天使くーん!!!かわいいよー!!!!!
運営さん2期やってくれませんか、、
最終回の文字を見た時絶望しました。でもレゼの声聞いた時興奮した。すき。
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やっと雄英高校編です。
耳郎さんすんごい好きなので後々設定追加するかもです。まぁしないけど。
勝出の幼馴染設定もいいね…まぁしないけど。
何書いてるか分かんなくなって来た。筆が進まないんじゃ…もっとペース上げられるよう頑張るね……。
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2月26日。
あれからざっと数ヵ月が経ち、雄英高校への進学を決めた。
推薦枠で入る、という手もあったがどちらにせよなので一般入試にした。少しでも先延ばしにしたかったのが本音だったが。
悪埜side
「ほんと、だる」
ベッドに突っ伏し、枕に顔を埋め、誰もいない部屋でそう呟く。
そろそろ時間も時間なので着替えようと思いベッドからのそのそ起き上がる。
クローゼットに仕舞ってあった学ランを取り出し、袖を通す。背中から空いている穴へと羽を広げる。
ちなみに完全に余談だが、服から悪埜の羽を出す時、そこ等に白い羽毛が舞ってしまうのだ。
でも気がついたら消えている事が多々あるので放っておいている(寿無に持ってかれてるか掃除されてる)が、地味に場所を取るし邪魔な事に変わりは無いので、早く消えろ、なんて、そんな事を思いながら準備を進める。
家を出る最後の最後まで寿無が駄々を捏ねていたので、帰ったら構うからもう良い?と言って後はフル無視した。最後まで何か言っていた気がする、いや何も言ってない。気のせい気のせい。
黒い手袋も忘れずに装着し、外で待っている車に乗り込み、雄英高校へと向かう。
近場に車を停めて、後は数分歩いて会場まで行く。
『雄英高等学校 入試試験会場』と書かれた看板が置いてあり、後ろに高校がデカデカと建っているのだが、その高校が馬鹿デカい。
(なにこの校舎…公安とあんまり変わらなくない?)
なんて思ったが止まるわけにはいかないので、門をくぐり会場へと向かう。
そこにはたくさんの人、人、人。
とにかくうざったくなる程人が多い。
ぶつからないように、細心の注意を払い前へと歩く。
ふと、彼の姿が目に入った。ガチガチに緊張している、彼の姿。
(あの緑髪めっちゃガクガクだな…あ。転ぶ)
(…………あの人やさし。助けてあげてる、なんか緑が奇声上げてるけど…、なにあれ)
ま、もう会わないだろうし別にいいか。
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『今日は俺のライヴにようこそー!!!
エヴィバディセイヘイ!!!』
シーン……
鼓膜が破れるくらいうるさい声が会場に響き渡る。ノる奴は当然ながらいない。
『こいつぁシヴィー!!!受験生のリスナー!!!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディ!?』
『YEAHH!!!!!!』
シーーーーン!!!
確か、プリントに教職員の説明が書かれていた気がする。何回か本部にも来ていた…ような。
(担任このうるさいのだったらヤだな…絶対だるい……寝ていいか?)
『入試要項通り!リスナーにはこの後!10分間の「模擬市街地演習」を行ってもらうぜ!!』
『持ち込みは自由!プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!!』
『O.K.!?』
シーン!
この静寂の中で進行するメンタルは褒め称えるべきだが、本当にうるさい。
しかも恐るべきことに、見た所マイクを使っていないのだ。もしかしたら、コスチュームにスピーカーが内蔵されてるとか、そういう個性だと言われれば納得するが、違かったら本気で怖い。
『演習場には”仮想敵“を三種・多数配置してありそれぞれの「攻略難易度」に応じてポイントを設けてある!!』
『各々なりの個性で仮想敵を行動不能にしポイントを稼ぐのが君達の目的だ!!』
『もちろん他人への攻撃等などアンチヒーローな行為は御法度だぜ!?』
「質問よろしいでしょうか!?」
(うわっ、びっくりしたぁ…)
勢い良く挙手をし、質問を投げかけたのは、 白色の四角い眼鏡を掛けた七三分け、きちっとされた制服、青色のサラッとした髪をした男子。いかにも、な真面目君だと感じたし、絶対そうだろうな。これで不良とか言われたら困る。
「プリントには四種の敵が記載されております!誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!!」
真面目すぎ、…メガネって呼ぼ。
あのメガネ誰か注意したな……?
へぇ、0ポイントのお邪魔虫かぁ…
「…ねむ、」
『俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校"校訓"をプレゼントしよう
かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と!!』
『更に向こうへ!
