【竜蘭】
(約9000文字)
・病み
・過呼吸
・リスカ
・OD
・希死念慮
・メンヘラ
・キャラ崩壊
・捏造多め
・誤字脱字
・自己満
*『』は蘭の幻聴・幻覚です
*蘭が情緒不安定すぎる
◎蘭の情緒不安定と意図が分からなくなってる描写、矛盾点(自覚あり)が多いです。
◎クスリ切れで言動がおかしくなります。
◎イザ蘭みたいに見えるところあります。
→イザナが蘭を支えてる感じです。
それと同時に三途とココも蘭を支えてますので竜蘭要素が目立ちにくくなってるかもです。
しかし、勿論しっかり竜蘭ですのでご安心ください。(?)
◎↑に加えて春→蘭みたいに見える描写もあります。
実際はそうではなくてひたすらに心配しているだけですので恋愛感情は一切ありません。
◎蘭が竜胆に怯えてますが主の性癖なのでお許し下さい。
◎セリフのみが多めです。比率がおかしい。
その他何でも大丈夫な方のみご覧ください🙇♂️
《竜胆side》
春「竜胆、お前さ…なんで蘭にあんな…」
竜「…だって、イザナのことばっか気にしてんの、腹立ったから。」
春「…だからってあんな言い方したらまた…」
竜「俺だって辛いの!!」
春「?!」
竜「俺のせいで兄ちゃんが自分傷付けるくらい辛い思いしてるとか、死にたがってるとか、これ以上見たくないし聞きたくもない!」
春「竜胆…」
竜「それに知らないうちにイザナにベッタリでさ、俺といる時は震えて怯えて泣いてって感じだったのに…安心しきった感じでさ、頼ってんの分かんじゃん。なんで俺じゃダメなのって、俺のこと好きじゃなかったのって…」
春「蘭だって今は安定してないからたまたま近くにいたイザナに頼ってるだけだろ…?蘭が好きなのはいつだってお前だってわかってんだろ…?」
竜「知らない。考えたくない。しばらく1人になりたいからほっといて。」
春「竜胆…」
自分でも分かっていた。
幻聴と幻覚に悩まされて、現実と混ざって区別がつきにくくなっている蘭が自分に怯えてしまうのは仕方がないということ。
自分のことを大切に思ってくれているが故に、幻聴によって辛い思いをしていること。
それでも、自分のせいで蘭がああなったんだと知らされる度に胸が苦しくなる。
救いたいのに、逆に苦しめてしまっている。
そんな現実が嫌になる。
蘭が自分の元から離れていってしまいそうで、怖くてたまらない。
『竜胆』と呼ぶその声が、温かさを失って冷たくなるのが嫌だった。
どうしたら前のような関係に戻れるのだろう。
どうしたら前のような蘭に戻れるのだろう。
いくら考えても思い通りに事は進まず、また振り出しに戻ってしまう。
蘭が笑ってくれればそれでいいだなんて善人のようなことは言えない。
蘭が自分を好きでいて、幸せでいてくれなければ嫌だ。
三途の言う通り、今の蘭は不安定だから自分に怯えてイザナを頼っているのだろうが、それでも嫌なことに変わりはない。
思わず口からこぼれてしまった言葉が、蘭を傷付ける刃となってしまうことに気付けない自分が憎い。
いつだって蘭は、弟に弱い所を見せまいとしていた。
本当は凄く繊細なのに、隠し通していた。
だから気付けなかった。
蘭が抱えた不安も、苦しみも何もかも。
どれほどの言葉で傷が付くのかも分からないから、知らず知らずのうちに崩れてしまう。
それを防ぐために気を遣っているつもりでも、どこかで蘭を刺してしまう。
時々歯止めが効かなくなって、思ってもいない言葉を口にしてしまうのは、そんな蘭の心の脆さに少しだけ疲れてしまったからなのかもしれない。
竜「はぁ…これからどうしよ…」
一旦蘭に謝るべきか?
