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...これはどーゆー...?
「ねぇ、待ち合わせしよーよ」
そんな約束を交わしたのは何年前のことだったか。
赤「遅いなぁ…」
俺はとある人と待ち合わせをしている。
赤「待ち合わせ場所は合ってるしなぁ、でもアイツ遅刻魔だししょーがないか」
そう、俺が待っているのは桃色の彼だ。
数年前に俺らが交した約束。もう向こうが覚えているはずがないのに俺はずっと待っている。
来なかったら来なかったでこの気持ちに区切りをつけるつもりだ。
赤「来てほしーけど、来て欲しくないなぁ…」
ポツリと自分でも矛盾だらけだと笑えてしまうようなことを呟く。
さて、そろそろもう帰ろうかと視線を上げた先にいたのは
紫「あれ、?どうしたの赤くん?」
赤「え、紫くん?」
紫「誰か待ってるの?」
赤「あー、…まぁ、ね、」
紫くんだった。
彼に隠し事なんて出来ない。
紫「んー、誰なのか俺にはわかんないけどもう少し待ってみたら?」
赤「えー、紫くんがそう言うなら俺もう少し耐えよっかなー」
紫「多分楽しいと思うよ〜」
紫「じゃ、俺もう逝かなくちゃいけないからさ、またどっかでねー!!」
赤「うん、ばいばーい!!」
久しぶりに会った彼は少しやつれていて疲れている様だった。それでも優しくみんなを包み込んでくれる所は変わっていなかった。
橙「あれ?莉狗どしたん?」
赤「うげ、次は橙かよ…」
橙「ひどない?というか次ってことは俺の前にも誰か来とったん?」
赤「ちょっと前に紫くんがね。」
橙「へー、しばらく会ってないしなぁ、会いに逝ってくるわ!!」
赤「へいへい」
橙「っと、逝く前に」
橙「あんま溜め込んだらあかんで?」
赤「っ?!」
久しぶりに会った彼は相変わらずお人好しだった。前よりも優しくなりすぎていた様な気がした。そんな彼だからなんだろう。
赤「…あれ?寝てた…?」
いつの間にか寝てしまっていた様だ。
少し変な格好で寝ていたため身体中が悲鳴をあげている。
黄「あ、れ、莉狗…ハァ、ハァ、」
赤「んぇ?!黄ちゃん息切れすごいよ?!」
黄「遅刻すると思って…」
赤「だいじょーぶだよwww」
黄「もう桃青来ましたか?」
赤「あの2人はまだだね〜」
黄「よかったぁ〜…」
黄「っていくら遅刻してないとはいえゆっくりしてたらダメだ!」
黄「僕はもう逝きますが、いつでも莉狗の味方ですからね!」
赤「…うん、ありがとね」
彼はそれを言い終わると同時にまた走り出した。彼は昔より少し大人びていて、それでも変わらず人をよく見ているようだった。
赤「さて、来てないのはあの遅刻魔ペアか」
次の人が来るまで時間があったから俺は少し昔のことを思い出していた。
俺らはずっと一緒で、どんなときだって一緒だと思っていた。けど歳をとってしまえば歌い手なんてできなくなる。みんなそれでも最後まで頑張ろうとしていた。けど俺は無理だった。
次に来るのは彼だろう。消去法でそうだと分かる。
青「うわぁーー!!ちこくぅー!!!!」
赤「うるっさwww」
青「あれ?!赤くん?!みんなもしかしてもう揃ってる?!」
赤「桃くんがまだだねぇ」
青「よかったぁ」
青「にしてもやっぱ桃くん最後かぁ」
赤「そだねぇ」
青「まぁー、うん、心配しなくても桃くんは来るよ」
赤「キョトン」
赤「え?www不器用?www」
青「うっさい!!僕もう逝くからね!!」
赤「おー、行ってら。ちなみにもう遅刻だよ」
青「うそでしょぉー!!」
青い彼は相変わらず嵐のようだった。急にドタドタと来たと思えばドタドタと帰っていく。そして不器用ながら人を想っている所も変わっていなかった。
赤「さぁて、最後の1人…大遅刻だぞ、ばか」
桃「だれがバカだって?」
赤「桃くん?!いつの間に?!」
桃「ゆっくり優雅に歩いて来てたらどこぞの赤い犬が俺の悪口言ってる気がしてね、」
赤「遅刻してんだから走ってこいよ!www」
桃「へいへーい、てか赤どうしたのこんなとこで」
赤「…待ち人…?」
桃「ほーん、まぁどこぞの誰かさんが遅刻ってうるさいから俺も逝くわ」
赤「はいはい」
桃「最後ぐらいこっち向けよー」
赤「早く逝った方がいいと思うよー」
もう後ろに彼の気配はしない。恐らくほか4人のところに行ったのだろう。ほんっと彼は最後までタラシだ。期待させるだけさせて。
赤「あーあ、約束したのになぁ…」
分岐エンド
ハピエンとメリバっぽいやつ
Merry Bad End
桃「なぁんてな」
赤「デジャブ?!は?!なんでいんの?!」
桃「いやぁ、俺やっぱ赤には生きて欲しいからさ、約束は忘れて進もうと思ったんだけど
」
桃「あの4人に怒られたり泣かれたりして追い返されちゃった」
赤「うそ…おぼえてたの…?」
桃「忘れるわけねぇだろ?てことで、2人仲良くしぶとく生きよーぜ」
赤「…あぁ、そうだねっ、」
Happy End
グイッ
赤「うわっ、だれ、」
桃「一緒に逝くんだろ?」
赤「へ、?」
桃「約束、忘れたのか?俺は覚えてたのに…」
赤「はぁ?忘れるわけないじゃん」
桃「よかった、それじゃあ4人の待ってるところまで行くか」
赤「うん…!」