フィンクス組が到着した。
「停電したの」
「その隙に団長が攫われた」
シズクとノブナガが一部始終を説明する
「なぜすぐに追わなかたか」
「マチとパクかやられた」
「で?」
「やつにはプロハンタークラスの 仲間がまだいる」
「で?」
「メッセージの裏をよく読め!」
「下手に動いたら
こいつらに逃げられたらアウトなんだぞ」
「恐らく団長が捕まってるのは
ウボォーの力でもちぎれない鎖なんだ」
「恐らく自力脱出は難しい!」
「恐らく?」
「言っただろうが停電!」
「目が慣れた時にはもう団長はいなかった」
「オーケー反省会はあととにかく対策だ 」
プルルルと着信音が聞こえる
私のスマホ
「鎖野郎から」
「はい。もしもし」
「これから3つ指示する」
「よく私ってわかったね」
クラピカにはクロロを殺し
2人を見殺しにすることはできない
「あぁフードから髪が見えたからな」
「ふーん」
「無駄話はここまでだ」
「大原則として指示は絶対だ。 従わないとリーダーはしぬ」
私は電話をスピーカーにしていた
他の団員は耳をすまして話を聞き逃さないよう細心の注意を図っていた
「1つ私も大前提を置かせて」
「クラピカお前が団長を殺したら 」
「必ずこの場にいる2人を
自分が思う残虐な方法で殺す」
「例えそれが実の家族でもね」
その言葉で団員の表情が変わる
「知ってるでしょ?私の家族の事情」
「有利に立ったと思わないでね?」
「こっちは団長を切り捨てて 2人を
殺すことも出来る」
「それは交渉する気がないと取るぞ 」
「さっさと言ってよ指示 」
「1つ追跡はするな」
「うん」
「2つ人質の2人に危害を加えるな」
「そっちもね」
「3つパクノダと変われ」
「うん」
「ほら」
そう言ってパクに電話を投げる。
「お前このガキと家族だったのかよ」
そう言ったのはフィンクスだ
「そうだよ。1個うえのお兄ちゃん」
「じゃあゾルディック家ってことかよ」
「うん。あんな見栄張ったけど私イルミお兄ちゃんに追いかけられるのは避けたいよ」
殺す気はあると言う雰囲気は常に忘れない
そしてクラピカが2人を見殺しにできる男だと
印象づけること
ゴンを助けると決めたからには
クラピカも見殺しには出来ない
「イルミお兄ちゃん
私よりキルアお兄ちゃんの方が
大事にしてるからね」
「私どうせ死ぬからヤケクソだよ」
「後処理はまかせるからね」
「はっ?アルアお前どういうことだよそれ 」
兄が私が死ぬというワードに反応する
「100%当たる占いでね」
「まあ運命は変わってるかもしれないけど」
パクノダが私以外の
誰かと変わらないといけないとノブナガを呼び
その後パクノダは無言でホテルからでた
「待て!パク」
それをフィンクスが止める
「パクは一人で行かせるんだ 俺たちはアジトにもどる」
「鎖野郎の指示だ」
「それがどうした 」
ノブナガがフィンクスを止めるが
フィンクスには響かない
「指示に背いたら団長がやられるんだぞ!」
「バカかお前!そうなったら鎖野郎を殺す」
「それで終わりだ!」
「ノブナガ団長もきと同じこと言うよ」
「ノブナガお前の考え蜘蛛への侮辱ね」
「なら変わらないんじゃない?」
「今みんなで行っても後から行っても」
「どういうことだよ」
「今行ったら確実に団長はしぬ 」
「そしたらこの2人も殺す」
「まあパクが今殺されたとして」
「今行かなかったらうちからは2人死ぬ」
「今行ったら多分蜘蛛の半分が死ぬかも」
「可能性の話だけどね」
「今は一旦聞いとけばいいじゃん」
「逃げられたらどうすんだよ」
「考えてよ そんなことするなら
交渉の為に私に電話しなくない? 」
「そうだ!」
「アタシもアルアに賛成」
「今はまだ従った方がいい」
「僕も」
ノブナガ、マチ、コルトピ、アルアそして
フィンクス、フェイタン
で決裂してしまう
「今は?そりゃいつまでだ」
「蜘蛛が半分無くなるまでか?」
「鎖野郎の能力は
まだ完全に分かってないんだよ」
「その状態で行った方が半分になると思わない?」
「パクに行かせて帰ってきたら 聞けばいいじゃん」
「まあ一理あるね」
口を開いたのはシャルナークだ
