テラーノベル
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瑞希 流星♟也中
Lulu🍓💖@ペア画中
ルカは酒場の中に入る。
2階があるようで猫人族はそこのテーブルに座っており、祭りのせいか他の席もほとんど埋まっている。
ルカは人にぶつからないように2階へ上がり、猫人族の座るテーブルの横まで歩き、テーブルに左手を置く。
ルカ「ちょっといいですか」
ルカはカルノが持つアーティファクトを見る。
カルノ「うん」
クーロアリゼ語でその猫人族は答え、それに合わせてルカもクーロアリゼの言語に変える。
ルカ「あっ闘技場に出場してた人ですよね」
アーシェル・カルノ「うん。すぐに棄権したけど確かに出場したよ」
アーシェル・カルノ「誰かが私のことを覚えているとは思わなかったけど」
ルカ「覚えてますよ!圧倒して次の番に棄権するんですから」
カルノ「ん…声が大きい…」
ルカ「あ、ごめんなさい」
テーブルに酒が運ばれてくる。
猫人族は酒を飲む。
カルノ「酒は飲める?」
ルカ「はい。酒に強くもないですけど酔うのは好きです」
カルノ「いいね。私は今日のところずっと1人だったから話し相手が欲しくて」
カルノ「私の奢りで一緒に飲む?」
ルカ「おお…奢りですか、何から話しますか?」
ルカは笑顔で椅子に座り、カルノは追加の酒を注文する。
カルノ「じゃあ先に君の名前から聞きたい」
ルカ「ルカです。昨日から馬車でこの街に来ました」
カルノ「私はカルノ。2日前くらいからこの街に来たかな」
カルノ「この街には1人で来たの?」
ルカ「はい!喧嘩祭りが見たくて1人で来ました」
カルノ「ん?歳の割には稼いでいるようには見えないね」
カルノ「この街に若い子が遊びに来るのは中々だ」
ルカ「ああいえ。私行商人をしているんですよ」
カルノ「行商人?」
ルカ「はい。あと子供じゃなくて大人です」
カルノ「私は若い子と言っただけだよ」
ルカ「あぁ…そうですか」
カルノは再び酒を飲み、ルカもそれに合わせて酒を飲む。
ルカ「カルノさんはなんで来たんですか?」
カルノ「闘技場と…市場の物色かな」
カルノ「果物酒は安くてよく飲んでてね」
カルノ「アトリアク街の有名な物語の中には農作もある」
カルノ「その物語を聞いたことがあってね。私としては好きだったよ」
ルカ「そうなんですね」
カルノ「でも昨日は果物酒をたくさん飲んだから今日はラム酒を飲んで…酔って」
カルノ「明日も同じようなことばかりするだろうから」
カルノはポケットからカードを取り出す。
カルノ「ゲームをしたい」
カルノ「お互いに手に持つカードの印を当てあう」
カルノ「外した方は一杯ずつ酒を飲むというのをやりたいんだけどいい?」
ルカ「いいですけど、何の印があるんですか?」
カルノ「4種類だよ」
カルノはカードの印を見せ、ゲームを開始する。
カルノ「じゃあ私の印はなんだと思う?」
カルノは裏にしたカードから一枚表面が見えないように手に持つ。
ルカ「王女!」
カルノは表面を見せる。
カルノ「残念。騎士だよ」
ルカは酒を一杯飲む。
カルノ「これを交互に繰り返すんだ」
ルカ「あー…なるほど、面白いですね」
それをやがて往復10回目を越えた辺りでルカはカルノの手を持って無理矢理表面を見ようとする。
ルカ「見せろ…!」
カルノ「ふっふっふっそうはさせないよ」
カルノ「諦めて早く答えるんだルカよ」
ルカがカルノの手を動かそうとするもぴくともせず諦めて印を答えたが間違えたせいで一杯の酒を飲む。
ルカ「私ばっかり負けるのはおかしい…!」
ルカ「その指輪でしょ!アーティファクトのせいだ!」
すると話し声が聞こえていたようで誰かが横槍を入れる。
マクノ「おいおいアーティファクトだって?」
マクノ「横で聞いてたがあんた持ってんのかい?」
その声も他の人に聞こえたようで静かに酒を飲みながらカルノと横槍を入れた人の方を見ている。
ルカ「あっいやそうですよ!このカルノって人の指輪には魔力が宿ってます!」
カルノ「へぇー、見えるのか」
マクノ「なんだ?宿ってるっていうのは誰から聞いた話だ」
ルカ「私ですよ!私が見たんです!」
マクノ「…はぁ…穣ちゃん…お前なぁ」
カルノ「すまないね。一応若く見えるが大人らしい」
カルノはルカの頭を撫でる。
ルカ「はっ…?!」
カルノ「酔って躍起になったようでアーティファクトだと嘘を付いたみたいなんだ」
マクノ「あぁ?ああそうか」
カルノ「まだあんたも飲み足りないんだろ?」
カルノはマクノに10テロ硬貨を手渡す。
マクノ「おお良いやつだなあんた!」
カルノ「ああ、私の友達が気を悪くさせたみたいだから自分の席で飲み直してほしくてね」
マクノ「おう!悪いな。それラム酒か。良い夜を」
カルノはこくりと頷き、マクノは自分の席に戻る。
カルノ「こら。ルカ。大きな声を出したせいで言い寄られてきたぞ」
ルカ「んん…だってズルするから…」
カルノ「私も4回は飲んだよ」
カルノ「それに運が良くなるアーティファクトなんて存在しない」
カルノ「そろそろ私は帰って寝るけどルカはどうする?」
ルカ「えぇ?まだ飲めますよー…?」
カルノ「早く帰らないと攫われるぞ」
ルカ「ふん。私は帰りませんよ…!」
カルノ「はぁ…そうか」
カルノはルカの手に20テロ硬貨を握らせる。
ルカ「ん…」
カルノ「酒代だよ。しっかり持ってて」
ルカ「…」
ルカは机に顔を伏したままカルノの手を握り返す。
カルノ「ん?」
カルノはルカが何も言わないのを見て手を離そうとするがルカは再び手を握ってくる。
カルノは素早く手を離して背中を向けて距離を置くとルカは近くにカルノの手が無いことに気付き、顔を少し上げ、手の中に握らされた10テロ硬貨をカルノの背中に向けて指で弾く。
その硬貨がカルノの服に触れる直前に腰に携えていた中剣を抜いて切るように刃を向けて弾く。
カルノは精霊を使って弾き飛んだ硬貨をルカの頭に飛ばす。
ルカ「…いたっ…」
カルノ「はぁ…傲慢だな」
カルノは中剣を鞘に収める。
カルノ「明後日の夜8時にグリマの酒場で飲んでいる」
カルノ「場所は左方面の地域…そのより中心に近いところにある」
ルカはチラッと見る。
カルノ「その地域近辺では知れ渡る人気だから人に聞けば分かるだろう」
カルノ「明後日に。また来るならゲームでもしよう」
カルノは酒場を出て、ルカはゆっくりと顔を上げる。
ルカ「はぁ…」
ルカはリュックからペンと紙を取り出してメモして、リュックの中に収める。
ルカ「うん…」
ルカは手の中にある10テロ硬貨と頭に当たって弾かれて床に落ちた10テロ硬貨を取り出して支払う。
ふらふらとした足取りで、外に出るがまだ人も多く市場から出てくる者が未だ多い。
道を邪魔される程ではなく、気分としてはすぐに宿について自分の部屋に入っていた。
ルカはトイレに行き、用を足してベッドに入ってすぐに眠る。
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