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htmngu目線
家について手洗いうがいをした。勿論水の音はしない。違和感を感じるが、それを表情には出さずに、そのままリビングに移動し、その場に座った。それに続いてhnnkが座ったあと、hnnkはスマホを起動した。そして、数秒後、hnnkにスマホの画面を見せられた。
『mmmrの村民から連絡来てないですか?』
そう書いてあった。自分は、はっ、となり、スマホをすぐに開いた。
(通知、いっぱい来てるな。)
えっと、『大丈夫ですか!?』『mmmr、どうするんですか?』皆一件ずつなのに、tycさんとmzrもん だけ、いっぱい連絡が来てる。
(性格が滲み出てるな。)
連絡を全て返したあと、あっ、hnnkは?と気付いた。そういえば居たんだった。耳の聞こえない弊害が出た。hnnkの方を見ると、電話をしていた。誰とだろうな。自分が暫く待つと、hnnkが電話を切った。
「〜〜〜〜!」
hnnkが自分に向けて、何かを言っている。
「…むずかしいな。」
そう独り言を言うと、hnnkは、はっ、と何かを思い出したような顔をし、スマホを取り出す。
『皆でシェアハウスするらしいですよ!』
スマホに書いてある内容はこれだった。
『いつから?』
自分もスマホにそう打つ。自分は別に喋れはするのだが、周りにどう聞こえてるか分からない。だから、自分もスマホに打って伝える。
『今からです、準備しましょうか』
そう打ちこむと、hnnkが立ち上がって、ニコッと微笑む。
準備をする。荷物を纏めて、キャリーケースの中に入れ、キャリーケースを閉める。部屋の中を見て、入れ忘れがないかを確認すると、テレビの前に置いていたバスケットボールと目が合う。バスケは協力が大事なゲームだ。パス、などの声掛けが必要な為、耳が聞こえなくなった今、バスケは到底できないだろう。自分は、少し寂しそうに、バスケットボールの方を見つめる。
(入る場所、ないけど持っていきたいな。…そういえば、hnnkは帰ったのか?)
周囲を見渡すとhnnkが自分のことを少しニコニコしながら見ていた。
(なにしてるんだろ、準備は?)
「…hnnk、準備は?」
「〜〜〜〜〜〜〜。」
何か言ってるけど、聞こえない。
「…ぼ、く…じゅんび、hn、」
単語が見えた部分だけ、声に出してみた。そうすると、hnnkは、うんうん、と頷き、席を立ち、スマホを取り出す。メモ帳を開いて、『準備、終わりました?』と打つ。
『これ、持っていきたいけど、入らない』
自分はそう打ち、バスケットボールを見せる。
『手で持っていきましょうか、ここから徒歩で着く位置らしいですから。』
『ありがとう』
そんな短い会話でも、時間がかかる。手話とか補聴器とかも視野に入れないといけないのか。
その後、もう移動しますよ、ってhnnkが言ってた…というか打ってたの方が正しいな。今の状況は。言われるがままに外に出たはいいものの、街は、やっぱり静か。車は沢山通っているのに、車の音なんてしない。hnnkは、手をぎゅ、と繋いでくるし。絶対に離さないっていう意志を感じる。耳が聞こえなくて危ないからって恋人繋ぎじゃなくてもいいじゃんか。
大きい家があるなーって思ってたけど、あの家の前に居るの、iemnじゃん。どう見ても、iemnじゃん。ニッコニコで手振ってきてるし。間違いなくiemnじゃん。というか、あんなでかい家に?まぁ、無理ないか、14人+αだもんな。 hnnkもめっちゃ驚いてるもんな。
「〜〜〜〜?」
「〜〜〜〜!」
「????」
何も聞こえない。にこにこで話してるんじゃないよ。今ここで2人だけの秘密の話しても自分には聞こえないんだよ。
一通り、会話が終わったような感じがしたあと、自分はiemnに手を引かれ、中に入った。hnnkは、そのまま帰っていった。準備、か。
「~~~~~~?」
iemnがなにかを言っている。がなにも聞こえない。いやいや、連絡しただろ。耳聞こえなくなったって。自分は、スマホを取り出し、メモ帳アプリを開く。hnnkがやってた方法でやれば、なんとかなるって思ったからだ。
『聞こえないぞ』
自分はそう打ち、iemnに見せる。
『ほんとに聞こえないんですね。』
自分からスマホを借り、そう打つ。
『というか、ほんとにでかいなこの家。iemnの家?』
『いやいや!mmさんが準備してくれた家ですよ!』
『冗談だって。』
そんな呑気な会話をし、他の人を待つ。時間がかかるのは当然だ。ほぼ皆他県から来ているからな。