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『12の奇跡を探して』
――俺は、普通の高校生だった。
特別な才能があるわけでもない。
運動が得意なわけでもない。
勉強がめちゃくちゃできるわけでもない。
友達はいる。
家族もいる。
毎日それなりに楽しい。
だから俺は、自分の人生がこれからもずっと続いていくと思っていた。
……あの日までは。
-–
「今日、何食べよっかなー」
学校帰り。
スマホを見ながら歩いていた俺は、ふと空を見上げた。
夕焼けだった。
jp 「……綺麗だな」
その瞬間。
――キラッ。
jp 「……?」
空から何かが落ちてきた。
jp 「流れ星?」
そう思って、空を見上げる。
次の瞬間。
――ドンッ!!
jp 「え」
目の前が真っ白になった。
何が起こったのか分からない。
ただ一つ分かったこと。
俺の意識は、そこで途切れた。
-–
jp 「…………ん?」
目を開ける。
真っ白だった。
床も。
壁も。
天井も。
全部真っ白。
jp「……ここ、どこ?」
立ち上がろうとした、そのとき。
???「おっ!起きた!」
jp 「うわぁっ!?」
目の前に女の人がいた。
白い服。
長い髪。
背中には――翼。
そして頭の上には、光る輪っか。
jp「……」
俺は指を指した。
jp 「えっと……」
??? 「うん?」
jp 「それ……本物?」
女の人は自分の翼を見た。
??? 「ああ、これ?」
バサッ!
??? 「本物だよ!」
jp 「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
??? 「ちょ、声大きいって!」
jp 「いやいやいや!!」
俺は後ずさる。
jp「誰!?」
神様 「神様!」
jp 「…………は?」
神様 「だから、神様!」
jp 「エェェェェェェェェェェ!?」
-–
神様 「まあまあ、落ち着いて」
jp 「落ち着けるわけないだろ!てかシンプルすぎだろ!」
俺は必死に状況を整理する。
神様。
翼。
真っ白な空間。
そして――
jp 「……俺、死んだの?」
神様 「うん」
jp 「…………」
神様 「ごめんね?」
jp 「軽っ!」
神様 「いやぁ……まさかあんなところに――」
jp 「原因言って!!」
神様 「それはちょっと……」
神様は目を逸らした。
怪しい。
ものすごく怪しい。
神様 「……まあ、細かいことは置いといて!」
jp 「置いちゃダメだろ!」
神様はパンッと手を叩いた。
神様 「君には、特別にもう一度人生を始めてもらいま〜す!」
jp 「……え?」
神様 「転生ってやつ!」
jp「転生……?」
神様 「そう!」
神様が手を振る。
すると、目の前に巨大な映像が現れた。
そこに映っていたのは――
見たこともない世界。
巨大な森。
遠くにそびえる城。
空を飛ぶ大きな鳥。
そして――
jp 「……ドラゴン?」
神様 「正解!」
jp 「…………」
俺は映像を見つめる。
jp 「もしかして……異世界?」
神様 「その通り〜!」
神様が満面の笑みを浮かべる。
神様 「君にはこの世界で、もう一度人生を送ってもらいます!」
jp 「……魔法とかある?」
神様 「あるよ」
jp 「剣は?」
神様 「あるよ」
jp 「モンスターは?」
神様 「いるよ」
jp 「ドラゴンは?」
神様 「いるよ」
jp 「勇者は?」
神様 「いるよ」
jp 「……めっちゃ異世界じゃん」
神様 「でしょ?」
ちょっとワクワクしてきたかも?。
死んだのは怖い。
でも――
こんな世界を冒険できるなら。
jp 「俺、行ってみたいかも」
神様 「うん!」
神様が笑う。
神様 「じゃあ、一つお願いがあります」
jp 「お願い?」
神様の表情が、少しだけ真剣になる。
神様 「この世界にはね――」
空間に、12個の光が浮かび上がった。