____Plus Ultra!』
『それでは皆良い受難を!!』
「…あの人マトモだったんだ」
思わず口からこぼれ落ちた言葉、隣にいた名も知らない中学生に二度見された。
…早く行こ。
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プリントに記載されていたA会場へと向かう。
そこは本当に市街地の様になっていて、コレが敷地内にいくつもあるのか…と軽く絶句したし思わず遠い目をした。
周りには緊張している者、自信あり気にウォーミングアップをしてる者、精神統一を図る者、周りの緊張を解そうと話しかけてる者などがいた。
悪埜は…と言うと、
(…この能力、機械って通用するんだっけ…わかんな…覚えてないし…)
なんて事を考えながらぼーっと空を眺めていた。
「ん…………?」
ふと、背中の翼に誰かが触れた感触が。
「あっ、ごめん!周り見てなかった!えぇと、
______ウチ、耳郎響香!」
「じろーさん…、僕は、天使悪埜。…よろしく…?」
「なんで疑問系…?…まぁ、よろしく!」
そう言ってニコッと笑う少女。
比較的小柄でスレンダーな体型に、三白眼の目。髪はボブカットの、艶やかな紫色。そして耳にはイヤホンの様な長いケーブルと金色に輝く先端。
シンプルな黒で統一されたジャージに、白いTシャツを着ている、クールな雰囲気の女の子だ。
「…っと、ウチ、もう行かなきゃ。
同じクラスになったらまた話そーね!天使!」
「ん、ばいばーい。」
この動かない表情筋は仕方無いと思うが、頑張って口角を上げ、軽く手を振り別れる。
受験生達が並んでいる一番後ろに並び、開始までぼーっと待っていると、、
『ハイスタートー!』
「「「「「「「ん?」」」」」」」
「…え、なに?」
『どうしたぁ!?実戦じゃカウントなんざねぇんだよ!!走れ走れぇ!!賽は投げられてんぞ!!?』
ほぼ不意打ちで告げられる開始の合図、
受験生達が火をつけられた様に一斉に走り出す。出遅れないよう、周りを牽制しながら。
その後ろで1人、ただ1人棒立ちで突っ立って、街に飛び込んでいく受験者達を退屈そうに眺めている者がいた。
試験、という事を忘れたのか、動くのが億劫なのか、ただぼーっと空を見つめる者がいた。それにプレゼント・マイクはもちろん二度見した。口出しはしないと決めていたが、声を掛けようか迷った程だ。
あれが、期待の新生…?
公安から受験者が来るとは前もって全教職員に知らされていた。だから、自ら『ヒーロー公安委員会』という名に泥を塗るような行動をするコイツは異質すぎる。
本人がその事を知ったら、むしろ喜んで規格外な行動をするんだろうが。
「あ〜…動きたくない……だるい、」
棒立ちは流石に邪魔か…と思いしぶしぶ歩き始める。
すると、すぐさま壁がガラっと壊され、メカメカしいロボがこちらを覗く。
《標的捕捉!!ブッ殺ス!!》 ウィィ…
「うっわ、口わる…あれ、アイツ何Pだっけ」
思い出せずにうーん…?と頭にハテナを浮かべていると、ロボットが鋭利な腕でこちらを攻撃しようとしてくる。
あ、そういえば試験、なんだった。
今思い出した。最初の棒立ち低ポイントでは?しかしこれを頑張れば夕飯が好きなもので埋め尽くされるのだ。やるしかない。
「…夕飯の為に頑張るか…。寿無、ごめんね。【五年使用】」
そう唱える。これが個性発動の合図。
頭上の黄に輝く輪が少し前に出ると、白く長い鋭利な槍が創られる。
それを手に持ち、目の前のロボットの頭部に思いっ切り突き刺す。
剣はロボに刺さり、その場に崩れ落ちる。
それがどんどん退化していき、やがて鉄屑となった。
鉄屑になったソレを、躊躇なく踏み潰して先へと進む。
(これ、どれくらいやればいいの?)
