テラーノベル
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甲「、どーしよ、、」
あの人とばったり出会ってから三日
毎日あの日のことばかり考えてる
、名前、覚えててくれたんだな
もう”あの頃”の面影すらないけど
僕の名前を呼んでたあの瞬間だけは
凄く懐かしい、幼い声がした
甲「、、もぅ、ほんとどうしよっかな、」
あんなに立派になった不破くんが、
どうして僕に近づくんだろう
甲「僕なんか、に、構わないでよ、ッ」
、、あーあ、また、涙が出てきちゃう
いつからこんなに泣き虫になっちゃったの
甲「、、魔法、」
最近、不破くんに会ってから昔のことを
思い出すようになった
訓練を見よう見まねの独学でやっていた時期
1番楽しかった
魔法の制限をせずに、思う存分自由に
思い描いたものを形にして
甲「、、思い出しただけで、体が勝手に
魔力全身に送り出しちゃうんだよなぁ、、、」
これが本能ってやつか、
、、、ちょっとだけなら、
水の魂の形、温度、感触
たくさんの事を一瞬でイメージして、掴む
昔から1番得意だった水を操る魔法
その場にある水を操るだけなら簡単、
だけど僕が扱うのは創り出すところから。
水、大地、火。その基礎魔法の中では
1番創り出す事自体は難易度が高い、水
ふわ、と水が肌を撫でる感覚
一度出来た水の塊は変幻自在で美しい
幸い、ここの街には魔法の探知ができる
特殊な人間はおらず、小さい魔法なら
長時間使ってもバレて国にチクられる事はない
一般人の魔法使用は禁止されてるからね
ちょうど窓から差す月光に照らされ
目の前の己の魔法が水晶のように輝く
美しく照らす月と、眩しいくらいに輝く水晶
この二つがある時だけ
僕は夢のような煌めきを手に入れられる
甲「子供の頃の夢を実現していたら
毎日明るい世界に見えていたんだろうな、」
、、、また月が出る頃、魔法使おうかな
翌朝
甲「おはようございま〜す」
mob「、、お?、なんか甲斐田、
今日はいつもより表情明るいな?」
「昨日、なんかいい事でもあったのか?」
甲「、、え?、そう見えます?」
「、、強いて言えば、月が見えた事ですかね」
mob「、、ふーん、ま、元気になったなら
なんでもいーけどな」
甲「はいはい、今日も精々働きますよー、」
甲「、、へ、っ?」
◼️「おいお前らァッ!、その場で手ェ上げて
動くなァ!!従わねぇと殺すぞ!!!」
甲「、、え、え、え、、??」
会社の扉が勢いよく開いたと思ったら
知らない黒マスクの男が入ってきて
銃持ってて怒鳴ってて、、
甲「、、え、ぁ、」
最近、ニュースで流れてる
商業を専門とする会社経営への襲撃事件
内容は拉致、脅迫、暴力、強奪、
殺人まで起こした時、も、あったらしい、
甲「(ぇ、やばいよ、ッ、?!このまま殺される
可能性があんのはまずい、ッッ、、)」
その時、ばちっ、と黒マスクと目が合う
甲「ひ、、ッッ」
◼️「、、そうだなァ、この会社でけぇし
他店舗もあるって聞いた、、だから、
コイツを人質として取ってやる
要求は後で伝えてやる。、、逃げんなよ?」
甲「、、へ、??」
僕、、ッッ?!?!?!
加「、、これで九件目の被害です。」
剣「はぁ、、今回は拉致まで起こってんの、?」
加「はい、なので人質がいる状態となるので
目立った作戦は控えなければいけません。」
不「もう警察では対応できんくて俺らに回ってきてるんやもんなぁ、」
剣「、、結構相当な事ですよね、市民同士の
事件に僕らが派遣されるのって。」
加「逆に言えば、殺人まで起こっている事件の犯人が捕まらないのは、一般人ではないって事ですよ」
不「じゃあ俺らの出番って事っすね〜」
剣「、、じゃあ今回は社長とふわっちで行ってください。」
加「、、うわっ。人に押し付けた、」
剣「別にいけるでしょ」
加「、、行けますけど、、」
剣「はい、じゃあつべこべ言わず出陣出陣。」
不「ほんじゃあぱぱっと終わらせに行きますかぁ、しゃっちょぉ〜」
加「、、外ではその呼び方やめて下さいね」
コメント
3件
ずっと待ってたから嬉しい。社長と不破さんで事件解決行くなら社長が甲斐田がどうゆう人なのか少しわかるのかな?