しかし話しかけようとすれば怯えてしまう。
ならば三途か誰かに伝言してもらった方が良さそうだ。
もう少し落ち着いたら三途に頼もう。
竜「三途、ちょっといい…?」
春「おう、どうした?」
竜「さっきはごめん…それとお願いがあってさ…」
春「気にすんな。で、なんだ?」
竜「兄ちゃんに伝言、して欲しくて…」
春「伝言?直接言えばいいじゃねぇか。」
竜「俺が話しかけたら怯えちゃうから…お願い…」
春「…わかった。なんて伝えればいい?」
竜「きつく当たっちゃってごめんってことと…好きって気持ちだけ…」
春「わかった。」
竜「ありがとう」
春「…一応伝言はしてやるけど、後からちゃんと自分で伝えろよ?」
竜「もちろん…!」
春「じゃ、蘭のとこ行ってくるわ。」
竜「うん、お願いね」
春「蘭、いるかー?」
イ「蘭、やめろ」
蘭「や”…!離して!!ほっといてよ!!」
イ「自分の体傷付けんなって言ったよな?」
蘭「…いいじゃん…俺の体なんだから好きにしたって…なんでダメなの…」
イ「心配してっから言ってんの。」
蘭「…」
イ「…あ、三途。どうした?」
春「あ、悪ぃ…竜胆から蘭に伝言あって…」
イ「なんて?」
春「これ…」
イ「わかった。わざわざありがとな。」
春「おう…蘭大丈夫なのか…?」
イ「…目は離せねぇな。」
春「…疲れたら俺代わるから呼べよ。」
イ「うん。どーも。」
春「じゃ、また後で…」
イ「はーい。」
イ「蘭、竜胆から伝言。きつく当たってごめんってさ。」
蘭「…」
イ「ほら、お前のこと好きだって。ちゃんと書いてある。」
蘭「…どうせ嘘でしょ。」
イ「なんで。ここに書いてあんだから嘘じゃねぇだろ。」
蘭「…嘘なんて簡単につけるんだよ。」
イ「…なんで竜胆の言葉信じてやんないの。」
蘭「…」
イ「今は話したくない気分?」
蘭「…うん。」
イ「ならまた後で聞かせてよ。ゆっくりでいいからさ。」
蘭「…うん。」
イ「まだ蘭と話さねぇの?」
竜「…だって嫌がってるでしょ…?」
イ「兄弟揃って同じこと言ってんじゃねぇ。」
竜「え、そうなの…?」
イ「こうしてたっていつまで経っても変わんねぇだろ。」
竜「そう、だけど…」
イ「あいつは自分からは動かねぇと思うけど。」
竜「わかってる…」
イ「ならお前から動かねぇとこのままどんどん距離できちまうぞ。」
竜「うん…そうだよね…わかってる、けど…」
イ「けど?」
竜「俺、思ってもないこと言っちゃうから…また傷付けちゃうかも…」
イ「…ぶつかってみるしかねぇよ。あいつがどこまで耐えれるかわかんねぇけど、それだって全部経験しねぇと進まねぇだろ。」
竜「大丈夫かな…またリスカとか…」
イ「それも含めて俺たちで何とかするしかねぇよ。そこで面倒だって思ったら蘭の事は諦めるしかねぇって話だ。」
竜「思うわけない…!」
イ「じゃあ動け。失敗したらまたやり直せ。」
竜「わかった…ありがとう。」
竜「兄ちゃん…!」
蘭「…」
竜「兄ちゃん、寝てる…?」
蘭「…ぁ…」
竜「兄ちゃん、少しだけ話、聞いてくれる…?」
蘭「ぁ…え、と…あの…ごめんなさ…」
竜「兄ちゃん…俺、直接謝りたくて…」
蘭「ゆるして…ごめんなさい…」
竜「兄ちゃん!幻聴なんて聞かなくていい。俺の話聞いて…」
蘭「りんど…」
竜「兄ちゃん、ごめんね…勝手に口が動いちゃって…本当は兄ちゃんの事大好きだから…」
蘭「…」
竜「それに…え…?」
蘭「…」
竜「兄ちゃん…?ねぇ、また切ったの…?」
蘭「え…あ、その…」
竜「…」
蘭「ごめん、なさい…」
竜「…お願いだから…自分の体大事にして…?これ以上傷付けないで…?」
蘭「…」
竜「兄ちゃん…」
蘭「…関係、ないでしょ…」
竜「え?」
蘭「話しかけないで、とか…いっぱい酷いこと、言ってきたくせに…」
竜「それは…」
