もしかしたら参加型に出てくるキャラかもクオリティひくめ
〜白井空夏〜
広いホールに足を踏み入れた時、高い音の銃声が聞こえた。こんな時がくると想定していなかったわけではない。しかし、今だとは思いやしなかった。汗でびしょりと濡れた上着を脱ぎ捨て暗いホールの中にいる彼女の方へ向かう。急がなければ…そう思っていつもの冷静な判断ができなかった。立ち止まると、そこには右腕を撃たれた彼女―――黒瀬麟斗と銃を麟斗に向けたままの黒いシルクハットを被った男性がたっていた。
「黒瀬!!」
僕が叫ぶのとの同時に麟斗はこちらを横目にちらっとみ、またすぐに視線を戻してニヤッと笑った。余裕は無いような笑いだった。けど、いつもの黒瀬って感じがして何処か安心するような…と言っている場合ではない。次の銃声が聞こえると同時に黒瀬が動き出した。左に銃をよけそのまま黒いシルクハットを被った者を気絶させた。なぜ、黒瀬がいつも毛嫌っている僕を待ったのか、僕は冷静になりすぐに理由がわかった。黒瀬は僕の方へ走ると後ろにおんぶをするように乗っかってきた。
「んじゃ、宜しく頼むぜ☆」
「僕はバスでもタクシーでもないんだけどね」
黒瀬は唯一使える左手の手のひらで手錠を遊ばせた。
「今回は焦ったぜ…ま、いいタクシーが来てくれて助かった 」
「校内に残ってる、なんて直接伝えば良いものを…君はなぜ暗号で…」
はぁ、とため息をつく僕の後ろで黒瀬はケケッと笑う。
「暗号なんかじゃねーよ(笑)オメーが最近なまってるんじゃないかなってただの気遣いだよ!」
僕は包帯を取り出しながら思い出す。ここは校内、授業の途中で不審者が入ってきたんだった。玄関に近づくに連れてバタバタとうるさくなってくる。
「僕はライバルをこんな所で死なせるわけにはいかないからね」
「ケケッ、面白いことをいうな!」
「おお!!!!白井くん!!!救出してくれたのか!! 」
警察の方が僕を向く。僕は黒瀬の方を見ると黒瀬はウィンクをして僕から降りた。
「タクシーありがと」
なりげに黒瀬にありがとうと言われたのは初めてかもしれない。あのことは…許してくれはしないかな。
〜黒瀬麟斗〜
チクタク、チクタクそんな時計の音だけが聞こえるホール。ちらっとドアの方を向く。まだ誰もきていない。
「ここまで、だ」
銃を向けられ、そのまま撃たれた。
「黒瀬!!!」
フッと笑ってしまった。余りにも遅すぎだ。幼馴染、白井空夏は余裕のない顔をしている。
〜〜〜〜最後の場所〜〜〜〜〜
「タクシーありがと」
白井は案外いいやつかもしれない。
…いや、そんなことはないか…あれは昔の出来事だった。私は白井がだいっきらいだ。…勿論人的にもな。幼馴染だろうと容赦しない。
コメント
3件
今回もめちゃくちゃ良かったよ!!!! …白井は○し屋とかだったのかな? シルクハットを被った者は○し屋とかで なんか頼まれたのか…(?) 黒瀬は…警察官だったのかもね… 不思議な関係やね。 次回も楽しみに待ってるね!!!!
もしかしたら次の参加型のやつで出てくる2人かもしれない…?