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あなたは『電脳病』をご存知ですか?
電脳病というのは、現代における病名の一種で……
え?その前に名を名乗れ…ですか?
…もしかして、テンプレート的な文章や構成じゃないと、気分を害することはありますか?
その場合なら、あなたは『常識病』の可能性が高いですね。
ちなみに、「私こそは思っていないぞ」「はいはい、勝手に決めつけるなよ」などと思った方は、『偏屈病』の可能性があります。
特に何も思わなかったあなたは、多分健康です。検査していないので確定はしませんが。
話がそれてしまいましたね。
スマホなどの電子機器を長時間使用している場合、目の奥の痛みや、右脳辺りがズキズキと痛む。立ち上がるとフラフラする。などの症状を経験したことはありますか?
それらは一種の電脳病であり、細かく分類されているのは、『電頭痛』と『電失神』が主な症例です。
電頭痛、電失神はどちらも2018年頃に多く見られた疾患の一種で、スマートフォンの普及と共にその数を増やしてきた疾患で…
…不必要なことを喋りすぎましたね。すみません。
実は私も、最近電頭痛で……お恥ずかしいです。
電頭痛の一番恐ろしいところは、その依存性ですね。
主に、「頭が痛いのにやめられない」「目が疲れてるのにずっと見てしまう」「止めるタイミングがわからない」などが多いそうです。
このように、電脳病には強い依存性と、快楽物質を分泌するという論文も…近しい例を挙げると、『ドパミン病』でしょうか。あちらも、同じように強い依存性を持ち合わせています。
何が違うのかといいますと……おっと、これは関係ありませんでしたね。
あ、そうです。そうそう。電脳病の話でしたね。
……あ、こちらの病気に対症療法はありません。あるにはありますが、ほとんど不可能です。
原因療法ですか?当然ありません。強いていうなら、患者の皆さんの努力次第です。
薬…を所望の方、いらっしゃいますか?諦めてください。紹介状ですか?書けませんよ?私、医者じゃありませんので。
………え?何をそんなに驚かれて…
そもそも、私が『医者』だなんて、いついいました?
ああ、きっとあれですね。『叙述病』に感染しているのでしょう。
それなら納得します。どうか何事も、安直に信じないようにしましょう。
それではまたどこかで、お大事に。
※「この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません」
#学校
えれめんたる
10
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えれめんたる
48
#実際の人物には関係ありません
コメント
4件
この話を読んで1番刺さるべき層の方たちは頭がネットに支配されてるから小説読むためのアプリなんか入れて無いんだろうな、、、持ったいないなぁ~ まぁそういう自分も依存してるんですけどね、、スマホ。 色んな病名があって面白かったです!
読み終わりました。面白かったです! まず「医者です」って一度も言ってなかったというオチ、確かにそう言われれば確かに……って膝を打ちました。しかも最後に『叙述病』って病名で読者側の先入観を指摘してくるのが痛快で。あれ、結構好きです。 電脳病の症例解説も妙にリアリティがあって、スマホ弄ってるときの「頭が痛いのにやめられない」感覚、心当たりがありすぎて笑ってしまいました。 第1話ということでまだ世界観の導入部分だと思いますが、この独特の「読者に話しかけるスタイル」がクセになりそう。続きが気になります!