社会の窓
平凡な私は、一生平凡に生きていくのが正しいと思う。
でも、私には社会的に言えない秘密がある。
それは、ロックバンドが好きだと言うことだ
私は平凡で普通の見た目をしているせいであまりこのことを言えない。
私は年下の男と結婚している。
結婚して、平凡な人生で、終わるって思ってた私の人生。
あのロックバンドが変えてくれた、
私に生まれてこのかた味わったことのないドキドキと刺激をくれたバンド、
そのバンドは、本当の気持ち思ってることをなんと言われようと曲げずに歌うその形が大好きだった、
夫とは、仲がいいとはいえないとおもう、
離婚の話も時々出る夫婦だ、仲がいいとは言えないだろう…
でも離婚はしなかった。
運が悪かったなんて思ってしまった。
それにそんな平凡な毎日を送ってる間にあのバンドはどんどん売れてライブをするまでとなった。
私は、そのライブに行こうと。
実際に刺激を感じたかった、
なんとチケットが当たったのだ、正直非日常な体験ができることにとてもわくわくしていた、
ライブ当日、
会社の仕事を、終わらせて帰ろうとしたらなんと上司に仕事を任されてしまった。
平凡な私は断ることができなかった。
ライブには遅れてでも行きたいと思った。
なんとか仕事が終わり、ライブは終盤で新曲のアンコールであった。
その歌を聴いた瞬間、
涙が込み上げでしまって、いままで散々心の中で考えてきたことが歌詞になったようで、このライブにこれて本当に良かったと思った。
自分は、自分だ平凡ではないと気付かされた、
ライブが終わる頃には平凡ではない私がそこにいた。
社会の窓がぶっ壊れたような気がした。
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