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りょうたside
「……え?」
りょうたが見たのは楽しそうに知らない女の人と話すかなめの姿だった。
────
通知 \ピロン/
(通知?だれだろ)
スマホにはかなめという文字が。
[今日、泊まりに行ってもいい?]
(かなめだ。)
嬉しいはずなのに、素直に喜べなかった。
昨日の昼の事、すごい気になる……。
[うん、いいよ]
それだけ。
無意識にいつもより冷たい返事になってしまった。
────
(ピンポーン♪
りょうたの家のインターホンがなる。
(かなめだ)
急いで玄関に向かい、鍵を開ける。
ガチャ
「いらっしゃい」
「急に連絡してごめん、どうしても今日りょうたに会いたくて。」
「あ、うん///」
(よくそんな恥ずかしいことサラッと言えるなー)
「あ、上がって。荷物は好きなところ置いていいから。」
「うん、ありがと。お邪魔しまーす。」
かなめは荷物を置き、ソファの俺の横に座ってきた。
「なんで今日来たかったの?」
「うーん。なんでっ言われると難しい。」
「そうなんだ笑」
他愛のない会話をネタが尽きるまで話し、夕飯の食材を買いにスーパーに出かけた。
「今日何食べたい?」
かなめが作ってくれるらしい。
「うーん、悩むなー。じゃあハンバーグがいい。」
「うふふ、りょーかい。」
かなめは、ハンバーグを作るための食材をカゴに詰めていく。
────
「いっぱい買ったね〜」
「うん、りょうたのおすすめアイス食べるの楽しみ」
「あれほんとに美味しいから!かなめも気にいると思う!」
「あはは、そんなに?笑」
────
「りょうたーー、先お風呂入ってきてもいいよー」
「え、そしたらでもかなめの手伝いできないよ?」
「いや、今日は俺が急に突撃したからお礼だよ。」
「なら、わかったー。行ってくるねー。」
────
「はぁ、」
(いつかなめに聞こうかな。まず聞いていいやつなのか?!でももし、浮気だったら……。)
(あーもうどうすればいいんだーー)
────
「かなめーあがったよー」
かなめはテーブルに皿を並べていた。
「めっちゃタイミングいいね笑、丁度今できたところ」
「めっちゃいい匂いする!」
テーブルに並べられた料理を見て、
「うわっ、美味しそー!!」
「喜んで貰えて嬉しい。食べよっか」
「たべよー!」
2人は同時に手を合わせ、
『いただきまーーす』
かなめはりょうたの1口目を見ていた。
「味、どう??」
「…めっっっちゃくちゃ美味しい!!」
「あはは、良かった。」
かなめも嬉しそうに、ハンバーグを食べ始めた。
────
『ごちそー様でしたー』
「かなめーお風呂入ってきていいよー」
「はーい」
────
「お風呂貸してくれてありがと。」
「全然いいよ笑あ、アイス食べる?」
「あー、食べよ食べよー」
「はい。どーぞ」
「ありがと、」
「いただきまーーす」
「うーん、おいしー」
「めっちゃ美味しいでしょ!」
「うん。さすがりょうた。」
「いや、それほどでも。笑」
────
「今日も一緒に寝るよね?」
かなめが聞く。
「もちろん。そろそろダブル買わないと狭いよね」
「え、でもこっちの方が近寄れるし俺はこのままでいいよ。」
「また、そんなこと。良く恥ずかしがらずに言えるね笑
」
「りょうただからかも笑」
「何それ笑」
「……」
(聞くなら今しかない)
「あのさ、かなめ。聞きたいことがあるんだけど。」
「え、何?」
「今日、俺の家来る前さ女の人とどっか出かけてた?」
「……え?なんで?」
「俺、見ちゃったんだ。偶然。かなめが女の人と楽しそうに話してるの……」
「……」
「ねぇ、、大切なのは俺じゃなかったの?」
「りょうた……誤解だよ。」
「言い訳なんていいよ!!俺ほんとにかなしかった。」
「りょうた!!聞いて!!」
突然のかなめの大声に肩をはねらせる。
「一緒にいたの、俺の姉だよ。」
「……え?……嘘。」
「嘘じゃない。」
「じゃ、じゃあ、楽しそうに話してたのって……。」
「家族のこととか、色々話聞いてた。だから、決して浮気とかじゃないよ。」
「な、なぁんだ。それなら先に言ってよ(泣)」
「ごめん、今日1日嫌な思いさせてたってことだよね」
「でもさ、それって嫉妬してくれたってことだよね」
「え?……そう…かも。」
「嬉しい。あとさ、俺のいちばん大切なのはりょうただけ。だから安心して。」
「……ごめんなさい。勝手に勘違いして怒鳴って。
何も知らないのに。」
「いや、俺が何も言ってなかったから。嫌な思いさせたのは俺の方。ごめんなさい。」
「じゃあ、お互い様ってことでいい?笑」
「うん。それがいいよ笑」
誤解が解けた俺たちははまたいつものように笑った。
「ねぇ、りょうた。」
「なに?」
「俺がどれくらいりょうたを思ってるか、知ってる?」
「え、」
「俺ほんとに余裕ないからさ。りょうた知っててほしい。」
俺は戸惑い、
「……ど、どうやって?」
と尋ねる。
するとかなめは
「こうやって」
と言いながら、俺の服の中に手を入れてきた。
②へ続く……
コメント
1件
いや〜、第30話読み終えたよ!誤解から始まる嫉妬と不安、めっちゃ共感したわ。りょうたが「大切なのは俺じゃなかったの?」って言うところ、胸がぎゅっとなった。でもかなめの「姉だよ」からの展開がまさかすぎて笑ったし、最後の「こうやって」からの流れが急すぎて続きが気になりすぎる!笑 この2人の関係、ほんと尊いな〜。次話も楽しみにしてる🔥