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↪ 背後
ワンク
・冬彰
・遠距離恋愛のような表現
・曲、亡くなりぱろ
・ifストーリー参考
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[ 拝啓____様 ]
俺はある日、ある人物へ手紙を書いた
返っても来ない返事に少しの期待を込め乍手紙を書いた
手紙を入れた後ふと空を見てみた
こんな晴天、久しぶりにみた
俺はこの先、どうすればいいのだろう
そんな事を思っていると昔の後悔が押し寄せてくる
( あの時、こうしていれば )
なんて考えても無駄だ、わかってはいるがつい考えてしまう
今日は暖かい、なのに体感8度くらいに感じて5分も
外にはいれなかった
帰り途中 貴方に会うなんて 夢のまた夢 そう言い聞かせ足早に帰った
その後数日経っても手紙は返ってこなかった
1度会いに行くのも手かもしれない
だが、あんな別れ方をしたのに貴方は会ってくれるのだろうか
、、、、もういい、諦めて手紙を書くか
[ 再啓、____様へ ]
今貴方は何を考えているのだろうか
そんな返っても来ない問いが頭に浮かんだ
感情、手紙について
手紙については、、憂鬱と思っているのはわかっているが信じたくない自分がいた
( そんなことはおいて、、、、、すこし机の中を整理するか )
よく勉強中に部屋が汚れていたら集中できない、それと同じ原理なのだろうか
急に整理がしたくなってきた
机の中を開けると通っていた高校の数学Iのプリントを見つけた
自分のではなく、、あの方の
何かの間違いで持ってきたのだろうか
、、、、
涙がとまらない
どうして、貴方は、、、、
そんな事を思いずっと泣いていた
目が覚めると朝だった
泣き疲れて眠っていた
プリントを捨ててしまおうかと探していたら庭が目に入った
草が焦げている跡、、、いつの間にかプリントを燃やしていたんだな、、、
そんな事を思い乍薪が入ってるかごを見てみると何本か減っており予想が的中し
「 また買ってくるか 」
そう呟いて体を起こすと空を見上げた
今日は灰色の空、貴方がいた頃は毎日晴れていたように感じていた
心が晴れていたからか、?貴方が心を彩ってくれていた
そんな事を考えていると懐かしくなって少し昔の事を思い出した
くすんだ日々を丁寧に華やかで彩やかにしてくれた
そんな夢も束の間
貴方と永遠の別れをすることになった
他の国へ行くことになったんだ
ストレスで貴方に酷い言葉をぶつけてしまった
「 俺はもう、お前とは一緒にやらない 」
「 俺達の音楽にはなんの意味もない。ただの子供の遊びだ 」
「 “お前もそろそろ大人になったらどうだ。たかだかこの街でだけ有名な、小さなイベントなんて追いかけていないでな” 」
わかっていた
貴方を傷付けること、突き放すこと
わかっていたが言ってしまった
今後悔しても遅いのに
( 、、、、、、この話はやめよう )
そう思い他のことを考えようと 手紙に戻り
、、、、、、、、、、
わかっている綴っても無駄ということは
でも、こうでもしないと正気が保てない気がしてずっと綴ってしまっている
「 馬鹿だな、 」
そう述べ渇いた笑いが出る
ある日の朝最悪の夢を見て起きてしまった
貴方との最後、、自身が貴方を傷付けてしまったあの日の夢
貴方がくれたこの歌声、この心の色、そして、貴方を思う気持ち、愛情、すべて貴方がくれたものだ
その貴方を突き放した
馬鹿だな
そんな声が頭から離れない
あの日の夜、煌びやかに光っていた星と一緒に散ってしまった
面倒だ、忘れたいのに、、
セカイが黒白に見える
あの街はRADWEEKENDを越えようとしていたVivids、BADDOGSが解散してからはや5年、あの街の活気は消え、熱があった街はやがて熱が無くなり、大好きだった街は変貌をとげてしまった
酷くなっていく街を見過ごすのは胸が痛くなったが仕方がない、こんな俺は何もできないのだから
ある時、突き放してしまった貴方の姉にあった
少し大人っぽくなっても貴方があの方の姉ということはひと目でわかった
あの方のお姉さんと話すことになってしまった
自身の弟を突き放してした本人と話したいだなんて、それほどのことなのか
そう思いお姉さんが口を開くのを待っていた
口を開いたかと思えば意味がわからない事を言われた
「 その、、彰人の墓に行ってくれない、?冬弥くんに行ってほしそうだからさ、 」
「 へ、? 」
意味がわからず間抜けな声が出た
突き放した張本人にそんな提案をするか?普通
、、、、、また、俺は貴方から逃げるのか、?
少し行ってみるのもありなのかもな
貴方に会いに行く旨を伝えると早速行こうと花を買って貴方の墓に向かった
沈丁花、菖蒲、禊萩、伊吹麝香草、衝羽根空木、麒麟草、瑠璃雛菊、仙翁、、、
沢山買いすぎてしまったがまぁ、謝罪の意味も込めて沢山買ったことにしよう
墓地につくと貴方の名前が彫られたお墓を見つけた
その瞬間くすんだセカイが彩やかになったように感じた
墓を抱きしめて泣き乍必死で謝った
「 ごめん、ごめんな彰人、 」
この前、彰人のお姉さんがこの前墓参りに行ったと聞いたが花はもう枯れていた
、、これは夢なのだろうか、こんな夢に縋って夢で謝ってもどうにもならないことはわかっている
だが、この時だけは縋っていたかったんだ、意味がなくても
だがそれを現実とわかったのはその時だった
近くにあった木から木の実が落ちてきた
いたっ、 と呟いて夢では無いことがわかった
その時、此処のお墓の心地良さを感じた
木漏れ日の中、柔らかく咲いた花、なんとなく、本当になんとなく、、雲の上から微笑んでいるような気がする
雲の上から星でも見ているのだろうか、綺麗に見えるだろう、少し羨ましい
その後、家に帰ったそう、貴方に手紙を書くために
それで、手紙を書くことは最後にしようと思った
覚悟が決まった
くすんだ日々を丁寧に彩やかにしていく貴方の魔法
その魔法にかかってしまえば、なんでも彩やかにしてくれるように感じる
自身の部屋に花は世話ができずすぐに枯れてしまった
それもいいかもな、ドライフラワーにできる
まぁ、そんなお洒落なことはもうできないが、
もう、意味の無い夢に縋るのはやめた
不毛な日々を断つように手紙に封をした
入れる前、綴った紙に花を描いた
俺は弱くて、あんな夢に敗れてしまった
貴方と誓ったことも無かったことにした
これでいいんだ
あの世にいったら貴方に謝ろう
墓に自身の手紙を置くと海に向かった
詳しく言うと崖に行ったのだ
そこから落ちようと
意思は固く、躊躇などなかった
あなたに会うため
誓ったことも無かったことにした__
fin