僕は仕方なく付き合ってあげることにした。真白の勘違いを本当にしてしまうのは少々…いや、相当癪だが…まぁ…潤也の気持ちが夜桜さんに伝わると僕も嬉しいし。これで潤也の『心の声』が少しでもおさまることを祈る。まぁ、親友として幸せも願っている。政略結婚らしいから、幸せじゃない結婚の場合もある。けど、あの二人はお互いに一目惚れをして、お互いのことが好きなんだ。なら、それをお互いに知って幸せに過ごしてほしい。それくらい望んでもいいだろう…
「夜桜さん。」
「はい。」
「僕夜桜さんとお付き合いします。」
すると彼女の顔が明るくなり、
「ありがとうございます!」
と、大きな声で返事が来た。さっきのそっけない態度はどこに行ったのやら…まぁいいけど。
「これからよろしくね。」
「はい!」
(中々話してくれないからてっきり断られるのかと思っちゃった…怖かったぁ)
なんと…僕は知らずのうちに女性を待たせていたとは…以後気をつけなければ…
そんなこんなで、僕と夜桜さんの『潤也に本音を伝えさせる作戦!』が実行されることになった。※ちなみに、このダサい作戦の名前は夜桜さんが考えた。
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