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陽キャ 「えーと…。変人さんも落ち着いたことだしどうする?」
陽キャがおそるおそる聞いてきた。
悲しみ 「ここから脱出する?」
悲しみ (まぁ脱出するにはいろいろしないといけないけど…。)
陽キャ 「え?この天国みたいなところから脱出できるの?」
悲しみ 「できるよ。」
陽キャ 「じゃあなんで悲しみくんは脱出しなかったの?」
悲しみ 「まぁ。いろいろと…。」
そう言いながら悲しみはサイコパスの方をチラッと見た。
悲しみ (いろいろと…ね…。)
陽キャがそう思っていると変人が手を挙げた。
変人 「はーい!質問があります!ここから脱出するにはどうしたらいいですか?」
陽キャ 「え?簡単に脱出出来ないの?」
悲しみ 「まぁ。ここは入れ物みたいになってるから壊さないと脱出できない。」
メンヘラ 「ほんとだ。」
メンヘラが壁を叩いていた。
陽キャ 「え?そこ壁だったの?」
悲しみ 「うん。無限には広がってないから。限界があるんだよ。」
サイコパス 「でも壊すには相当の力が必要だな。」
悲しみ 「それに壊した瞬間に壁のひびの中に飛び込まないといけないから…。」
変人 「えーーー。じゃあ乗り物っぽいの準備しないといけないじゃん。」
サイコパス 「でも乗り物なんてこの世界にないし…。」
メンヘラ 「じゃあ作ればいいんじゃない?」
サイコパス 「でも部品とかは?」
メンヘラ 「ここに部品があるんじゃない?」
そう言ってメンヘラは床の雲の中からアメを出した。
変人 「アメちゃんだーーー!」
陽キャ 「雲の中にいろんなものが入ってるんですね。」
サイコパス 「なんでもありかよ…。」
悲しみ (確かに…。)
変人 「じゃあこれで乗り物作れるね!」
悲しみ 「でもだれが作るの? 」
陽キャ 「私作れますよ!」
サイコパス 「じゃあ陽キャで決定だな。」
メンヘラ 「じゃあ私は部品でも集めようかな。」
変人 「僕もーーー!」
サイコパス 「俺は陽キャの手伝いでもするよ。」
悲しみ 「俺も陽キャの手伝います。」
変人 「よし!決まったー!じゃあ部品探してくるー!」
そう言って変人は遠くに消えていった。
悲しみ (ん?)
悲しみは穴の中を覗いた。
穴の中には焦っている陰キャの様子が映し出されていた。
悲しみ (言った方がいいよね…?)
悲しみ 「陽キャ」
陽キャ 「あっ。ごめん。取りかかろうか。」
悲しみ 「いや。そうじゃなくて陰キャがヤバイかも。」
陽キャ 「え?陰ちゃんが?死にそうってこと?」
悲しみ 「このままじゃあ全滅しちゃう。」
陽キャ 「え?」
悲しみ 「まぁ。この穴の中覗いてみて。」
陽キャが穴の中を覗いてみると陰キャが息を荒げてハサミを持っていた。
陽キャ 「え?何してるの?」
悲しみ 「多分時限爆弾を解除しようとしてるんだと思う。でも赤と青を選べなくて焦ってるんだと思う。」
陽キャ 「どうしよう…。」
悲しみ 「1回だけだったらあの世界に言葉を送ることができるよ。」
陽キャ 「じゃあ言葉を送る。どうやって送ればいい?」
悲しみ 「穴に向かって大きな声で言ったら届くよ。」
陽キャ 「ありがとう。」
陽キャは穴に顔を近付けた。
陽キャ 「陰ちゃんだったらできるよ頑張って!!!」
陽キャがそう言うと陰キャはハサミで赤い導線を切った。
爆発はしなかった。
陽キャ 「よかったー。」