蘭「きらいなら嫌いって言ってくれればいい…都合いいだけ、じゃん…」
竜「そんなことない…!それに俺兄ちゃんのこと大好きだよ…?」
蘭「嘘つかないで…」
竜「嘘じゃない!」
蘭「なんで嘘つくの…?やめてよ…」
竜「だから嘘じゃないってば!そっちこそなんで信じてくんないの?!」
蘭「…竜胆が俺のこと好きになってくれるわけないじゃん…」
竜「なんで?前から俺兄ちゃんのこと好きだって何回も言ってたじゃん!」
蘭「…だって…竜胆に嫌われようとして冷たく当たってた、のに…好きなんておかしい…じゃん…」
竜「は…?なんだよそれ…なんでそんなことしてたの…?俺に嫌われたいの…?」
蘭「…」
竜「答えてよ。なんで?なんのために嫌われようとしてたの?」
蘭「…」
竜「もしかして…俺のこと嫌いだから?」
蘭「ち、ちが…」
竜「…」
蘭「違う、の…りんど…」
竜「…じゃあ何?」
蘭「ぁ…えと…」
竜「…」
蘭「ごめんなさい…」
竜「は?なんで?」
蘭「ごめんなさい…ごめ…ひゅ…かひゅ…」
竜「兄ちゃん?」
蘭「かひゅ…ひゅ…はっ、ひゅ…」
竜「兄ちゃん!ちょ、誰か!!どうしよう…兄ちゃん、ゆっくり息して…」
蘭「はっ…ひゅ…ごめ…かひゅ…ごめ、なさ…」
竜「謝んないで…兄ちゃん…」
春「竜胆、どうかしたか?」
竜「三途!兄ちゃんが…」
春「蘭…!大丈夫か?!ちょっと待ってろな…」
蘭「りん…ひゅ…ごめん、なさ…かひゅ…」
竜「謝んないでよ…」
竜「もう大丈夫…?」
蘭「…ごめんなさい…」
竜「…お願いだから謝んないで…?なんも悪くないじゃん…」
蘭「…迷惑ばっかかけちゃって…ますます嫌われちゃう…やだ…嫌われたくない…」
竜「…迷惑なんかじゃないし、いくらでも迷惑かけていいよ。兄ちゃんが何したって、どんなに迷惑かけたって絶対嫌いになんてならないから。」
蘭「でも…」
竜「信じて。お願い。」
蘭「…」
竜「…とりあえず腕の手当てしちゃお?」
蘭「え…」
春「は…また切ったのか…?!」
竜「うん。イザナ用事できちゃっていなかったからその間に切っちゃったのかも。」
蘭「…」
竜「兄ちゃん、腕出して?」
蘭「…やだ」
竜「なんで。手当てしなきゃ菌が…」
蘭「見られたくない…気持ち悪いって、思われたくない…」
竜「思わないよ。大丈夫だから…」
蘭「やだ…引かれるに決まってる…」
竜「…俺のこと信じて?大丈夫だって。」
蘭「…竜胆じゃない人がいい…」
竜「は?なんで?」
蘭「…怖いから…」
竜「…」
春「じゃあ誰ならいい?」
蘭「…いざな」
春「わかった。ちょっと待ってろな。」
蘭「…うん」
竜「…イザナイザナってそればっか…なんなの」
春「なんか言った?」
竜「なんも。俺飯作ってくる。何がいい?」
春「なんでもいい。美味いやつ。」
竜「1番困るやつじゃん…兄ちゃんは?」
蘭「…いらない…」
竜「…いい加減食べてよ。」
蘭「…ごめんなさい…」
竜「謝って欲しいんじゃ無いんだって…」
蘭「…ごめん…」
竜「はぁ…」
蘭「…」
春「…蘭?どうした?」
蘭「…また怒らせちゃった…」
春「…?竜胆のことか?」
蘭「…」
春「…お前はどうしたいの?」
蘭「え…?」
春「竜胆とどうしたいの?前みたいな関係に戻りたいとか、なにかして欲しいとかさ。」
蘭「…わかんない…」
春「んー…じゃあ、なんですぐ竜胆に謝るの?」
蘭「…怒らせちゃったから…」
春「どういう時にそう思う?」
蘭「…竜胆が黙った時…」
春「黙った時…?あー…なるほどねぇ…」
蘭「…死にたい。」
春「…蘭?」
蘭「なに…?」
春「…生きて…」
蘭「…?」
春「死ぬな…」
蘭「え…?あは…」
春「…お前はさ、イザナのことどう思ってんの?」
蘭「え…どうってなに…?普通に好き、だけど…」
春「それはどういう好きなの?」
蘭「…え…わかんない…でも…竜胆とは違う…」
