ポピーが叫んだ。その声と同時にカペアが2人を抱え走り出す。
…
榛一朗)「それでポピーちゃんの合図を聞いたらカペアちゃんが2人を連れて今言った場所まで逃げてきてくれ」
シオン)「でもよぉ、大丈夫なのかよ?さっきは追い付かれそうになってたじゃねぇか。それに傷だって。」
カペア)「傷、もう平気。ポピーの、お陰。」
榛一朗)「それにこの中で一番足が速いのはカペアちゃんだから。」
シオン)「んんー。それにしても‥‥危なくねぇか?」
榛一朗)「でも、だからこそ僕たちがいるんじゃないか」
シオン)「??」
‥‥
カペア)(やっぱり、あの熊、速い!でも‥‥っ!)
カペアが向かう先にいたのは
シオン)「やっと来たな!待ちくたびれたぜ!」
シオンだった。シオンは手に何か持っている。
シオンが持っているものは、弓だった。
シオン)「木の枝で作ったから上手くできるかわかねーけどっ!」
シオンは弓を引いた。
シオン)「弓道全国大会王者を舐めるなよ!」
シオンの放った弓は熊の目尻をすり切った。
シオン)「今だ!榛一朗!」
熊の呻く声と一緒にシオンの声が響いた。
そして木の上にいた榛一朗が降りた。
カペアはそのままシオンも抱え走っていく。
榛一朗は呻く熊の口に手に持っている縄を引っ掛け手綱のようにして馬乗りした。
熊は暴れている。だが榛一朗は焦らず冷静を保つ。
榛一朗)「やっぱり‥‥っ!熊は力が強いな!でも、いつもの訓練よりかはまだ楽かな。現役の軍人を舐めたらいけないよッ!」
グワ~ーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
シオン)「榛一朗大丈夫かよ。」
カペア)「大丈夫、榛一朗、言ってた。『熊は誰か1人をターゲットにして追いかける』って」
シオン)「この場合は要なのか?だから榛一朗自身は狙われないから大丈夫っと‥‥大胆な作戦だな。怪我も治ってねぇクセに。」
要)「み、みんな!熊来てるよー!」
シオン)「はぁ!榛一朗は!?‥‥って熊に乗ってやがる‥‥!?あいつホントに何者だよ。」
ポピー)「カペア追いつかれちゃうだに!?」
カペア)「大丈夫、あのスピードなら、追いつかれない。榛一朗が、抑えてくれてるから。」
榛一朗)(全身が悲鳴をあげているようだ‥‥!抑えるだけで精一杯‥‥!でもカペアちゃんに追い付くことは無さそうだ。)
榛一朗の腕の血管が今にも破裂しそうなほど浮き出ている。背中には血が滲む。榛一朗はそれでも縄を離さず何かを待っている。
『おじょうさん お待なさい♪』
[おじょうさん‥‥お待なさい]
『ちょっと おとしもの♪』
[ちょっと‥‥おとしもの‥‥]
榛一朗)(来た!)「みんなー!もう止まって大丈夫‥‥って!わ~ーーーー!!!!!!」
熊が急に背中を蹴りあげ榛一朗を前方へと吹っ飛ばした。
榛一朗)「みんな~!!!!!!よけて~!!!!!!!!!!!!」
みんな)「うわ~ーーーーーーーーーーーーーー
ゴッツン
榛一朗は熊の前を走っていたカペアたちにぶつかった。
榛一朗)「ご、ごめん‥‥」(カペアが榛一朗に手を貸し、榛一朗は立ち上がっている。)
シオン)「な、なんで空から榛一朗が降ってきたんだ‥‥!」
ポピー)「く、クラクラするんだに~」
要が立ち上がりじっとどこかを見つめている。
榛一朗)「要ちゃん‥‥?」
グワ~ーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
熊の雄叫びが聞こえる。そして熊はゆっくりと近づいてくる。
それに気づいた皆が構えた。
だが要だけは熊にゆっくりと近づいていく。
[しろいかいがらの‥‥小さなイヤリング‥‥]
『しろいかいがらの 小さなイヤリング♪』
要は熊の手の上に乗っていたイヤリングをやさしく包み込み、笑顔で言った。
要)「あらくまさん ありがとう お礼に踊りましょ」
『あらくまさん ありがとう お礼に踊りましょ♪』
『ララララ~♪』
音楽が最後まで流れ終わった。そして熊も消えた。
皆の緊張が一気に溶けた。そして‥‥
『ゲームクリアです!皆さんお疲れさまでした。』
皆の顔が安心と笑顔で満たされた。
ポピー)「やったーだに!」
カペア)「これで、終わり。」
『それではみなさんをもとの場所へとお戻しします。準備ができるまでもう少々お待ちください。』
榛一朗)「みんな。」
視線が榛一朗に集まった。
榛一朗)「この作戦はお互いがお互いを信頼して協力し合わないと成功しなかった。本当にありがとう。」
要)「こちらこそ」
シオン)「お前がいなかったらどうなっていたことか。お前には助けられっぱなしだったな。」
カペアが頷いた。
榛一朗)「それを言うならポピーちゃんには本当に感謝してる。命の恩人だ。」
ポピー)「そ、そんなに誉められるとテレるだに!」
『準備が完了しました。それでは転送いたします』
要)「ねぇ、シオン君」
シオン)「ん?」
要)「最初に目が覚めたときシオン君と出会わなかったら私、真っ先に死んでた。本当にありがとうね。」
シオン)「なんだそんなことか。俺としてはこのゲームを抜け出す方法に気づいた要の方が十分スゲーと思うがな。」
要)「えへへ、ありがとう。また現世で会えたらいいな。」
シオン)「意外と近くにいたりしてな。」
5人は現世へと転送されていった。
要は目が覚めるとベットの上にいた。
要)(何か夢をみていた気がする‥‥)
要はベッドから起き上がると手に何か握っていることに気がついた。
要)「これって‥‥イヤリング?なんで‥‥」
そしてベッドの隣に黒い塊があることにも気がついた。
それは視界に写しきれないほど大きく、黒い毛が生えている。
そして目線を上げていくとそれは‥‥
グワ~ーーーー!!!!!!!!!!!!
要)「熊!!!!!!!!!!??????」
終わり
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#ある日森の中で熊さんに出会った