「お待ちくださいませ!」
その声に皆が一斉にヴィオラへと目を向けた。
(あのかたは、確か……リオ公爵家のヴィオラ嬢?)
疲れた様子のアンジェリカにヴィオラは不敵な笑みを浮かべた。
(傷口には、もっと塩を塗り込んで差し上げないとね)
アンジェリカが皇帝にお茶会の打診をした数日後の夜。
皇子宮の大きなベッドで横たわるフレデリクの隣に、ヴィオラがいた。
ヴィオラが脚をフレデリクに絡め、シーツを引き寄せる。彼女の長い髪は乱れ、湖底に生えた草のようにベッドの上で広がっていた。
磨き上げられた素肌を隠そうともしないヴィオラに、フレデリクはちらりと視線を泳がせると、ふうと大きなため息をついて憂鬱そうに髪をかき上げた。
「退屈ですか?」
ヴィオラがフレデリクに身を寄せる。
「わたくしが側にいるのに……」
彼女の白**************
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