公安で教わった体の使い方、個性の使い方で次々とロボットをぶっ壊していく。蹴り飛ばしたり、鉄屑にしたりと、的確にロボットを壊す。
蹴りの威力は、強度がだいたいのロボットにもヒビが入るくらい。充分すぎるし大変強力だ。
「…あれ、今何P?」
公安で溜まりに溜まって発散出来ていなかったストレスが、ロボットを壊すことで発散されていったのか、ついやりすぎてしまったかもしれない。
ついでに瓦礫に挟まって動けなくなっていた者、ロボットに追い詰められていた子を助けてあげたりなど、色々救助的なことはしていたからこれで何も言われないだろう。
周りをちらりと見てみると、受験者達が頑張ってロボットを壊してポイントを稼いでいた。中には此方を凝視してあんぐりと口を開けて宇宙人でも見るかのような目で見つめている者もいた。
当の本人は特に気に留めることなく、空を飛んで次の獲物を探す。
だんだん周りにロボットがいなくなってきたので更に飛躍し上から見渡そうと翼を大きく広げ地を蹴って飛び立とうとしたとき、大きな地鳴りと共に一気に周りの建物が崩壊する。
「0Pの、お邪魔虫…?」
いや…「デカっ。」
誰かが叫ぶ。
「逃げろぉおぉぉおぉ!!!!!!」
受験生達が一目散に逃げ惑う。そこらに瓦礫が荒れ散り、我先にと人を押し除けて巨大なロボットから逃げる。
その間にも、巨大ギミックはどんどんどんどん市街地を破壊し、侵略していく。
やがて、巨大ギミックの周りから人が消えた。
たった1人、そのロボットよりも高く空を飛び立っている者がいたが。
「所狭しと大暴れしているギミック、か…」
5mはあるであろう巨大ギミックを、その真っ白な翼で青空を這い、上空から見下ろす。
圧倒的脅威に対する人間の行動は至って単純、とは言うが、そもそもとして悪埜は人間としてカウントされない。
いや、今は人間となって生まれ変わったが、元は悪魔だ。
天使の悪魔が、天使悪埜となって此処にいる。
ただ、邪魔だった。其方に行きたいのに、コレが邪魔で行けなかったから。
ただ、それだけ。
「邪魔だよ、デカブツ」
右手の黒い手袋の人差し指を噛みぐいっと引っ張る。そして、その深雪のような真っ白い地肌を露わにさせた。
ギミックへとさらに近付き、目と鼻の先に募る。大きな頭部に手を伸ばし、その小さな手でそっと触れる。
瞬間、刹那の出来事。
誰もが目を見開く。
誰もがそこから動けなくなる。
バキッ、ガキ、ボコッ、グギッ。
何かがひしゃげた音。何かが壊れて行く音。
ギミックは瞬く間に鉄の屑になってしまった。そこには何もなかったかようにチリとなって消えてしまった。たったの一度、この手で触れただけでどんどん退化していきゴミと化す。
それを上から見下ろす、白い翼の悪魔。
「…多分、そろそろ終わりかな」
悪埜がゆっくりと地面に降り立つ。
受験者達はハッとする。文字通り力無くへなへなと地に座り込む。やっと終わった、と嘆く者、倒れ込む者、泣き出してしまう者、絶望する者、満足そうに微笑む者、など。
そこからはリカバリーガールが来てどんどん怪我人を治療していった。もちろん怪我一つしていなかったので治療は受けてないが、チユーーーって効果音が聞こえた気がした。
そして意外とおばちゃんだった。
なるほど、アレが雄英の屋台骨。
「ハイハイ、ハリボーお食べ」
「わ、っと……ドモ」
ハリボーいっぱい貰えた。いい先生です。
そしてなんやかんやあって家へと帰った。
寿無が構って構って構い倒して来たからすごく疲れた。無駄に図体がデカい。184。高身長すごいね、羨ましいね。
ご褒美の件はもう用意してあったようだ。ご馳走様です。
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??視点
この入試は、敵の総数も配置も伝えていない。限られた時間と広大な敷地…そこから炙り出されるのは、
状況をいち早く把握する為の、情報力
遅れて登場じゃ話にならない、機動力
どんな状況でも冷静でいられるか、判断力
そして純然たる、戦闘力……
の他に、審査制の、救助活動”レスキュー”Pという知らされていないポイント。
市井の平和を守る為の基礎能力がP数という形で評価される。
「実技総合成績出ました」
「救助P0で一位とはなぁ!!」
「仮想敵は標的を捕捉し近寄ってくる後半 他が鈍ってく中、派手な”個性”で寄せつけ迎撃をし続けた、タフネスの賜物だ」
「対照的に敵P0で7位」
「アレに立ち向かったのは過去にもいたけど…ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね」
「思わずYEAH!って言っちゃったからな」
「しかし自身の衝撃で甚大な負傷…まるで発現したての幼児だ」
「妙な奴だよ あそこ以外はずっと典型的な不合格者だった」
「細けえことはいんだよ!俺はあいつ気に入ったよ!!」
「YEAH!って言っちゃったしなー」
(………ったく、わいわいと…)
そして、とある少年に注目が行く。
「でも、なんと言っても彼だよね」
「公安直々だからどんな奴が来るか見物だったが想像以上だった!」
「あの身のこなし方、"個性"の使い方、全てに於いてパーフェクト!」
「天使悪埜…聞いてたよりもずっと非合理的だな」
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