テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
おむらいす
8
10
Nami_0621
275
153
リクエストありがとうございます!
今回はメイド服ルイくんを書いてみました!
それでは、どうぞ!
文化祭の前日。
僕たちのクラスの出し物は、定番の『メイド&執事カフェ』。
クラスメイトたちが看板を作ったり買い出しに行ったりする中、教室で、ルイはため息をつきながら自分の姿を鏡で見ていた。
「……本当に、なんで僕がこれを着なきゃいけないのさ」
フリルのついたメイド服のスカート。
頭には白いカチューシャ。
クラスの女子たちに「絶対に似合うから!」と強引に着替えさせられたルイは、恥ずかしさのあまり耳まで真っ赤に染めていた。
「 おいおいマジかよルイ、めちゃくちゃ似合ってんじゃねえか!」
段ボールを運んできた豪恩寺が、ルイの姿を見るなり大笑いしながら近づいてきた。いつものお調子者のノリで、ルイの顔をのぞき込む。
「もう!豪恩寺、笑うならあっちに行ってよ。ただでさえ落ち着かないんだから」
「怒るなって! でもさ、せっかくメイド服着てるんだから、俺のこと『ご主人様』って呼んでみてくれよ!」
豪恩寺はへらへらと笑いながら、からかうつもりで冗談を言った。
いつもならツッコまれて終わるはずだった。
けれど、
「……」
ルイは言い返さなかった。
ただ、じっと
潤んだ綺麗な瞳で、まっすぐに豪恩寺の目を見つめてきた。
「え……? ルイ?」
いつもと違う雰囲気に、豪恩寺の笑いがピタッと止まる。
ルイは無言のまま、トコトコと豪恩寺に一歩近づいた。
2人の距離が急激に縮まる。
豪恩寺は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
ルイは恥ずかしそうに少し上目遣いで豪恩寺を見上げながら、いつもよりずっと優しくて、とろけるような声で囁いた。
「…お帰りなさい、ご主人様」
「これで満足?」
「っーー!!」
豪恩寺の脳内で、何かが大きな音を立てて爆発した。
からかうつもりだったのに、完全に形勢逆転だった。
ルイの顔は真っ赤に熟れたリンゴみたいに染まっている。
恥ずかしさに耐えながら、本気で、自分だけのためにその言葉を口にしてくれたのだ。
豪恩寺は顔から火が出そうなほど真っ赤になり、口元を手で覆って一歩後ろに下がった。
「そういうの、反則なんだぜ……!」
「そっちが呼んでって言ったんでしょ、…バカ豪恩寺」
ルイはぷいっと顔を背けたけれど、その顔はさっきよりもさらに赤くなっていた。
付き合っていないはずなのに、2人の間には、甘くて熱い空気が流れている。
「おーい、2人とも! サボってないで手伝ってよ!」
そこへ、買い出しから戻ってきたクラスメイトがドタドタと教室に入ってきた。
「あれ? 豪恩寺くん、なんでそんなに真っ赤になって固まってるの? 二階堂くんも、メニュー表で顔隠しちゃってどうしたの?」
不思議そうに2人の顔を覗き込む。
「な、なんでもねえんだぜ!」
文化祭の本番は明日なのに、豪恩寺の理性を保つ戦いは、もうすでに始まっていた。
どうでしょうか?💦
このままでは少し物足りないので、もう1パターン(付き合ってる設定)書こうと思います。
内容は、豪恩寺がメイド服ルイをめちゃくちゃ可愛がる感じです!
また次回もよろしくお願いします!
コメント
1件
うわああああっ!!メイド服ルイくん、尊すぎる!!😭💕💕 「…お帰りなさい、ご主人様」のシーン、脳がぶっ飛ぶかと思ったよ〜!!✨ 恥ずかしそうに上目遣いで言うとか反則すぎるでしょ!!豪恩寺が爆発するのマジで分かる(笑)まだ付き合ってないこの絶妙な距離感がエモすぎる〜!次回の付き合ってるパターンも楽しみにしてます!おむらいすさん、素敵なエピソードありがとうございます🌸