男「スマイル様も心配されていたのですから…」
きりやん「え…?」
スマイル…?スマイルはここにいるわけだし、違うよな…?
一応スマイルの方を見るが、やはりこのスマイルではないようだ。明らかに驚いている。あのポーカーフェイス得意男でさえ目をまんまると開けていた。
と、その時、
男「あ!スマイル様!」
男の人が例のスマイルの名前を口にした。そして、そのスマイルが周りの人たちの開けた道を通り、ゆっくり、ゆっくり俺の前に姿を表した。
このスマイルは、俺らのいつも見ているスマイルと全く同じであった、キリッとしたツリ目、くせっ毛のある茶髪、いつものように何を考えているか分からない顔こちらのスイルのことを何も知らないけれど、なんとなく嫌いになりそうだ。………え?こっちのスマイルのこと?嫌いだけど。
眼の前にいるこの世界のスマイルは、俺の前に来て顔をぐっと近づけてこう言った。
スマイル「これ……きり兄じゃない…」
と
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