赤。
青。
緑。
黄。
紫。
黄緑。
茶。
橙。
白。
灰。
水。
桃。
それぞれ違う色をした、小さな光。
神様 「**12の奇跡**が存在します」
jp 「12の……奇跡?」
神様 「そう」
神様は、その光を見つめる。
神様 「それを、見つけてほしいの」
jp 「俺が?」
神様 「うん」
jp 「どうして?」
神様は少しだけ黙った。
そして――
神様 「君なら、見つけられるから」
jp 「……?」
意味が分からない。
jp 「奇跡って、どこにあるの?」
神様 「それは――」
神様が笑った。
神様 「旅をすれば分かるよ」
「えぇ……」
「ただ、一つだけ覚えておいて」
12個の光のうち、一つだけが――
ほんの少しだけ強く輝いた。
神様 「奇跡は、**誰かと出会わなければ見つからない**」
jp 「誰かと……?」
神様 「うん」
jp 「じゃあ、仲間を作れってこと?」
神様 「そういうこと!」
神様はニコニコしている。
神様 「一人では、きっと全部は見つからないよ」
jp 「……じゃあ、仲間を探せばいいんだな」
神様 「そう!」
俺は頷いた。
12の奇跡。
異世界。
仲間。
なんだか本当に冒険が始まるみたいだ。
jp 「よし!」
俺は拳を握った。
jp 「全部見つけてやる!」
神様 「その意気!」
神様が手を振る。
足元に魔法陣が現れた。
神様 「じゃあ、いってらっしゃい!」
jp 「ちょっと待って!」
神様 「ん?」
jp 「俺、異世界で何すればいいの!?」
神様 「それは自分で見つけてね!」
jp 「雑じゃない!?」
身体が光に包まれる。
神様 「あと!」
jp 「まだ何かあるの!?」
神様が笑顔で叫ぶ。
神様 「**仲間を大切にしてねー!!**」
jp 「それだけ!?」
神様 「それが一番大事だから!」
jp 「…………?」
最後に見えた神様の顔は――
なぜか少し寂しそうだった。
「……?」
そして。
俺の身体は光の中へ消えていった。
-–
ドサッ!!
「痛っ!」
草むらに落ちた。
jp 「いってぇ……」
起き上がる。
目の前には、見たこともない大きな森。
遠くには城。
空には巨大な鳥。
jp 「…………」
俺はゆっくり立ち上がった。
jp 「……本当に来ちゃった」
ポケットを探る。
スマホはない。
財布もない。
当然、家にも帰れない。
jp 「…………」
そして俺は、気づいた。
jp 「……これ、もしかして」
**異世界で一文無しじゃね?**
jp 「エェェェェェェェェェェ!?」
森の中に、俺の叫び声が響き渡った。
――こうして。
俺の異世界冒険が始まった。
まだ何も知らない。
この先で出会う仲間のことも。
12個の奇跡のことも。
そして――
**12個目の奇跡が、 だということも。
――第1話 完――
コメント
1件
わあああ第1話読み終えたよ〜!!😭🎀✨ 冒頭の「普通の高校生」って導入から、まさかの流れ星事故死!?からの神様登場!?!?!?!?!?!?!?!?!?って感じで一気に持ってかれたんだけど!!笑 翼&輪っかの神様、めっちゃ♡♡♡可愛いし「ごめんね?」「軽っ!」の掛け合いですでに好きすぎるwwついでにどんどん現れる剣・魔法・ドラゴン…王道異世界要素が全部詰まっててテンション上がる!! そしてラストの「12の奇跡」と神様の寂しげな笑顔…まって、「仲間を大切にね」って意味深すぎるじゃん!!😭💕これからどんな仲間と出会えるのか、奇跡って何なのか、続きが気になって気になって夜しか眠れない…!! 連載中ならぜひ次も教えてほしい!主人公が一文無しで叫ぶシーン、めっちゃ笑ったけどこれからどうやって生きていくのかも楽しみすぎるよ〜!!🌸
#もか
もか@リムるな🫶小説コン開催
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るり