春「竜胆が1番なことは変わんねぇんだろ?」
蘭「うん…」
春「そっか…竜胆は心配性だからしょうがねぇな。」
蘭「え…?」
春「なんでもねぇ。」
蘭「…」
竜「三途、飯できた。文句ナシな。」
春「お、サンキュ。」
イ「らん〜?」
蘭「…いざな…」
竜「…」
蘭「ぅ…」
イ「どうしたの?」
蘭「なんでも、ない…」
春「なー竜胆、野菜の切り方雑すぎねぇ?」
竜「文句ナシつったろ。」
春「いやこれはねぇわ。」
竜「食わせて貰っといてよく言うわ!」
春「だってさぁ〜」
蘭「…」
イ「…蘭?」
蘭「…」
イ「…」
竜「…イザナ、手当てしてやって」
イ「わかってる。…蘭、行くよ?」
蘭「…しなくていい。」
イ「なんで。俺ならいいんだろ?」
蘭「…もう構わないで。」
イ「蘭、待てって。なに。どうして欲しいの。」
蘭「ほっといてって言ってんの。」
イ「だからなんで。急すぎんだろ。」
蘭「なんだっていいでしょ。」
竜「…」
春「…蘭、お前のこと心配だから言ってんだよ。お前がどうでもいいって思ってることでも俺達はそうじゃねぇの。」
イ「そういうことだからさぁ。腕、出して。」
蘭「…やだ。」
イ「すぐ終わるよ。」
蘭「やだ」
竜「ねぇ。」
蘭「…」
竜「話聞いてる?兄ちゃんに嫌がらせしたいとかそうじゃないの。兄ちゃんのために言ってんの。何でもかんでもヤダヤダ言わないでくれる?」
蘭「ぁ…ごめ…」
竜「だから謝んなつってんじゃん。何回言ったら分かんの?」
蘭「ごめん、なさい…」
竜「…理解してる?つかなんで俺にだけそんな謝んの?俺怖い?」
蘭「…うる、さい…」
竜「は?」
蘭「…ほっといてって、俺だって何回も言ってる…」
竜「…ほっといたら勝手に死のうとすんだろ。」
蘭「…俺の勝手でしょ…」
竜「…はぁ…」
蘭「…」
竜「じゃあ分かるように言えばいい?」
春「竜胆、やめとけ。お前また…」
竜「兄ちゃんが言うこと聞いてくれる言い方すればいいでしょ。」
春「ンだよその言い方…」
竜「だってそうでもしないと変わんないじゃん」
蘭「…」
竜「言い方悪いけど、兄ちゃんが自分を傷付けるのも死のうとすんのも迷惑なんだよ。」
蘭「めい、わく…?」
竜「そう。だから勝手な事しないで大人しくしてて。そうじゃないなら嫌いになるよ。」
蘭「…」
竜「…」
春「…蘭、お前のためだから…」
蘭「…嘘つき。」
竜「は?ちょ、兄ちゃん!」
春「蘭!」
イ「…これは当分部屋に引き篭っちゃうかもなぁ…」
「…俺の何がだめなの…?なんで俺だけ怒られるの…?」
「…死んじゃえば全部楽なのに…」
「________!!」
「…もう何も聞きたくない…見たくもない…」
「幸せなんてどこにもない…辛いだけじゃん…」
「…死にたい…生きてたくない…」
「…本当は俺が生きてるのが1番迷惑なんじゃないの…?だったら死んだ方が…」
イ「蘭。部屋開けろ。」
蘭「…やだ。」
イ「鍵ぶっ壊すぞ。それが嫌なら開けろ。」
蘭「…なんでみんなそうやって俺にいじわるするの…?俺のこと嫌いだから…?」
イ「違う。とにかく開けろ。」
蘭「…」
イ「蘭って。聞こえてんだろ。」
蘭「…ごめんなさい…生きててごめんなさい…」
イ「…何言ってんの。」
蘭「…」
イ「蘭。」
蘭「…」
イ「蘭?おい。」
蘭「…」
イ「蘭!」
春「イザナ…どうしたんだよ…」
イ「…返事しなくなった。」
竜「は…?」
イ「ここ一階だから飛び降りはねぇ。部屋に縄もねぇよな?」
竜「ないはず…」
イ「…蘭、返事しろ。」
蘭「…」
イ「…ダメだな。鍵ぶっ壊していい?」
竜「待て待て壊すな!鍵あるからこれ使って」
イ「最初から言えよ」
春「蘭…?寝てる…?」
イ「…これ気絶じゃねぇ?」
竜「…」
春「…おい、この薬の量なんだよ…」
イ「マジで死ぬぞ…とりあえず部屋にある薬全部没収したら?」
