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『episodes5 鉄箱の地獄』
【???】
茅「はぁ…なんとか…逃げ切ったか?」
ル「…だね、もう気配はしない」
茅「よかった…」
ル「ただ…もう一つ問題ができた」
茅「…?なんだ?」
ル「この部屋に閉じ込められた。」
茅「嘘だろ…!?」
俺は急いで扉を開けようとするが、鉄の重い扉はびくともしない
ル「…猫柳も愛園も死んだ。…あとは終わりを待つだけだな」
茅「…………」
せっかく、時間を戻したのに…
一気に力が抜け、床に座り込む。
底冷えするように冷たい床だった
ル「…よかった」
ポツンとルカがつぶやいた
茅「何がよかったんだよ…もう、終わりなのに…」
ル「…やっと死ねる。」
茅「…ロボットに死ぬとかいう概念ってあるのか?」
ル「無いけど…これで解放されるんだ…」
ルカは安心したような表情をしている
ル「これで、斑目ルカから…解放されるんだ」
茅「斑目…ルカ?」
ル「…俺は…いや、僕は今の人格ともう一つのサブ人格を持っていて」
ル「そのもう一つが斑目ルカ、俺のお父さんの人格なんだ」
茅「お父さんってことは…博士か」
ル「あぁ、斑目ルカは自分のコピーとして僕を作った。」
ル「だからこの姿も、人格も僕のお父さん。斑目ルカと瓜二つのもの」
茅「…」
斑目ルカ…どこかで聞いたことがあるような…
ル「…ずっと…怖かったんだ。鏡を見るたびに斑目ルカの影を感じて…」
茅「好きじゃ無いのか?お父さんのこと」
ル「うん。斑目ルカは…頭がおかしかった…」
ル「好奇心が強くて人間味がない、人のことを実験動物としか思ってない」
ル「とんだキチガイだよ」
ルカは微笑する
そして一呼吸おいたあと、ルカはゆっくりと口を開いた
ル「…僕の背中にあるボタンを押してくれ」
茅「ボタン…?」
ル「緊急停止ボタンだ。悪いけど…一足先に逝かせてもらう…」
茅「…」
ル「…お願い……」
茅「………わかった」
俺はそっとルカの服を捲り、緊急停止ボタンを押した
ル「………ありがとう…………殺してくれて」
そう言いルカはピタリと動かなくなった
【???】
茅「…」
あれから何日経ったんだろうか
もう何も感じない
俺の横には鉄の塊と化しているルカがいる
茅「…………」
もう疲れた
俺はルカと同様に床に寝っ転がった
そしてゆっくりと、目を閉じた
きっと、ルカと同じ夢を見るだろう
『end 鉄箱の夢』
【病院内】
猫「大丈夫?ぼーっとしてるけど」
伏「一回叩いてみるっすか?」
愛「今妾の胸を見たな!?変態!」
ル「いや、誰も見てないでしょ…」
茅「………」
また、戻ってきた
再生まで、あと7日