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続き。
⚠モブレ感あるかもです
꒦꒷ ✝︎ ❥ ————————- ❥ ✝︎ ꒷꒦
「今晩寒くなるみたいだから、早く帰ってきなよ」
「…ん、」
いってらっしゃい、と面倒見のいいトップに言われ、いつもの場所へ向かう。
普段なら俺よりも先に来ているはずのなつの姿が見当たらず、寂しさと同時に…それ以上に、よくわからない不安がのしかかってきたように感じた。
その後、数分、十数分、数十分…と待ってみるも、なつは来ない。
連絡しても既読すらつかねぇし。
心配とか、不安とかのが強くなってきた。
ゆっくりと真っ白な雪が降り始める。
…と、突然背後にあった扉が開いた。
驚いてそっちに目を向けると、なつ…では無く。
「…いるまくーん、なつくんは?」
「…..知らん、連絡つかねぇ」
「愛想つかされちゃったんじゃないの?
まにき奥手だからなぁ〜〜〜!!!」
あちゃー!とオーバーリアクションをするのは、遊郭で働く、こさめ という女の子。
なつとの関係について度々相談しており、その度ににやにやされて終わる。
「うっせぇよ、てかお前そんな薄着で大丈夫なん。」
「ばっちぐー!さっきらんくんから上着貰ってきたし♪」
桃色の上着に袖を通して、似合うー?とはしゃぐこさめ。
似合う似合う、とテキトーに流す。
というのも、昼間に見かけた、淡い桃色の着物の女性の姿を突然思い出した。
なんとなく、なつに似ていた気がする。
遠目やったし、確証は無い、けど。
「…もー、反応うっすいなぁ……
らんくんから、まにき呼び戻してきてって言われたんだよね」
「なんで?」
「なつくん、昼間くらいに出てってから、その後は誰も見てないんだってさ。
一緒に行った隊士たちも帰ってきてないみたいで….」
そこまで聞いて、心の奥にあった不安が一気に大きくなる。
なんとなく嫌な予感がした。
「こさめ、早く帰んぞ、!」
「え、ちょ、これ動きづらいんだってー!!! 」
こさめをおぶって屋敷まで戻る。
そこには、少しピリついた雰囲気が漂っていた。
「……」
連れてかれたのは、案の定敵の屋敷。
ガッチリと固定され、身動きは取れない。
この状態になってどのくらい経ったのだろう。
ただただ捕らえられているだけだった俺の元に、銃を手にした男が入ってきた。
その男は、俺の顎に銃を突きつける。
低く掠れた声で、死ぬか売られるか選べ、と言う。
「…..別、にどっちでも。」
ふい、と横を向くと、乱暴に顔を掴まれる。
そのまま正面に向かされ、ゆっくりと顔を眺められる。
綺麗な顔だ。物好きのおっさんが買って、そいつの下で御奉仕するだけの生活に付けるかもな。
なんて事を言い出した。
抵抗する気にもなれず、その言葉をただひたすら、ぼんやりと聞いていた。
昼間の光景が頭から離れない。
いるまとは体だけの関係、そんな事はとっくの昔に分かっていた。
…つもり、だったのかもしれない。
目を逸らしてた。気付かないふりをしていたかったのかも。
甘やかしてくれて、可愛がってくれて、優しくて、強くて、かっこよくて。
いつの間にか惚れていた。
けど、好意を口にしたことは無い。
出来るわけも無い。
カチャ、と銃がセットされる音がした。
俺はあいつに何も言わずに死ぬのか、と、諦めたように目を閉じる。
___ バァンッ!!!
銃声が響く。
…が、俺に弾丸が打ち込まれることはなかった。
目の前にいた男が、腕を抑えて震え、おぞましい叫び声を上げている。
横を見ると、鬼の形相をしたいるまが、煙が立ち込める銃を手にしていた。
「…….い、るま…」
その鋭い瞳は俺を捉え、敵の攻撃を掻い潜りながら俺を抱き上げた。そして、窓から飛び出した。
外はもう日が昇ろうとしていた。
隊士たちが攻め入るのが見える。あっちは任せても大丈夫だろう。
いるま、と何度も声をかけるが、反応はない。
そのまま屋敷に戻る。
するとベッドに投げ出され、強引にキスをされた。
驚いて体を押し返すも、びくともしない。
俺を抱きしめる。その力は強さを増していく。
「…..っ、ん…ッぅ…っ、♡////////
ぃる……ッ、…!!///////」 )押
呼びかけても反応はない。
いるまの手は、俺の着物の帯に掛けられる。
この後どうなるか、なんて予想は容易にできる。
昼間の女性は誰だったんだ、とか。
なんで暫く俺を抱かなかったのか、とか。
遊郭に出入りするようになったのは何故か、とか。
聞きたいことは山ほどあって、留まることを知らない。
だが、今はそれ以上に。普段と違った様子のいるまが、愛おしくて、独り占めしたくて。
でも、怖くて。
目を瞑って、彼からのスキンシップを受け入れることしか出来なかった。
꒦꒷ ✝︎ ❥ —- 𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮 𝐟𝐨𝐫 𝐰𝐚𝐭𝐜𝐡𝐢𝐧𝐠 . —- ❥ ✝︎ ꒷꒦