春「そうだな…カッターは?」
イ「没収。さすがにこれ以上は身体もたねぇだろ。」
春「今のうちに手当てしちゃえば?」
イ「そうだな。今なら誰でもいいだろ。竜胆、手当てしてやって。」
竜「…うん。」
春「…竜胆、大丈夫か…?」
竜「うん。」
イ「うわ、こっちにも薬ある。」
春「どんだけあんだよ…」
蘭が気絶して約3時間。
一向に目を覚ます気配は無く、外は暗くなっていた。
蘭の部屋にあった薬や刃物は全て没収して竜胆の部屋に隠した。
三途とイザナは昨日、一昨日に引き続き泊まることになった。
2人は買い出しにスーパーへ向かい、竜胆が家に残って蘭の様子を見ることになった。
その間に蘭と話をできたらと思ったのだが、三途達が戻ってくるまでの約1時間のうち、蘭は1度も目を覚まさなかった。
そもそも気絶した原因が明確では無いので、このまま目を覚まさないのではないかと心配で堪らない。
恐らく薬の過剰摂取が原因だろうが、それにしたってこんなにも長い間眠るものなのだろうか。
1・2時間で目を覚ますと思っていたのに。
「…兄ちゃん…ごめんね…」
蘭が自分だけに怯えるのも、自分だけに謝るのも理由がわからない。
怖い?
口調が荒いのかもしれない。
言葉選びはそこまで問題ないはず。
もしかしたらイザナや三途に話しているかもしれない。
後で聞いてみるとしよう。
食事を終え、イザナと三途が数十分置きに蘭の様子を確認しに来ているが、何も変わった様子は無い。
ずっと横に座って蘭が目を覚ます時を待っている竜胆は、蘭が何かの病気なのではないかとスマホで調べ続けていた。
春「…竜胆?それ何調べてんの?」
竜「んー…兄ちゃん、もしかしたら何かの病気なのかなって。」
春「病気?なんで?」
竜「いや…精神的にキてるっぽいし、精神疾患持ちなのかな、って…」
春「あー…調べるより先に病院行った方が早くねぇか?」
竜「そうだけど兄ちゃんいつ起きるか分かんないし絶対嫌がるでしょ?」
春「それもそうか…ちなみに何か当てはまるやつとかあったの?」
竜「んー…なぁんか…何個かそれっぽい病気あるんだよね…これ全部って訳では無いだろうけど…」
春「どれでもないのが1番だけどな…」
竜「そりゃそうだけど…何かしらはありそうなんだよね…」
春「今んとこ鬱の可能性が1番高いか…?」
竜「摂食障害とか統合失調症とかも結構…本人じゃないから全然分かんないけどね…」
春「そうだな…とりあえず蘭が目覚まして落ち着いたら病院行くの提案してみるか…」
竜「そうだね…」
春「じゃ、俺寝るわ。お前も早く寝ろよ。」
竜「うん。おやすみ。」
春「おやすみ〜」
竜「…兄ちゃん?」
蘭「…」
竜「気のせい…?」
蘭「…ん…」
竜「兄ちゃん!」
蘭「ぇあ…りん…ど…?」
竜「よかった…本当によかった…」
蘭「どうしたの…?」
竜「ずっと目覚まさないから…すっごい心配したんだからね…?」
蘭「ごめん…」
竜「あーよかった…ごめんね…」
蘭「なんで?」
竜「俺のせいで嫌な思いしたでしょ…?」
蘭「…違う。俺が悪いんだよ。」
竜「え?」
蘭「全部俺が悪いから。竜胆なんも気にしないでいいよ。」
竜「なんで…おかしいよ…俺が、俺が一方的に兄ちゃんのこと傷付けちゃったのに…!」
蘭「…元はと言えば薬に頼りっきりな俺が悪いし、迷惑かけちゃってたから。」
竜「そうだとしても…!」
蘭「…もう遅いし竜胆部屋戻っていいよ。ごめんね。こんな時間まで。」
竜「…生きててね。約束だよ…?」
蘭「…うん。約束。」
春「竜胆、おはよ。」
竜「おはよ、イザナは?」
春「蘭のとこ行った。」
竜「意外と早起きなんだな…」
春「今日はお前が遅かったんだけどな。」
竜「寝たのが遅いからね。」
春「結局お前何時に寝たの?」
竜「4時くらい。」
春「あれからずっと起きてたのかよ?」
