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俺としては珍しく
約束の時間より少し前に店に着いた
誘ってきたやつより早くついてしまった
今度の撮影のネタにしよう
そんなことを考えてると一昨日のことを思い出してしまい
また少し気分が下がった
約束の時間より少しすぎた頃に
あいつはいつもより質素な服装で入ってきた
「わりー遅れた」
「別にいーよ」
そう言いながら入ってきた彼は
俺が想像していたものより
何十倍も酷い顔をしていた
昨日の彼の素振りからはとても考えられない
彼の表情に
俺は驚きのあまり
「なんだよその顔」
と
デリカシーの欠けらも無い言葉をぶつけてしまった
彼も俺の言葉に驚いたようで
「なんだ、そんなにひどいか?」
「仕方ねーだろ、あんなことがあったんだから、
と早口で返してきた
『仕方ねーだろ、あんなことがあったんだから、』
今にも泣きそうな声だった
さすがに可哀想だと思ったが
何を言ったらいいのか分からなくて
「ごめん、」
と情けない声で返すことしか出来なかった
料理を一通り頼んだら
昨日の会議でするはずだった
今後の活動について話し合った
俺が思っていたよりも長い間話してしまったらしく
気づいた時には
22時を回っていた
途中から大変面倒くさそうな雰囲気にはなったが
それ以上に話さないといけないことがありすぎて
一昨日のことを深く思い出すことはないまま
話はどんどん進んで行った
その事に意外にもものすごく安心してしまっている自分に
少し驚いていた
そんな時に
「あぁ」
「俺、あん時にきゃめを守ることは出来んかったがやろうか、」
、!
何を言い出したかと思ったら
一昨日のことでは無いか
それに彼はまだあの日の行動を
後悔していたなんて
それにその言い方は
まるで
キャメさんの変わりに自分が死んだら良かった
と言っているのと同じじゃないか
なんて返したらいいんだろう
そんなことないよ、、、?
俺たちにできることはなかったよ、、、?
想像していなかった彼の発言に
俺の脳はプチパニックを起こしていた
そうだ
パニックになっていたからだ
だからあんな
自分でも言っている意味を理解できないことを
言ってしまったのだ
「好きになんて、ならなきゃ良かった」
遡ること2日前
「やっぱドライブ楽しー!」
「キャメさん運転大丈夫?」
「キャメ事故るなよー?」
「大丈夫w大丈夫ww」
「見てみて皆!」
「「おぉおお!!」」
その日は海の周りをキャメロンの運転でドライブをし、
記念すべき18号の初実写撮影で
ディズニーランドに行くはずだった
『行くはずだった』
その最低最悪な事故は
前触れなくおとずれた
「うわッ」
「皆!危ない!」
「きゃぁぁぁぁぁ!!!」
「ニキくんッ」
「キャメさん!?」
信号が変わりゆっくりと前進し始めた時
止まっているはずだったトラックが突然
俺たちの乗っていた車に突撃してきたのだ
それにいち早く気づいたキャメさんは
衝動的に隣に座っていた俺をかばい
トラックとの衝撃をフルに受けてしまったのだ
酷い事故だった
助手席に座っていた俺はもちろん
俺の後ろに座っていたじゅうはちも
全治1ヶ月の大怪我をしてしまった
でも切り傷や擦れ傷などの表面的な傷は多かったが
キャメさんが守ってくれたおかげで
骨折や破損などの命に関わる致命傷は少なくすんだ
でも全治1ヶ月の多怪我をしたことは変わらないわけで
撮影はもちろん
配信に復活することも当分は出来なくなるだろう
急に動画の更新が止まり配信もしなくなった俺たちを
心配する視聴者も多く
とりあえず落ち着かせるための
ツイートはしておいた
それでも何故、なぜ更新が止まったのか
考察を続ける人はたくさんいた
女研も大きくなったなぁ
としみじみ感じている俺はきっと性格が悪いのだろう
この事故は結構大きい事故だったようで
ニュースにも取り上げられた上に
たくさんの警察が出てくる大事になった
キャメさんが目覚めるまで
ボビーは警察の元で事故の対処を、
18号はキャメさんの家族や関係者に事情を伝えて周り、
りいちょは顔を簡単にテレビに出すわけにはいかない
俺たちのためにニュース記者の説得と現場の事情聴取を
してくれていたそうだ
手術室や病室に付きまとい
ただひたすらにキャメさんの無事を願っていた俺とは違い
みんなはやることやってくれていたことに
少し驚いだが同時に嬉しくなっていた
キャメさんに伝えたい
みんなキャメさんのために全力で動いている
助かってくれ
と全力で願っていることを
早くキャメさんに伝えたい
そんなことを考えていた時
ボビーが病院に到着した
警察と話したことを伝えてくれた
「俺たちに衝突してきたトラックの運転手は」
「「妻がお産で急いでいた」なんて理由やったみたいやわ」
「だからってそれを俺たちが許してはい、終わりーってなる話ちゃうやんか」
「結局ぶつかってきた相手が悪いんやし」
「で、まぁ色々話したんだけどな」
「やっぱ10:0であっちが悪いとはならんらしいんや」
「こんなドラマみたいな状況に自分が立たされるとはさすがに思ってなかったわ」
軽く話そうとしていることは伝わったし
話している内容は概ね理解出来た
もちろん納得はできていないのだが
日本の警察なんぞそんなもんや
と相棒が続けて言ったので
その謎の説得力に押されて
頷くことしか出来なかった
彼も相当疲れているようにも見えたし
怒りに近い感情がこもった早口で言われたので
何故か変に同情してしまい
「わかった」
「ありがとう」
と柄にもなく感謝してしまった
そこからこれから手術が終わったら
当分キャメさんの部屋になる病室に行き
残りののりいちょとじゅうはちを待っていた
急に終わります!
ごめんなさい💦
めちゃくちゃ読みましだが誤字脱字、変換ミス等あると思います💦ごめんなさい🙏💦
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