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୨୧ 屋敷に帰る୨୧
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日々の疲れからにげるように私は《Devil’s Palace》(でびるずぱれす)
に帰ってきた。
屋敷に帰ると担当執事のラムリ・ベネットが迎えてくれていた
私のことを見つけると顔をぱぁっと明るくして嬉しそうに駆け寄ってきていう
『主様!!おかえりなさい!今ちょうど主様帰ってこないかなぁって思ってたところなんだ!』
その言葉に返事をしてから私が簡単に微笑んでみせるとラムリはもっと嬉しそうに笑顔を返してくれる
その後もいろいろ良くしてくれるラムリに感謝を伝えたくて、もっと喜んでもらいたくて私はラムリにむかって両手をひろげた。
それを見たラムリはすぐ嬉しそうに飛びかかろうとしてくる、しかし執事としての関係性を気にしているためか少し躊躇った。
それでも私が「いいよ」というと
すぐにしっぽが見え優しくあたたかく包み込むように抱きしめてくれる。
ラムリは意外と背がたかいため少しキツそうだがラムリはそんなことお構いなしに抱きしめてくれる。
それにはもう私に対しての愛や尊敬しか感じられない。
私がラムリに喜んでもらうためにしていたことがいつの間にか逆にラムリにしてもらっている気がする。
ラムリはまだ大切そうに私を抱きしめながら『主様、本当にいつもありがとうございます。ボクにとって主様はかけがえのない存在ですから!』と嬉しそうに優しくいってくれた。
『大好きですよ、主様…』
あぁ、これではだめだ。これじゃあ 私がラムリからもらってしまっている。などと思いつつもこの安心感と幸福感にすべて身をまかせながら少しの間、私たちは抱きあった。
そのときラムリが『この時間が一生続けばいいのに…』という言葉をボソッといったのを聞いて本当にそうだな。と私もまた思うのだった