竜「兄ちゃんが途中で起きたから。」
春「だいぶ安定してきた感じするよな。」
竜「…そうならいいのに。」
春「え?違ぇの?」
竜「…うん。違う方向で悪化してる気がする。」
春「マジかよ…」
イ「…お前がだめなんじゃないよ。怒ってんじゃない。心配してるだけ。」
蘭「…そんな心配いらない…」
イ「…ごめんな。」
竜「兄ちゃん!」
春「蘭、おはよ。」
蘭「おはよ…」
イ「竜胆起きんのおそ。」
竜「うるさい!寝たのがおせぇの!」
蘭「…いたっ…」
春「蘭?どうした?」
蘭「あ、なんでもない…」
竜「どこ、頭?腹?」
蘭「いや、なんでもないって…」
竜「兄ちゃん。」
蘭「…あたま…」
竜「とりあえず横になって、薬効く?」
蘭「いっぱい飲めば多少は…」
竜「ダメ。」
イ「寝てるしかなくない?」
竜「寝れる?」
蘭「…うん。」
竜「嘘だね。薬飲まないと寝れない?」
蘭「…うん…」
竜「一緒に寝る?」
蘭「え?」
春「一緒に寝たいだけだろ…」
竜「なんか言った?」
春「言ってないです。」
竜「で、どうする?」
蘭「えと…いいの…?」
竜「当たり前じゃん。」
イ「…このまま元気になれば1番なんだけどな。」
春「うん…」
竜「一緒に寝るの久しぶりだね。」
蘭「ん…」
竜「嫌だった?」
蘭「違う…!」
竜「…好きだよ。」
蘭「…」
竜「聞いてる?」
蘭「うん…」
竜「照れてる?」
蘭「照れてない」
竜「ふふ、可愛い。」
蘭「…俺のこと嫌い?」
竜「大好き。」
蘭「…俺って迷惑?」
竜「全然。」
蘭「…死ねばいいのにって思う?」
竜「思うわけないじゃん。」
蘭「…」
竜「寒くない?」
蘭「…竜胆あったかい…」
竜「兄ちゃんはつめたいね。」
蘭「ん…」
竜「…好き。」
蘭「…」
竜「大好き。」
蘭「…どこがいいの。いい所なんて1つもないのに。」
竜「何言ってんの。こんなに優しくて可愛くて一緒にいて幸せになれる人、兄ちゃんしかいないよ。」
蘭「…お世辞とかいいよ。嫌いなら嫌いってはっきり言ってくれた方が…」
竜「何回も言ってんでしょ。好きなの。どうしようもないくらい兄ちゃんが大好きなの。嫌いとかない。お世辞も嘘もなんも無いから。」
蘭「…」
竜「兄ちゃんが信じてくれるまで何回でも言うからね。」
蘭「…ありがと」
竜「ん。おやすみ。」
蘭「おやすみ…」
今回結構早めに投稿できました!
1週間ぶりです!
だいぶ進展のある回だったと思います…!
予定では10話くらいで完結でしたがあと2・3話で完結できそうです✌️
次連載の続き出すとしたら何がいいですかね…
色々残ってるので終わらせていかないとですね…
それか、新作(リク)を先に出すかの二択です。
話が変わりますが、今まで投稿してきたストーリーのタイトル変更しても問題ないですかね…
できる限り分かりやすくするつもりではありますが…
これは全く関係ないのですが、最近注意書きの上に(約9000文字)とか書いてるのお気付きの方いらっしゃるかと思うのですが、これ決して文字数でマウント取ってるわけじゃないです…
だいたいこのくらいの長さっていうのを先に表示しておくことで、このくらいの長さなら時間がある時に読もうとか判断しやすいかな〜と思って書いてるだけです…
それと私がこうやってあとがき(独り言)を書いてるとどのくらいの文字数を物語として書いてたのか分からなくなるので、なるべく同じくらいの文字数で物語が書けるようにというメモでもあります…
今更ですが誤解を招かないよう言っておきました笑
次回投稿はまた時間が空いてしまうかもしれませんが気長にお待ち頂けたら幸いです🙏
もしかしたら息抜き投稿あるかもです。
ばいばい🙌💕
コメント
15件
投稿から2時間でいいね2000超えてるの久しぶりだ… 皆さんありがとうございます😭💕
うわぁぁぁっ、!もう好きです。♡♡♡♡