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雨の音、パラパラ傘に当たってまるで音楽を奏でてるみたい。
私の心は…今傷ついてるの…?
ただ友達に友達がいたことを知っただけなのに…どうして…?
…恵に迷惑かけたかな、どうして優しくできないんだろう。
楽に…なりたい…
「なりたいならなればいい、お前の人生、勝手に終わっても誰も気にしない、気づかない。」
…そうか、そうだ。
なら…私が死んでも、誰も何も思わないよね
勢いよく踏み出した足が水溜りを踏み、切ない音が鳴る。
こんな音も…前は好きだったんだけどな。
家にて
今日も、誰もいない…
虚しい足音だけが響く、照明は付いていない。
なら…きっと……
……でも決心つかないなぁ。
他に…楽になれる方法…あるかな……?
いっそ…誰かが殺してくれれば……
…うぅっ…どうして私は…私は…!!
…ピロンッ♪
通知音…?恵から…?
「今日どうしたの?😣元気なさそうでさ…😢親と喧嘩しただけじゃ…ないよね?😔できれば…私に頼ってもらっても…いいな!✨って。」
………なんなの…?全部知った気でいて…私の何がわかるの…?
…「特に何もない。大丈夫、本当に。」
あ〜、嘘吐いちゃった。
でも、仕方ないよね、だって…だって………
……あれ?もしかして…私…無意識に言い訳してた…?
………
雨…強くなってきてる…豪雨になりそう。
窓に強い雨が当たって怖いくらいの、音。
また通知音が…でも…見る気が起きない……
誰かが…誰かが私の本心を代わりに言ってくれれば…
誰かが…聞かせてくれれば…
全部してくれれば……!
そんなこと…あるはずないんだけどさ。
………
…ちゃんと見ないとかな、そういえば…恵部活なかったっけ?
「今日私部活休んじゃった!✨適当に理由つけてさっ!あやちゃんのこと…すっごく心配でさ?🥺💕本当になんでも頼っていいから…ね?あやちゃん…私本当に心配なの…🥺」
「本当に大丈夫。何もないから。」
本当に…何もないんだよね、ただ私が…変わってるだけなの。
だから…これは…本当のことなの。
ピンポーン
あれ…?チャイム…何か宅配…頼んだっけ…?しかもこんな雨の日に…
「あやちゃん…!あの…来ちゃった…えへへ。」
少し恥ずかしそうに視線を逸らしていた。