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しゅん「…すず」
静かな夜。
しゅんの部屋の前で、名前を呼んだのはしゅんの方だった。
ドアの向こうで何かしていたすずが顔を出す。
すず「…なに?」
しゅん「…話がしたくなった。少しいいか?」
すず「……うん」
ほんの少し間を開けて、すずは頷いた。
すずの部屋は薄暗く、ベッドの上に並んだ参考書とノート。
制服のまま勉強していたようだ。
すず「…座って」
しゅん「ここ…いいのか?」
すず「別に…いまさらでしょ」
しゅんは苦笑いしながら腰を下ろす。
すずの匂いががほんのり香る。
すず「お兄ちゃんが、部屋に来るのいつぶりだろ?」
しゅん「中学生以来かもな。お前が入ってこないで!って張り紙してたから笑」
すず「貼ってたね、あれ笑」
2人の間には少しだけ笑みがこぼれる。
しゅん「あの夜から、俺なりに色々考えたんだ。」
すず「…うん。」
しゅん「距離をとるべきか、何もなかったようにするべきか…正直今でもよく分からない。でも、」
言葉が少し止まる。
すずは、その続きをじっと待った。
しゅん「すずが、俺に何を求めてるのかちゃんと知りたいと思った。」
すず「…じゃあ聞いて。私お兄ちゃんのこと、ただのお兄ちゃんって思えなくなってる。」
しゅん「……」
すず「最初は私も戸惑ってたよ。自分でも意味わかんなかったし。でも、お兄ちゃんと一緒にいる時間が、他の誰といる時よりも安心できて、楽しくて…いつの間にかそれが当たり前になってた」
しゅんは黙って聞いていた。
すず「でも…私は妹で、お兄ちゃんは社会人の大人。だからこの気持ちは普通じゃないって頭では分かってるつもり。でも、止められないの 」
しゅん「…すず」
すず「怖い?こんな妹」
しゅん「ううん。怖くないよ。ただ…俺の方がちゃんとしないとって思ってる。それでも…すずのことを妹だけじゃ割り切れない自分がいることも事実で 」
すずがしゅんの手を触れた。
すず「だったらさ…ちゃんと向き合って。今だけでもいいから、目を逸らさないで。」
すず「たぶん……初めて恋したんだと思う」
しゅん「……」
すず「好きだよ。お兄ちゃんのこと。」
それは何も飾りのない真っ直ぐな言葉だった。
しゅん「…ありがと。でも、すず。俺はお前を…」
その言葉の途中、2人の目があった。
それは言葉よりも強い答えのようだった。
すずは身体を少し寄せる。
しゅんもそれに応えるように、距離を詰めた。
何も起きない。起こさない。
でも、その何もないは今の2人にとってギリギリな一線だった。
すず「…今はこれでいい?」
しゅん「…うん。今は、これでいい」
その夜、2人の距離はまた少しだけ
__縮まった。
ここまで!!
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