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ん…?ここどこだっけ…
寝ぼけた頭で周りを見回すとそこは勇斗の家のソファだった。
一気に目が覚めて飛び起きる
ヤバい…やってしまった…
久しぶりの勇斗とのご飯に浮かれすぎて完全に潰れてしまった自分を思い出し項垂れる
するとリビングの扉が開き勇斗が部屋へと入ってきた
「おはよ…よく眠れた?二日酔い大丈夫?」
「お、おはよ…昨日はごめんっ、その…ついつい飲みすぎて… 」
「ははっいいよ、そんだけ楽しめたってことだろ?」
「ほんとごめん、すぐ帰るから…」
何とも居た堪れず逃げる様に帰り支度をする仁人の腕を掴み、その動揺した瞳をじっと見つめる勇斗に咄嗟に顔を背けた
「昨日の事、覚えてる?」
「ぁ…いや、途中で寝ちゃった辺りからは何も…」
「好きって言ったことも?」
「はぁ!?そ…んな訳…」
弾かれる様に上げられた仁人の顔が赤く染まり腕を振り解こうと必死に踠くが、悲しいかな力では勝つことが出来ず、再び俯いたまま小さくか細い声で離してと呟くその仕草でさえ愛おしいと感じてしまう
「俺の腕掴んで大好きって言ってたけど」
「知らない、何も覚えてない、寝ぼけてたし何かの間違いだよ」
「ふーん、なんで最近素っ気ないの?俺結構悲しいんだけど」
「…っそんなつもりは…ないけど…ねぇ離してよ」
「離さない」
脳内に警告音が鳴り響く
これ以上一緒に居られない
これからも一緒にやっていくのに
自分の気持ちがバレたら…
「離して…痛い」
本当は痛くない
知ってるんだ、痛いと言えば優しい勇斗は離してくれる
「おい!仁人!」
勇斗の傍をすり抜け仁人は玄関に向かって走ったがあっけなく勇斗に後ろから抱きすくめられる
「仁人、お願いこっち向いて」
小さく横に首を振る仁人はどんな表情をしているのか勇斗には分からない
「……っ…なんで」
呟く仁人の真下に雫が落ちる
「なんで放っておいてくれないんだよ! 」
「放って置ける訳ないだろ!好きなんだから!」
「………は?好き?」
「そう、俺は仁人の事が好きなの。可愛いの。愛してるの。わかる?」
「いやいやいや、そんなまさか」
「おいおい、俺の気持ちは否定させねぇぞ」
「…っ…ぅ…」
「なぁこっち向いてよ仁人」
おずおずと振り向く仁人の頬を包み込むように勇斗の両手が触れると仁人の揺れる瞳とぶつかった
「ふはっ可愛いーねー仁ちゃん」
「かっ可愛くない…」
「俺には甘えて良いんだよ。リーダーじゃなくて吉田仁人として俺に甘えてよ。」
「…俺も…好きなんだ…ずっと…でも怖くて」
「…うん。」
「…もしこの関係を失う時がきたらって」
「失わない。俺の気持ちは終わらない。ずっと変わらない。もう何年片想いしてると思ってんだよ。お前が終わらせたいって言ったって簡単には終わらせねえよ。」
信じてみたい。
初めてそう思えた。
続くものだと思ってた関係はあっけなく崩れることは痛いほど知っている。
でも優しくてまっすぐなこの瞳を信じたい。
「もう……ずっと勇斗の事好きなんだ…メンバーだって、ダメだって分かってても止められなくて…この気持ちはバレちゃいけないって思ってた。こんなに誰かを想ったことない。」
涙でぐちゃぐちゃになった俺をそっと抱きしめてくれた勇斗もまた目に涙を浮かべてクシャっと笑っていた。
「ふははっ泣くなよー仁ちゃん」
「うるさ…ははっ」
どちらともなく触れるだけの口付けを交わす。
君の前なら素直になれる。
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コメント
1件
おお、ついに通じ合った…!「離さない」って言い張る勇斗、強引なのに優しさが滲んでて最高だわ。仁人の「ずっと好き」が涙と一緒に出てくるところ、グッと来た。お互いの片思いがやっと重なって、読んでるこっちまでじーんと来たよ。続き、絶対読みたい🔥