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私の頭の中にはいつも、霧のような霞のような美しくも儚い何かで覆われている。

やりたいことがあるわけでもなく、誰かに「やれ」と指示されたことをするわけでもなく。でも一つだけ分かることと言えば、私はきっと何か大切なものを忘れている。


「琴音。」


私の名を呼ぶこの男は私が忘れた大切なもの。少年院に入り、「絶対的な王」と慕う人に出会って変わってしまった幼馴染。

彼と居ると頭が割れそうなほど痛くなってほんの少しだけ、頭の中の何かが薄れる。


私の失った記憶を取り戻すキーパーソン。


「……………隊長、時間です。」

「あぁ、」


脳に痛みが走る。今、何をしたいのか分かる。行かないで、って引き止めたいんだ。


「行か、ないで……………」


彼は聞かなかったフリをして去ってしまった。




「お前がムーチョの幼馴染の子?」


ある夜のこと、街灯の無い道を足早に通り過ぎようとしていた私は声をかけられた。

その人は、街灯の下まで連れて行ってくれた。

赤い学ランのような特服を身にまとい、花札のような耳飾りを付けた、黒川イザナだと名乗る彼は、幼馴染が言っていた「絶対的な王」に間違いなかった。


「……………ムーチョって呼ばれてるんですね。」

「お、当たり?実はお願いがあって。」


彼のお願いは単純。武藤くんが天竺という暴走族に入るから近付かないでほしい。東卍よりも危険な目に遭いやすくなるかもしれないから。


「構いません。代わりに質問に答えてください。武藤くんが少年院に入ったのは何故ですか?」

「あ〜……………脊髄損傷、下半身不随。」


レイプされてた琴音って女を助けるために。








𝙴𝙽𝙳

補足】

トラウマのせいで意思よわよわ。


幼馴染っていう関係とレイプっていうトラウマめっちゃ使いやすい……..😎💦

イザナくんは、レイプされた琴音が武藤くんの幼馴染だということはご存知ないです……..!!

イザナくんは普段お願いとか絶対しない(基本強行突破)と思うけど、仲間の大切な人とかは守ってくれそう。あと三途かわちぃ。

ドラマティック・アイロニー

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