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第四章 雪うさぎの指名
康二🧡「ほなね、雪うさぎちゃん」
振り返った康二が、翔太の頭をぽんと叩いた。
翔太💙「やめて下さい」
抗議すると、康二は肩を寄せて小声で囁く。
康二🧡「青いおパンツのことは黙っててあげるさかい」
翔太💙「なっ////」
顔を真っ赤にした翔太を見て、康二はくしゃっと頭を撫でた。
康二🧡「その代わり」
翔太💙「……?」
康二はにやっと笑う。
康二🧡「今日から病院中、雪うさぎや」
翔太💙「やめてくださいって言ってるじゃないですか!」
翔太が怒ると、康二は楽しそうに肩に腕を回した。
康二🧡「もう遅いで」
翔太💙「え?」
康二🧡「理事長が言うたんや」
ぽん、と背中を押す。
康二🧡「この病院ではな」
少しだけ声を落とす。
康二🧡「理事長の言葉は、法律や」
翔太は言葉を失う。
そのとき。
「雪うさぎさん」
呼ばれて振り向く。
ナースステーションの看護師が手を振っていた。
「理事長がお呼びです」
翔太💙「えっ」
康二が吹き出す。
康二🧡「ほらな」
翔太💙「なんで呼ばれるんですか!」
翔太が慌てると、康二は笑いながら頭をもう一度撫でた。
康二🧡「まあまあ」
少しだけ優しい声。
康二🧡「雪うさぎは人気者やな」
紫の廊下に、春の光が差し込む。
翔太の頭を撫でた手は、ほんの一瞬だけ離れなかった。
雪うさぎの噂は、もう病院中に広がり始めていた。
――――
廊下の奥。
重厚な木の扉。
理事長室。
翔太はその前で立ち止まった。
翔太💙「……なんで僕なんだろ」
ラウールが小さく笑う。
ラウ🤍「理事長だから」
翔太💙「理由になってません」
ラウ🤍「入るよ」
コンコン。
扉が静かに開いた。
部屋の奥。
大きな窓。
街を見下ろす高層階。
その中央に
ゆったりとした椅子。
理事長
深澤。
辰哉💜「お、雪うさぎちゃん」
翔太💙「やめてください」
深澤は楽しそうに笑った。
コーヒーを一口。
辰哉💜「なるほどねぇ」
翔太を見る。
辰哉💜「やっぱり面白いねぇ」
翔太💙「面白くないです」
深澤は立ち上がった。
辰哉💜「ちょっと付き合って」
翔太💙「え?」
辰哉💜「特別室」
ラウールが小さく頷く。
ラウ🤍「VIP患者」
翔太💙「僕がですか?」
辰哉💜「雪うさぎだから」
翔太💙「意味がわからないです」
深澤はもう歩き出していた。
紫の廊下。
コツ。
コツ。
革靴の音が響く。
⸻
特別室フロア
空気が違う。
静かで
広くて
ホテルのようだった。
翔太は小声で言う。
翔太💙「ここ病院ですよね」
ラウ🤍「特別室」
辰哉💜「粗相のないようにね、雪うさぎ」
翔太💙「はいっ!」
辰哉💜「相変わらず威勢がいいねぇ」
特別室の扉が開く。
まず小さな前室。
点滴台とカルテ棚が並んでいる。
その奥――
窓いっぱいに広がる夕日。
病室というより、
高級ホテルのスイートルームだった。
テーブルの上には
深紅の薔薇。
窓辺にも薔薇。
ベッドの横にも薔薇。
甘い香りが静かに漂っている。
翔太は思わず呟いた。
翔太💙「……ここ、本当に病院?」
そのとき。
???♡「そうだよ」
声がした。
翔太ははっと顔を上げる。
ベッドの上。
いつから見ていたのか。
上品な顔立ちの男が
静かにこちらを見ていた。
患者――宮舘。
彼はゆっくり微笑んだ。
涼太❤️「……かわいい子だね」
翔太💙「え?」
深澤がコーヒーを飲む。
辰哉💜「雪うさぎ」
宮舘は笑った。
涼太❤️「なるほど」
翔太を見る。
涼太❤️「この子」
静かな声。
涼太❤️「専属にしてくれない?」
翔太💙「えぇ!?」
ラウールが目を細める。
ラウ🤍「無理です」
涼太❤️「お願い」
深澤は楽しそうだった。
辰哉💜「人気者だねぇ」
間
辰哉💜「じゃっ、おじゃま虫は帰ろうか」
ラウ🤍「はい」
翔太💙「えっ……待って、先輩!」
翔太💙「……っ!」
その瞬間。
温かい指が、手首を掴んだ。
逃げる前に引き寄せられる。
気づけば翔太は
ベッドの上の宮舘を見上げる形で
体勢を崩していた。
宮舘は、翔太の手首を離さないまま微笑んだ。
涼太❤️「可愛くて……威勢がいい」
翔太💙「え?」
宮舘は少し笑う。
涼太❤️「理事長の言う通りだ」
涼太❤️「ようこそ……」
少し笑う。
涼太❤️「SnowMan hospitalへ♡」
________🌹特別室🌹_________
ミニキッチン バスルーム
看護スペース
(点滴・カルテ)
──────入口───────
🌹花瓶
応接テーブル
ソファ ソファ
(来客用) (来客用)
🌹「ベッド
宮 舘」🌹
🌹🌹🌹🌹🌹🌹
花のテーブル
─────────────
窓
(大きなガラス窓)
コメント
9件

なるほど〜‼️‼️ 舘様が出てこないなぁ〜と思っていたら、すごそうなVIP患者さんだったんですね❤️❤️❤️

なんの病気だよ?🤣🤣🤣