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ナギサノサナギ
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読み終わりました……第4話、すごく切なかったです。 ライが星導に「好きだと思う」って打ち明けるところ、すごく胸が詰まりました。自分で認めたくなくて、でも認めちゃった感じ。星導の「好きになったこと自体は命令されて決めたことじゃない」って言葉、優しいけどちゃんと本質を突いてて、友達っていいなって思いました。 最後のマナの「待ってるから」がまた……ライの苦しさが伝わってきて、こっちまで苦しくなりました。まだ話せる段階じゃないって分かってるけど、早くライが自分の気持ちと向き合える日が来てほしいです。 しろまるさん、このモヤモヤした空気感の描き方、本当に繊細で好きです。次話も楽しみにしてます。
「ライ、最近どうした?」
放課後。
一人で帰ろうとしていたライに、声をかけてきたのは星導ショウだった。
同じクラスで、普段からそれなりに話す友人だ。
「何が?」
「マナと」
「……」
「最近、避けてるでしょ」
ライは黙った。
星導は少し考えるように首を傾げる。
「喧嘩した?」
「してない」
「じゃあ?」
「……言えない」
「言えないってことは、結構深刻?」
ライはしばらく黙っていた。
やがて、小さく口を開く。
「俺……マナのことが好きなんだと思う」
星導の表情が少し変わった。
「……好きって?」
「そのまま」
「恋愛的な意味?」
「……うん」
ライは俯いた。
「でも、マナは俺の兄弟だから」
「義理の?」
「うん」
「血は?」
「繋がってない」
「じゃあ、なんでそんなに苦しんでるの?」
ライは答えられない。
「兄弟になったから」
「それは分かるけど」
星導は少し考えてから言った。
「二人は、もともと兄弟だったわけじゃないんでしょ?」
「……うん」
「血も繋がってない」
「うん」
「なら、ライがマナを好きになった気持ちまで『間違い』って決めつける必要はないんじゃない?」
ライは顔を上げた。
「でも……家族だよ」
「そうだね」
星導は頷く。
「だからこそ、簡単な問題じゃない。でも、少なくとも自分の気持ちを否定して逃げ続けるのが正解とは限らないと思う」
「……」
「好きになったこと自体は、誰かに命令されて決めたことじゃないでしょう」
その言葉が、ライの胸に残った。
「マナがどう思ってるかは別としてさ」
星導は続けた。
「まず、自分が何を感じてるのかちゃんと認めたら?」
「……認める」
「うん」
「でも、怖い」
「そりゃ怖いでしょ」
星導は笑った。
「でも、怖いからって逃げたら、たぶん後悔するよ」
その日の帰り。
ライが家へ戻ると、玄関にマナがいた。
「おかえり」
「……ただいま」
「今日、一緒に帰れんかったな」
「うん」
「なあ、ライ」
マナは少しだけ困ったように笑う。
「俺、何かした?」
「してない」
「じゃあ、どうして?」
ライは言葉を探す。
けれど、今はまだ言えなかった。
「……もう少しだけ、時間ほしい」
マナは少し驚いたあと、頷いた。
「分かった」
「ごめん」
「謝らんでええよ」
そしてマナは、いつものように笑った。
「待ってるから」
その言葉に、ライの胸が締めつけられた。