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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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目の前にあるのはシャンパングラスに入った赤いカクテル。


「ストロベリーロワイヤルです」


口に含むと甘く口当たりのいいカクテルだ。


「おいしい」


「目標に向かってがんばるという意味もあります。亜由美様の目標はほぼ達成されましたが、もう一つはこれからです。これは私からのプレゼントです」


竜基さんはアンソルスレールでは、様付けで私を呼ぶ。やっぱりちょっと照れるけどこの呼び方も気に入っている。


「そう言えば、志摩さんってここにはもう来ないんですか?」


「おふくろに話をしたら志摩の母親が怒って、熊本の祖父の家に送り込んだそうだ。ただパーティには参加するそうだから念のために気をつけてほしい」


「なるほど分かりました」


「今夜は安心して閉店まで楽しんで」


「はい」と言ってカクテルを楽しんでいると、知らない男性に声をかけられたが、竜基さんに恋人だと言ってもらえたので、私もしっかりと「恋人を待っているので」と、断ることができた。


閉店後に「お待たせ、俺の恋人」と言ってカウンター席で深いキスをする。


こんなことされたら、アンソルスレールに来るたびにこの日のことを思い出してしまいそう。

1monthCinderella〜契約彼氏は魔法使い〜

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