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#文芸アクション
大正
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さぶれさん、第9話読みました! マルヨーさんの橋本店長、ほんといい人ですね。注文ひとつで「どんなものでも揃えます」って笑顔で応えてくれるの、商売人の鏡だなあ。睦月くんの「折り紙を復活させてみせるよ」の台詞、すごく重みがあってぐっときました。 佑里香さんが自ら手をつなぐシーン、初めてのアクションというのがまたじんわり来ますね。あの驚いたあと嬉しそうに笑う睦月くん、もう完全に信頼し合ってるんだなって感じました。 最後の「思わぬ方向に動いていく」が気になります…どう転ぶんだろう。続きが待ち遠しいです!
早速マルヨーさんに買い物へ行った。睦月君は事前に店長に知らせてくれていたようで、着いたらお弁当の容器やらその他、必要と思われるものが用意されていた。だし巻き弁当100個分の玉子、その他お弁当の材料が一覧になって渡される。
「佑里香ちゃん、これからお弁当作りに励むんだって?」
早速睦月君から事情を聞いたであろう店長が声をかけてくれた。
「はい。頑張ります。日替わり弁当もするので、できればいいお野菜やお肉を毎日届けていただけますか?」
配達込でお願いすることに。
「もちろんだよ! 毎度あり!!」
ほくほく顔の店長さん。一気にまとまった仕入れや売り上げが立つことがわかって安心の模様。少しでも折り紙がお弁当を作ることでマルヨーさんの売り上げ貢献になれば、こんなにありがたいことはない。
「天川社長。お引き立ていただきありがとうございます!」
「こちらこそ、妻の店を全力でバックアップするつもりなので、宜しくお願い致します」
「当店もできる限りのことはさせていただきます!!」
橋本店長がその名の通り勇んで挨拶。睦月君に深々と頭を下げている。
「どんなものでも揃えますので、なんなりとお申し付けくださいませ!!」
「ありがとう。お願いします。橋本店長を頼りにしていますよ」
にっこり笑う睦月君はまるで天使だ。さしずめ救世主と言っても過言ではない。橋本店長は「ええ、そりゃあもう」ともみ手をしていた。
帰り道のこと。睦月君と肩を並べて歩いた。
「先生。明日から大変になるから覚悟しておいてね」
「お弁当のこと?」
「うんそう。お店の宣伝もするから、すごく忙しくなるよ」
「そうだったら嬉しいな。うちのお店、すごく暇になっちゃって…どうしようもない状態だったから、願ったりかなったりだよ」
「そんなこと言って、大忙しで目を回しちゃうかも」
私は睦月君の手を取って言った。「だとしても、嬉しい」
どさくさに紛れて手を取ってしまったけれど、大丈夫かな。自分からアクションを起こすなんて初めてだから、うまくできたかわからない。
睦月君はちょっと驚いた顔をしていたけれども、すぐ嬉しそうに笑ってくれた。
「言ったでしょ。僕が折り紙を復活させてみせるよ。チンピラの件でとんでもない迷惑をかけちゃったんだ。償いはさせてね」
「償いなんて……睦月君のせいじゃないよ。それだけあなたの力が必要なんでしょう? 財閥の御曹司ともなれば、私との結婚なんて本来なら許されるものじゃないと思うの」
「先生までそんなこと言わないで。だったらもっと早く、僕が死ぬほど苦労していた時に助けるのが筋じゃない? 中学生まで放っておいて、都合よく子供が欲しいからって急に僕の存在を認めるなんて、おかしな話だよ」
睦月君は空を睨みつけた。「でも、僕は今の生活に満足しているんだ。だから先生は何も心配しなくていい。もっと僕に頼ってよ」
「ありがとう、睦月君。折り紙を失くしたくないから、頼ってもいいかな?」
「もちろん!」
しかしこの選択が、思わぬ方向に動いていく――