テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「この広い世界の頂点で。」
第四章 ‐ 経緯 ‐ 2
gt「あそこ、ドアある!」
ky「え、マジ?」
レトさんの連れのキヨっていうヤツ。
意外と無邪気だなぁ…。
キヨがドアを開けようとすると──
がちゃ。
ky「いたっ」
キヨの頭に、開いたドアが当たる。
rt「キヨくん!!!」
レトさんがキヨの方へ走ると
?「おっと、ストップストップ」
?「もう俺からでいいんじゃね、
すぐここにいるんだし」
?「ま、そうやね」
そのまま、キヨは連れていかれた。
rt「キヨくん!!キヨくんっ゛!!」
━━数分後━━
がちゃ。
?「ふー、こっちのキヨくん
めっちゃ抵抗して、大変だったわぁ」
?「そりゃそうだろ」
rt「っ゛!!キヨくんにっ゛!!
何したッ!!!」
?「…ごめんなぁ」
レトさんの前に、レトさんの
ドッペルゲンガー?がしゃがむ。
?「キヨくんはもういないねん」
?「残念やなぁ」
rt「っ」
レトさんはドッペルゲンガーの
胸ぐらを掴み、怒鳴る
rt「キヨくんのこと…返せや!」
?「…」
?「俺に着いてきたら、会えるで」
rt「っ!!」
その瞬間、レトさんと、
レトさんのドッペルゲンガーは
煙のように消えてしまった。
gt「レト…さん、?」
この空間には俺とうっしー二人。
キヨとレトさんの存在さえも
感じられない。
us「…うぅ」
あいつらを恐れて
震えているうっしーをそっと
抱きしめる。
これなら誰も来れまい。
と思っていた、のに。
バッ。
うっしーは、攫われたときのように
瞬く間にいなくなった。
そして──
俺のドッペルゲンガーが来た。
?「あららぁ、また攫われちゃった」
gt「ドッペルゲンガー…」
?「ドッペルゲンガー、か」
軽く首を絞められ、
俺は意識が朦朧とする。
?「ドッペルゲンガーは、どっちだろう。」