「一旦アジトに帰りパクノダが帰ってからまた考えるのが得策だ」
「ちっ」
「わーったよ」
「10人揃ってねぇと団長がしぬ、か」
「人質を連絡係として使うとわな」
私たちはアジトに帰ってきて
待機組とまた改めて話をしている
少ししてパクノダが帰ってきた
様子がおかしい
「ねえパクノダ、その心臓のやつなに」
「言えないわ」
明らかにおかしい
心臓からクラピカの念をかんじる
言えないそれはヒソカと同じように
念能力で縛られているということ
でもヒソカからそれは感じ取れない
ヒソカは嘘をついてる
「場所を言えパクノダ」
「ガキ2人をを殺して鎖野郎をやりに行く」
フィンクスとフェイタンを一人で相手するのは骨が折れる。
それはやめて欲しい
「どうしても?」
マチがそう言う
「どうしてもだ」
そしてフィンクスも譲らない
「言わないなら行かせる訳にはいかねえ」
「絶対に場所は言わないし
2人を連れ戻るのは私だけよ」
パクノダも譲らない
「邪魔しないで」
「邪魔?そりゃどっちの話だよ」
「行きなよパクノダここは私たちが止める」
「私も協力するよ」
マチがパクを誘導する
私も2人を守るため協力するのが最善策
「とめる?ナメてるか?」
両者共に念を発動させる
「本気かよ理解できねぇぜ」
「お前ら頭どうかしちまったのか」
「恐らく私が着く前に全員
鎖野郎にやられてるね。操作されてるよ」
不穏な雰囲気が止まらない
そんな時にゴンが間に入った
「本当に分からないの?」
「あ?」
「パクノダがなぜお前たちに何も話さず戻ろうとしているのか」
「マチがなぜお前たちを止めようとしてるのか」
「本当に操られてるからって思ってるの?」
一言一句が私にやる気を呼び起こさせる
「お前たちの団長を助けたいからに決まってるだろ」
「黙ってろガキが助かりたくて必死か?」
その言葉で鎖を全て壊してしまうゴン
さすがだなあ
「自分のために言ってるんじゃない」
「取り消せ」
「やれやれ」
そう言って兄も鎖を壊す
「やなこった文句あるなら来いよ」
「1歩でも動いたらその首へし折るぜ」
「なら私も戦うよ」
私でもこの2人厄介なのに兄とゴンで
上手く連携も取れてない2人じゃ死にに行くのと同じ
「なんでてめぇが出てくんだよ」
「嫌だって兄と友達守るの当たり前だし」
「なんか私生き残らそうだもん!」
「それでキルアお兄ちゃん殺したら私イルミお兄ちゃんに何されるかわからない!」
「それは怖いから!」
「あと私旅団で好きなのマチの次ぐらいにクロロが好きだから居なくなったらこまる!」
「私は旅団も家族も同じぐらい好き!鎖野郎は交渉しようとしてる」
「なら成立させる以外の手、私わかんない!」
好きな旅団がバラバラになりそうだと思った
今行けば確実に団長はしぬ
それはすごく嫌で涙で顔はぐちゃぐちゃだった
「もしもお前たちと約束を交わしたのなら
それを一方的に破ることはしない
それは直接あったパクノダになわかったはず
条件通りにすれば必ず帰ってくる!」
「いい加減にしろよてめぇ
勝手なことごちゃごちゃ吹きやがって」
「もうやめろ」
その言葉でフィンクスの勢いは少し止まる
「パクノダを行かせてやれ」
「おめえまで何言い出すんだよ」
「シャル
今俺たちに取って最悪なケースは?」
「うーん既に団長が死んでて
パクノダ達が操作されている」
「鎖野郎の所在は結局知れず
この2人にもまんまと逃げられる、かな」
「それが間違ってんだよ」
「最悪なのは俺たちが全員やられて
蜘蛛が死ぬことだ」
「それに比べりゃ今のケースなんざ
屁見てぇなもんだ。違うか?」
「ん…まあそうだね」
「理由はどうであれ」
「お前らどっちも団長によりすぎだぞ」
「その結果旅団が致命的に崩壊してみろ それが一番団長に対する一番の裏切りだろうが」
「このまま揉めたらそうなりかねねぇぞ」
「頭冷やせ」
「いいじゃねえか好きにさせて」
「ガキとパクノダに行かせて
もし団長が戻ってこなかったら
そん時は操作されてるやつ
全員ぶっ殺して蜘蛛再生だ」
「簡単なことだろうが」
「それでいいよそれで気が済むならね 」
「私もそれでいい
タダでやられる気はないけど」







