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空が二つに割れていた。片方は闇。
もう片方は黄金の光。
魔導竜王が放つ圧倒的な闇の魔力と、ユウキから溢れる竜の力がぶつかり合い、空間そのものが震えている。
ミリアたちは地上からその光景を見上げていた。
「……すごい魔力」
ミリアの声は震えていた。
カイルが呟く。
「これが伝説ランクZの本気……」
だがレイナは首を振る。
「違う」
彼女の目はユウキを見つめている。
「まだ……上がってる」
竜と人の完全共鳴
ユウキの体から黄金の光が溢れ出す。
竜化鎧が変化を始めた。
黒かった鱗は徐々に黄金へと変わり、胸部には竜の紋章のような模様が浮かび上がる。
背中の翼も大きく広がり、まるで本物の竜のようだった。
ユウキの横に立つドラゴンが低く唸る。
「グォォ…」
その声は悲鳴ではない。
歓喜だった。
ユウキが目を閉じる。
「竜……」
静かな声。
「もっと力を貸してくれ」
次の瞬間。
竜の体が光になった。
黄金の粒子となり、ユウキの体へ吸い込まれていく。
ミリアが叫ぶ。
「えっ!?」
カイルが驚く。
「融合してる!?」
レイナが息を呑んだ。
「まさか……」
光が爆発する。
そして。
ユウキの背中から――
巨大な黄金の竜翼が生まれた。
新形態・竜神覚醒
光が収まった。
そこに立っていたのは――
ユウキだった。
だが姿は大きく変わっている。
黄金の竜鎧。
巨大な翼。
額には竜の紋章。
そして瞳。
竜のように輝いていた。
ユウキはゆっくり目を開く。
「……これが」
拳を握る。
周囲の空気が揺れる。
「竜神覚醒」
ミリアが驚いた。
「竜神……?」
カイルが言う。
「竜と完全融合したのか」
レイナが静かに呟く。
「伝説の形態……」
魔導竜王の反応
魔導竜王はその姿を見ていた。
そして。
低く笑う。
「フフ……」
巨大な翼が動く。
「面白い」
闇の魔力が膨れ上がる。
「人間がそこまで到達するとはな」
ユウキは剣を構えた。
黒い剣グラム。
だが今は黄金の光を帯びている。
「これで」
ユウキは静かに言う。
「お前を止める」
魔導竜王の目が光る。
「やってみろ」
超高速戦闘
次の瞬間。
二人は同時に動いた。
音が消える。
それほど速かった。
空中で衝突。
剣と爪がぶつかる。
衝撃波。
空が裂ける。
ミリアが叫ぶ。
「速すぎる!」
カイルも目を追えない。
「見えない!」
レイナが空を見つめる。
「……あそこ!」
一瞬だけ姿が見える。
ユウキが竜王の背後へ回り込む。
「魔導融合斬!」
剣を振る。
黄金の斬撃。
魔導竜王の鱗が初めて裂けた。
「グォッ!?」
竜王が驚く。
血が飛び散る。
ミリアが叫ぶ。
「傷ついた!」
カイルが拳を握る。
「いける!」
竜王の本気
だが魔導竜王は笑った。
「いい」
闇の魔力が爆発する。
体が巨大化する。
翼がさらに広がる。
空を覆うほどの魔力。
「ならば」
巨大な魔法陣が展開される。
「我も本気だ」
空が暗黒に染まった。
世界を揺るがす戦い
ユウキは翼を広げる。
黄金の光が空を照らす。
闇と光。
二つの力がぶつかる。
世界が震える。
ミリアが呟く。
「……神話みたい」
カイルが言う。
「いや」
空を見上げる。
「これはもう」
レイナが続けた。
「神の戦いよ」
新たな技
ユウキは剣を握り直す。
竜の魔力がさらに流れ込む。
「これが」
空気が震える。
「竜神覚醒の力だ」
剣を掲げる。
「魔導融合斬――」
光が集まる。
「竜神滅界斬!!」
黄金の斬撃が空を裂いた。
魔導竜王の巨大魔法へ突っ込む。
衝突。
世界が真っ白になる。
まだ終わらない戦い
爆発が収まる。
空にはまだ二つの影。
ユウキ。
そして魔導竜王。
両者ともまだ立っていた。
竜王が笑う。
「素晴らしい」
闇の魔力が再び膨らむ。
「だが」
目が光る。
「これからが本当の戦いだ」
ユウキは剣を構えた。
黄金の翼が広がる。
「望むところだ」
空に嵐が生まれる。
世界を賭けた戦い。
その決着はまだ先だった。