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瑠璃色飴

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瑠璃色飴

1 - 第1話

♥

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2022年01月05日

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瑠璃色飴


嗚呼こんな人生も悪くないなと思えるように歩きたかった。そんな人生もすぐに終わる…というより終わった。

今ここにいる僕は『僕』ではない。

どういうことか?私は『僕』自身の本当の感情を暗い暗い海の中に沈めてしまった。だから僕がやりたいことなんて何も無くなった。いや、何もしたくなくなった。


この瞬間、この感じ、この感覚!

「おりゃぁぁぁー」

僕は今バスケを見ている。

「スリーポイントシュート決まったー!!」

今こうやってお話ししている子は…わからない。別に、名前を忘れたというわけではない。思い出したくないだけだ。そう、それだけ…

「なぁなぁ、今のシュートカッコ良くなかったか?!やっぱり俺って★天才★かも(笑)」

「…すごいね」

「あ、やっと喋った!いやぁ、ずっと喋ってないから死んでるのかと思ったよ。」

照れ顔で笑う君その瞳には僕が写っていた。


ガンっ!

「____っ…」

「あーいい顔みせるねぇ、無口サン」

「…」

チッと、舌打ちをつく君

「またダンマリかよ」

拳が僕の頬に触れる。

赤く腫れ上がった頬はまるでお餅みたいだ。焼いた時のお餅は膨れ上がる。それと一緒だ。床に滴っている赤色絵の具は私の血。綺麗な紅が床について夕日みたいだ。

僕が少し微笑んだその瞬間君の足が私の腹を突き飛ばした。

「____ッあ」

「マジこのあとどうする?てか暇じゃね?じゃぁーカラオケでもいこーぜ」

「お?いいね!」

なんとなく、嫌な予感がする。というよりこの人たちといる時点でもう嫌な予感しかしない。

「お金頂戴?」

「…」

何も言えない僕。というより、なんでお金を渡さなくてはならないのだろう。

なんで

なんで

なんで

なんで

なんで

なんで…

あ、どうでもいいや。

なんでってなんで思ってるんだよ。

「わかりました」

あ、やっと返事したと言う君は僕のポケットから財布を出して2枚の紙を持ってった。目の前がくらくらする。あ、血を出しすぎたからかな、それともたくさん蹴られたからかな。そんなことを考えているうちに視界が変になっていった。

「ただいま」

しーんとしている僕の家。

この家には僕しかいない。

親は随分前に死んだ。

僕の目の前で死んだ。

お父さんは銀行員の社長さんだった。お母さんも銀行員の社長さんだった。そんな2人だから殺された。「ニャァ〜」

…?

猫がいる。家に猫がいる。

「可愛い…ボソ」

可愛い…?

どうでもいい。

課題をやらないとと思う僕はすぐに机に向かって勉強をした。

少しだけ息抜きをしようとキッチンに行った。

瑠璃色の飴があった。

少しお腹が空いていたので丁度良いと思って舐めた。

舐めてみた。

美味しい。

甘い香りがする。

甘い。

そして私は倒れた。

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